進捗・・・。

今は追加キャラを書いてます。


高尾春樹_顔1









高尾春樹_歩行1



高尾 春樹 三組の子で既に出ている坂田広樹と同じ男子バレーボール部の一人
悪さもするが反省もする。惚れっぽく、スケベ。吉岡雄二に比べればまともな子。
女子バレーボール部とは和解を試みており、遠藤澪の仲介で仲直りと関係改善が進んでいる。
沢森明日香の奇行について不思議に思っているが、勘が悪い。


斎藤恵梨香_顔1








恵梨香_歩行2



斎藤 恵梨香 三組の子で名前は何度か出ているが、ゲームでは初登場(風邪が治った!)。
現在、ブログに掲載しているお話には出てきません。書き直しにて追加されたキャラです。
鬼瓦村の地主の一角、斎藤家の長女。性格はプライドが高め。
地主ということもあってか周りが敬遠し、友達が少ない。


鬼瓦校キャラはあとどれぐらい作るのかな?と思い見たところ、次作分を除いてもまだ30・・・。
バトルロワイヤルもできるよ!

以下はお話の続きとなります。


 

 武則は正直なところ満が嫌いだった。

 乱暴で横柄で頭が悪く、性格も顔も悪い。デブであせっかきで友達も居らず、面倒な存在だ。

 二年前は友達のいない彼をかわいそうだと思って話しかけていたりした。その頃はまだ普通の友達同士だった。けれど去年から彼の態度が変わり始めた。

 そのことを親に話すと我慢を強いられた。何故自分が不遇な目に遭わねばならないのか母に問い詰めたが、父のためと言われた。中小企業のサラリーマンがお得意先の社長に逆らえるはずもない。そんな大人の事情をうすうすと感じていた武則は、仕方なく彼の友達でいた。

 曲がり角を曲がったところで見えなくなる。

 ようやく息をつく武則は額の汗を拭った。

 今日も御勤めご苦労様。そんな言葉を自分にかけつつ、ゆっくりのんびり俯きながら歩く。

 修学旅行の訪問先は船舶居留地が良かった。もし彼一人ならあぶれたもの同士誘って抽選までにこぎつけられた。けれど足を引っ張るのが満の存在。

 映画村を希望していた萩千夏に声を掛けた時に言われた。

『満がいるならゴメン。っていうか、若竹がこっちくれば?』

 ありがたい申し出だが、それに頷くこともできないのが彼の立場だった。

 ――萩さん、ありがとうね。

 誘ってくれただけでも嬉しいとさえ思えるほど疲労していた。

 ――そういえば……。

 千夏に断わられた時、やたらと満が怒っていた。なぜだろうかと振りかえってみることしばし。確か向こうのメンツに御崎澄子が居た。

 最近何かと御崎澄子のことを話す満に違和感があった。

 特に仲が良いわけではない(もっとも彼と仲が良い人などいない)彼女のことを何故話題にするのか? 武則も澄子のことをよく知らないせいか、適当に相槌をうつだけだった。

 ――御崎さんは大人びた人だけど、もしかして満君、彼女のことが好きなのかな?

 窓辺の令嬢である彼女に片思いするだけなら構わない。夢は寝ても見られるものだから。けれど、もし横暴我儘を暴走されたらどうしよう。きっと自分に癇癪が向けられるだろう。

 ――まいったな……。

 自分の努力でどうにもできない他人同士の気持ちの問題。それも暫くすれば必ずその後処理をしなければならない。それもこれも全ては親の為だろうか。たまにわからなくなる。

 もし武則が賢いか運動ができれば私立受験もあった。けれどどちらも駄目。せいぜい無駄に拘る算数ぐらいしか脳のない彼には、受験の三科目をこなすことが出来なかった。

 ――御崎さんが相手なんかするわけないじゃん。それに噂じゃ吉川君いるし……。

 美男美女の人気者同士のカップリングに異論はない。満が地団駄踏むであろう未来は少しだけ胸がすっとする。

 だが、二人を祝福する気にはなれない。

 もともと他人の幸せであるが、それ以上に雄二が好きではないためだ。

 それは今日の国語の時間のせいではないが、大きく広く見ればそれも含まれる。

 以前、算数の授業中、雄二が問題をあてられたことがあった。その際に出した答えが違っていたのでそれを指摘した。けれど、担任は教科書にそう書いてあるからと大した検算もせずに武則の指摘を否定した。

 気になって何度も計算しなおしたが、何度やっても自分が正しい。その内に正しいことすら間違いにすら思えてくる不思議な感覚にまで陥ったが、やはり正しいと感じ、授業の終わりにそれをもう一度質問した。そのことで雄二に論われ、皆に笑われた。

 結局は教科書の印刷ミスだったのが放課後にわかったが、笑われたことは消えなかった。

 その時に感じたことは二つ。一つは雄二の笑いの取り方が、誰か第三者を陥れての嗤い取りだということ。そしてもう一つが、何故、教科書と同じ間違いができたのかということ。

