「そうそう、そのくらいの吸い込む具合がいいからね。私の助手としてそれぐらい覚えられるだろ。ああ、そんな感じだもうやめていいよ。次は窓の向こうのきみのお友だちを見ようか」


満足そうに言うドクターK。そして指を抜かれた。


「ふふふ、私を気持ちよくしてくれた周防天音さんにはご褒美をあげなければね。これからむこうの部屋にいるキミの友達の榊由美子の心をクラッシュさせてゼロに改造してあげるからね。思いっきり気持ちよくさせて快感の中でキミのお友だちが榊由美子を卒業して私の助手Sのメンテナンス用の人形に生まれ変わらせてあげるよ。


 ああ、せっかくのご褒美だしキミにもお友だちの快感を教えてあげる。ほら、このチューブを耳に差し込みなさい。奥深くまでね」


そういってドクターKが細い糸状のものを差し込みます。あまりにも怪しげなものなのに相変わらず私の体は言われたようにしか動かなくて。怖いのに手が勝手に動いてそのチューブを受け取って何が起こるとかわからないのに耳に運んでしまう。金属製らしく冷たい快感がまず右耳に入ってきてもう反対側も続く。スルスルと入ってくるそれはおもったより奥深くまでどんどん入っていく。まるで私の脳みそまで侵攻していってしまう気がする。


「ふふ、そのナノチューブがキミのお友だちの感じている快感をキミに伝えてくれるからね。ご褒美に存分に気持ちよくなりなさい。あ、そうだせっかくだから私のペニスを握ってキミが感じるたびにシコシコしてください」


私は大股開きで左手でスカートをたくし上げて、男の陰部を右手でにぎった状態になってしまう。こんなことしたくないのに、体は男の言うがままで全く抵抗できない。両耳から入れられたチューブが私の脳内にグリグリと侵食してくる。


「さぁ、準備ができた。キミのお友だちが生まれ変わるのを見ようか」


そう言って、ドクターKがいつの間にか手にしていたリモコンを操作する。

ビクン!っと隣室の榊由美子が痙攣するように体を震わせる。次の瞬間隣室の由美子のとまどった声が聞こえた。


「え、ここどこ?暗い!」


私よりは体の自由が効くのか声を発してかすかに身じろぎをしている。でも彼女も被せられている機械を取ることはできないようだった。そして次の瞬間、


「ひゃぁんっ!」


榊由美子が声を上げてのけぞった。それとほとんど同時に私も突然の快感が奥深くからまるで衝撃のように襲ってくるのを感じる。


「んあぁっな…なにこれぇっ!」


間髪入れずに由美子が再びビクンとなる。私の体にもその快感の衝撃が送られてくる。私の体をいじられているわけでもないのに頭に直接入れられたチューブが私の快楽中枢に直接由美子が感じているものを送り込んでくる。いきなり初めから圧倒的な快感に責められるのを感じてしまう。


「あぁ…んあっダメこれぇ!ダメなのぉぉぉ!」


隣室の由美子が叫ぶ。それも当然だと思う。何もなかったのに体にどんどん刻まれていく感じたことのない攻撃的な快感。私も由美子も抵抗できない状態で与えられる快感をただ受け取ることしかできない。


「んあぁぁ!なにぃぃぃ…あぁんはぁっ!はぁっはぁっはぁあああんん!いやぁぁ、なにかはいってくりゅうう!」


まるで私の体が私の体じゃないみたいに熱い気持ちよさがどんどん体を駆け巡る。隣室では由美子が椅子の上で体をのけぞらしてバタンバタン痙攣させながら快感にむせび泣いている。フェイスヘルメットで覆われているにも関わらずすき間から由美子の涙がこぼれ出ている。


「いやぁぁんん!んんはぁ、頭のなかにぃぃ…ふぁんん!入ってきちゃううう、ダメ!あんっあんあっやめてぇ、やめてぇ!やめて、お願いだからぁあぁぁんんん!わ、私の中に入ってこないでぇぇ…んん!」


最初からクライマックスだったのに、どんどん限界を突破してしまう快感。由美子が全力で抗っているのに、その上からさらに快感でねじ伏せられてしまう。彼女がどうなっているのかわからない。わかるのはただ凄まじい快感が彼女の脳髄に打ち込まれていることだけ。だって私自身その気持ちよさで既にぐちゃぐちゃでわけがわからなくなってしまっているから。


「んひゃぁぁぁんん!ダメっだめぇぇぇぇぇ!だめにゃのにいいいい!イイのぉぉ!あんっはぁぁあんんん!ダメなのにヨクにゃっちゃってりゅうううう!」


ビクンビクンとのけぞって快感に無理やり絶頂させられながら由美子が叫ぶ。彼女がもう幾度も絶頂しているのはわかる。私も体が動かなければ同じだったと思う。体が動かなくてさえ、体の奥深くに打ち込まれる圧倒的な絶頂感に負けて何度もイッてしまう。


いままで感じた全ての快楽よりも更に激しい快感をほんの数分で与えられてしまう。私の頭のなかでさえもほとんど絶頂感に支配されてそれ以外考えられなくなってしまう。


気持ちいい、それしか考えられなくなったときに突然私の顔が横を向く。私の頭は気持ちいいことしか考えられなくなっていたのにドクターKに命じられた瞬間体は相変わらず私の意志とは無関係に命令に従ったのだ


