蝶の都

都てふてふの個人サークル『蝶の都』の作品などを紹介しているブログです。 主にNL(ノーマルカップリングPCが中心) 好きCPFEif(マクカム♀)ぷよぷよ・魔導物語(サタアル)・TOA(ジェイナタ・シンアニ・イオアニ)・スレイヤーズ(ゼロリナ)ダメプリ(クロアニ)などなど

都てふてふの個人サークル『蝶の都』の作品などを紹介しているブログです。

クロアニアンソロジーに参加させていただきました!

クロアニアンゾロジーに小説で参加をさせていただきました!
kuroani1











↑は、アンソロジー参加記念に急いで描いたイラストです。
アンソロジーの本体とはなんの関係もありません!


2018年10月21日(日)ラヴ♥コレクション2018inAutumn 

【あ16】フォルテ&蛙鳴蝉噪にて頒布予定
『I LOVE YOU』 A5 カラー8ページ+モノクロ158ページ(表紙込み162ページ)1300円

ちなみに、時間がとれず、私はいけないです(T-T)

参加される方がたは、楽しんできてください!


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すてきなイラストの表紙です!




[新作]好きだから

好きだから
540円/ポイント25%
CP : マー○ス×カム○
某SRPGのNLカップリング新婚初夜の物語です!
18禁女性向けマンガPDFファイル乙女向け

【ダメプリ】誕生日プレゼント【クロアニ】

pixivにも投稿したダメプリクロム誕生祝いのダメプリのクロアニ小説。

『誕生日プレゼント』
 現在、クロム・レムは、あることで非常に悩んでいた。

 その悩みとは、

「クロムは誕生日プレゼントに何が欲しい

 という、恋人であるアニ姫からの誕生日プレゼントのお窺いだった。

 その問いに、クロムは間を置かずに、

「姫との二人きりの時間が欲しいです」と、答えそうになった。

 イナコにやって来て以来、アニと二人きりになれる時間はないわけではない。が、その時間は二人の私室にいるときに限定される。

 年頃の男女が甘い雰囲気になって、そこに寝台があれば、ただのいちゃいちゃですむわけがなく……。

(姫のことは愛しています。愛していますとも、世界中の誰よりも……

 だから、夜の二人だけのいちゃいちゃパラダイスは、大変けっこう。

 が、しかし……

(ただいちゃいちゃしたい

 という、欲望と言うには、ささやかすぎる願望をクロムは抱いていたのである。

 だから、アニの誕生日プレゼントのお窺いに、クロムは、「姫と二人だけの時間が欲しい」と答えそうになったのだ。

 それを言葉にするのを止めたのは、セレンファーレンの最年少宰相となった彼の瞬時の思考能力と理性と判断力だった。

「リクエストは、少々考えさせていただいても、よろしいでしょうか

「え うん。いいけど……あの、あんまり無茶なことは言わないでね

「勿論、私は自分に相応の望みしか抱いておりません」

 そう、相応の望み、いや、相応というには、卑屈すぎる。

(ただ、姫といちゃいちゃしたいだけなのです……)

 それは、特別な日でなくても、日常的に叶う望みなのではないだろうか

 と、考えてみれば、当たり前のことをクロムは結論として出したのである。

 せっかく、恋人であるアニにリクエストができるのだから、普段はあまり叶うことのなさそうなことをお願いしたい。

 そう、たとえば……。

(二人きりで食事をするとか……)

 いやいやいや クロムは、ぶんぶんと首を振った。(これだって、頑張れば、日常で叶うのではないだろうか

 それに、これをお願いするのであれば、アニにお願いすると言うよりも、一緒に食事をしている王や王妃や、テオや飛んで喋る謎の丸い物体に言うべきことだ。

(というか、これも、姫との二人きりの時間が欲しいということなのではないのだろうか)

 クロムはため息を吐いた。

 イナコに来て、いや、アニとのことになると、どうにも思考能力が落ちる。

(人は、恋をすると、愚かになるというのは、本当だったのですね……)