 あの時の誤答は73だった。覚えているのはそれが素数だったから。素因数を1と73しか含まない数字をどうして掛け算で出せたのか? 寸前に足し引きもないのに出るはずがない数字に違和感があった。だから余計な検算を行い、間違いを見つけてしまった。

 ――まさかね……。

 ふと思い至った疑問に首を振る。嗤われたことが悔しいからといって相手を無意味に貶めるのはまるで満だ。そう思い、忘れることにした。

 

++

 

 映画村のパンフレットを見ながらうきうきする荻原翼は、放課後の教室で幼馴染である飯倉徳夫に向かって笑顔を向けていた。

「やったね。映画村! 私行きたかったんだ!」

「ああ、よかったな」

 徳夫も同じく笑顔でそれに応える。

「なあ、拓馬」

「ああ、そうだな」

 少し離れた窓辺にもたれていた石川拓馬は、軽く頷いた。

「なんだよ、もう少し嬉しそうにしろよ。せっかく映画村の抽選に受かったんだしよ」

「ん~、そうだな……」

 グループ分けのとき、拓馬は船舶居留地を選んだ。

 共通の幼馴染である翼は彼が自分と違う見学先を希望したことを残念がった。

 同じサッカークラブの栄一を誘って居留地に行く。

 そう告げたところ、せっかくだし三人で一緒に行きたいといわれた。

 徳夫からも最後なんだし、一緒に行こうぜと言われ、肝心の栄一が淵源寺送りなためか、目論みも崩れた。

 だから、仕方なく頷いた。その時、お互い似たような顔をしていたかもしれない。

 ――最後か……。そういうなよな。

「でも、よくあいつらも誘ってくれたよな」

「ん? ああ、瞳たちな……」

 メンバーを集める中、向こうからわざわざ声を掛けてくれた。彼女達の親がPTAの役員をしていることはみな知っている。おおよそ彼女らと一緒のグループになれば希望の見学先にいけるだろう。そんな噂があった。

 それでも彼女らと一緒になりたがらないグループが多いのは、芽衣と瞳の性格が故だろう。

 同じクラスであり、普段の態度を知る拓馬からすれば、彼女らの我儘ぶりがきつい。なにかと不満を口にし、でかい態度で我が物顔でクラスを牛耳り始めたのもあって、なかなか煙たいのだ。

 少し前まではそれが綾子や百合子だったわけだが、どうしてか静かなものとなっていた。

「なんかな……」

 その百合子も同じグループだ。何故か金魚の糞である達朗とは別のグループとなって。

「変だよな……」

 達朗と百合子はケンカでもしたのだろうか? あの二人に限ってそれはないだろう。ではなぜだろう。そんなことを考えてしまうのは、拓馬の中に別の考えたくない問題があるから。

「お前はどう回る?」

 映画村の散策ルートは多少ならグループをばらけさせても良い。船舶居留地のようにガイドに引き連れられての団体行動でないのと、あくまでも施設内での見学だからだ。

「ん? そうだな。裕也たちとも話してから……」

 本音は徳夫が決めてから、それと違うほうを選ぶつもり。

「なんつうかあの二人を見張ってないと何をしだすかわからないしな」

 瞳と芽衣のことを考えると妙な不安もあった。だから素直にそう言えた。

「そうか、まあアイツラだもんな」

 徳夫も納得した様子で頷く。

「二人とも酷くない? 瞳ちゃんも芽衣さんも旅先でおかしなことなんかしないってば」

 楽観的な翼に拓馬は苦笑い。旅先でなければおかしなことをする奴らという認識はあるのだなと思いつつ。

「適当に街並覗いてみるかな。栄一もあぶれたっぽいし、写真とってやる約束なんだ」

「ああそうなんだ」

「ああ、アイツ坊主だしな」

「ふふ、にあわねーな」

「そうだね。源君ってあれで結構イケメンだし坊主は似合わないかな。っていうか、のりくんは坊主にするの?」

「ええ? 俺が?」

「だって野球部でしょ? みんな一律坊主にするって……」

「ん~やだなぁ……。でもしゃーねーよなー」

 相模原シルバーナイツに所属する徳夫は来年、野球部に行くだろう。そして自分はサッカー部に入る。

 いつ頃から徳夫と別々の道をわざと選択するようになったのだろう。

 二年前のバレンタインからだろうか。翼からのチョコレートに徳夫だけメッセージカードがついていて、自分にはなかった。

 実のところ翼の入れ忘れだったのだが、とにかく喜んでいる友人に水を差すのも悪いと思い、黙っていた。その結果が、幼馴染三人の間の距離感を広めた。

 翼はこれまでどおり自分と接してくれる。けれど、徳夫の積極的な態度に圧されているのがみえる。

 すまなそうに自分を省く彼女にも馴れ始め、最近は自分から距離をおこうとしている。

 それが正しい選択なのかは、たまに振り返るときに見る寂しそうな彼女の顔で揺らぐ。

 ――徳夫は悪い奴じゃないし……。

 頭をかくのが最近のクセ。

 ――それに坊主似合うって。俺はいやだけど……。

 野球を選ばなかったもう一つの理由は、坊主が嫌だったからだと思い出していた……。