 かつて、そう言った人は。いったい誰だったか……。

 クロムは物憂げにため息を吐いた。


 そんな彼の姿を、一対の青い澄んだ瞳が見ていた。

「クロム、もしかして、遠慮しているのかな……

 物陰から彼の様子をうかがっていたアニは、クロムの悩んでいる姿を見て、彼の悩みの元を推察した。

 彼の悩みの元、それは間違いなく、自分が先ほど尋ねた。誕生日のプレゼントのリクエストだろう。

 彼がそれを悩む理由は、アニには、一つしか考えられなかった。

(ごめんね、クロム。ウチが貧乏なばっかりに

いや、私に甲斐性がないばっかりに

 アニは、クロムの悩みは、欲しいものが、かなり高価なもので、それをお金のない自分に言い辛くて悩んでいるのだろうと考えていた。

 国が貧乏なのは、認めるが、クロムが欲しいプレゼントを欲しいと素直に言えないのは、自分に甲斐性がないせいだと、アニは心の中で悔し泣きをしていた。

 クロムは、セレンファーレンを乗っ取るために、彼の国の宰相になったが、そのため、一流の品々をその身に集めることができたのだ。

(クロムの大好きなショコラも、セレンファーレンの宰相だったときなら、良いものを毎日お茶の時間に食べることができたけど、イナコでは、ショコラは贅沢品になっちゃったから、なかなか食べさせてあげることができないし……)

「うう……」

 考えれば、考えるだけ惨めになってしまう。

(……クロムは、私と一緒に、イナコに来て、幸せなのかな)

 本人に聞けば、きっと、笑顔で、呆れたようなため息をついて「貴方は何を馬鹿なことを考えているのですか……そんなことを考える暇があるなら、畑でも耕すか、部屋で刺繍の商品でも作っていなさい」と言ってくれるだろう。

 そう、想像がつくのに、アニは、その馬鹿な考えを止めることができない。

(もっと、もっと自分に力があれば……

「せめて、母様みたいに、頭が良かったらよかったのにな……」

「何を馬鹿なことを考えているんですか 貴方は」

 ほら、想像した通りのことを言ってくれる。

 自分がいることに気づいて、近づいてきたクロムを見上げながら、アニはすっと目を細めた。

 でも……。

「クロム、どうしたの 顔色が葡萄色になってるよ

 クロムの顔が言った言葉の通りの色になっているのを見て、アニはそれを確認するように、クロムの顔をのぞき見る。

「貴方がいきなり恐ろしいことを言うからですよ」

「恐ろしいって、クロム、私が母様みたいになったら嬉しくないの

「……嬉しくありませ……

 ぞくり、そのとき、クロムの背筋に寒気が走り、今までの人生の記録が目の前を駆け巡った。

 後者のそれは、走馬燈。そして、前者のそれは、自分に向けられた殺気のような気配は、その気配を放った相手は……。

 クロムは瞬時に、生き残るべく、頭をフル回転させた。

「貴方が、王妃様のように、気品と叡智ある方になられるのは、大変喜ばしいことですが、私はいまのままの貴方でも、十分魅力的だと言っているのですよ」

 HAHAHAと、クロムはわざとらしい笑い方をしながら、自分にむけられていた殺意を回避した。

「クロムなら、そう言ってくれるのは、分かっているんだけどね……そう言ってくれるのは、嬉しいんだけど……」

 アニは、うつむいていた視線をクロムの瞳に合わせる。

「私はクロムにいつも、嬉しい気持ちにしてもらってるし、幸せにしてもらっているけど、クロムにも、同じようにしてあげられているのかな

「わかりきっているのでしょう だったら、そんなことを言うものではありません」

 アニの頬に手を添えて、撫でながら、クロムは、彼女の額に口づけをする。

「でも、クロムの欲しいプレゼント、高価なものは買ってあげられないから……」

「そんなものはいりませんよ……」

 しかし、なおも何か言いたそうなアニに、クロムは、たった今、思いついたプレゼントのリクエストをした。

「そうですね。誕生日プレゼントは、貴方が選ぶイナコの星空が美しく見える場所を教えていただけませんか

「そんなことで良いの

「私が、セレンファーレンでお教えした秘密の場所は、貴方にとって、そんなことでしたか

「ううん。とっても、嬉しかったよ」

 クロムの言葉に、アニは、首を振り、花が咲いたような笑顔を浮かべた。その表情が、その感情をなによりもクロムに伝えてきて、それが嬉しくて、クロムもアニと同じように、微笑んだ。

「ええ、だから、今度は貴方が同じものを私にください。ショコラを持って、二人で、そこに行きましょう」

「うん」

 微笑みあいながら、二人は一緒の幸せを噛みしめていた。


おわり

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