見せつけられたのはドクターKの男性器だった。私が由美子の快感に支配されそれ以外感じられないようになっていたときも私の手はさっき命じられたままに私の感じた気持ちよさそのままにドクターKのその部分を激しく扱き上げてしまっていたのだ。


由美子の嬌声に混じってグッチュグッチュと滑った音が響く。激しく扱き上げてしまった結果私の手は既にドロドロに先走り液に濡れていた。


「感じてるんだね。いいよ!もっともっとキミのお友だちの気持ちを感じなさい。ほら、もっともっと良くなるから」


「ひゃぁぁあああんん、イイ!イイ!イイのおお!頭の中グチュグチュになるのいいいのオオオ!もっともっと壊してええええ!んあぁぁっっはぁあああんんん!よしゅぎりゅうううのおおおおお。こわしゃれてるのにいいいい、きもちよしゅぎりゅゆうううう!もっろ、もっろ壊してええええ!」


いつの間にか由美子の口からは拒絶の言葉が消えて、ただ快感を受け入れるだけに変わっていってしまっていた。それとともに私をねじ伏せていた快感がさらに深いものに変わる。さっきまでの衝撃のような快感からまるで私の心と体を溶かすような深い快感に私の手の動きはさらに激しくなり、ドクターKに奉仕し続ける。


ビュルルルルルルルルっと握っていたドクターKのものが精液を吹き出す。熱い液体がパタパタと顔にかかる。吹き出したザーメンの一部もまきこんでまるで機械のように命令されたままに動き続ける私の手がぐちゃぐちゃと絶頂して柔らかくなったドクターKの男性器を扱き上げる。それはまるで男の子種を一回では足りないとばかりに続けるようで、もっとほしいと未練がましくしごき続けているようにすら感じた。私の心とは別に男のものを扱き上げ続ける私の手。そしてその中で再び硬さを増し始めるドクターKの醜い男性器。

 

でも問題はそれだけじゃない。隣室で変質した快感を受け入れ始めた由美子。その快感をまるで焼き増しするみたいに私の体は受け続け、私の椅子の前には絶頂のあまり吹き出した潮でちょっとした池ができていた。もし私が動けるならもう壊れるほどに全身を使って幾度となく痙攣していただろう。


「ひゃぁんん!しゅごいいいいい!あっあっあっはぁぁぁ♡いいにょおおおお、わたしこわしゃれてりゅうううう!もっともっとわたしこわしてええええ」


全身を動かして快感にあえぐ由美子。もうその言葉に抵抗も否定も欠片も残っていないみたいだった。そしてひときわ大きな声をあげて彼女がヨガる。彼女の美しい乳房を震わせ、体を逆くの字に折り曲げて圧倒的な快感を受け入れて表現する。


「あっ

ひゃぁぁぁんん!

ああああああああああああああああああああ!こわしゃれてりゅうううううう!」


そのまま彼女はジョポポポポポっとあられもなく失禁してぐったりと倒れ込んだ。今までの激しい絶頂の結果彼女の体は汗で濡れていて、機械で覆われた顔からは涙が垂れている。


「キミのお友だちはきちんとゼロに生まれ変わったようだね。もうしごくのをやめていいよ。汚れた手は自分で舐めて綺麗にしておきなさい」


そうドクターK私に言った。そしてその言葉通りに手と口が動いてチロチロと自分の舌が男の臭い液体で汚れてしまった私の指に手を這わせる。


「さぁ、ゼロ。立ち上がってこっちへ来なさい。ヘルメットはおいてきなさい」


そうドクターKが大きな声で言う。隣室の由美子がガタリと立ち上がる。さっきあれほど激しく絶頂して身悶えたのに、そんなこと関係なかったかのように立ち上がり自らヘルメットを取り去る。見慣れた榊由美子の顔があらわになる。それなのに彼女の顔はどこか私の知っている彼女は違う。まるで死んだ魚みたいな目をして無表情でただ淡々と歩く。失禁した尿がかかっているのも汗だくになっている体も、ヘルメットのせいで乱れた髪の毛も全然関係ないかのように…。まるでロボットみたい。


扉が開いて、由美子が入ってきた。近づくに連れて見えてくる表情はうつろで人形みたい。いつもの活発さはどこにもなくて気味が悪くて私は鳥肌が立つほどの恐怖を感じた。


ドクターKが再び気持ちの悪い命令を下す。


「さぁ、私は向こうのソファに座ります。天音が私の上に乗りなさい。上司であり種を与える私の方を向いてね」


フフフっと笑うドクターKに私は気持ち悪さしか感じない。それに今この男はなんて言った?『種を与える』と言ったの。その恐ろしい言葉に今までで一番恐怖を感じてしまう。動けないのに、逃げられないのに、こんなに恐怖を感じているのに足は勝手に動いてドクターKの方に向いていってしまうというのに、その恐ろしい相手から『孕ませる』と宣告されてしまったのだ。こんな最悪の男の言うことなど聞きたくないのに体は男の言うがままになってしまう。嫌なのに立ち上がって、嫌なのにドクターKの座っているソファの方に向かっていき、嫌なのにその男の上にまたがってしまう。さっき出したままの男性器が再び大きく固くなっているその上に下着に覆われていない私の陰部が乗っかる。恥ずかしい場所越しに感じてしまう男の体温。


「ゼロ、そこにある注射器を持ってこっちに来なさい」

ドクターKが私の肩越しにいう。背後に人の気配がした

「はい、グランドマスター」

その声は耳に馴染みのある由美子の声だった。


「天音も叫ばなければ喋っていいよ」

そう、ドクターKが言った。瞬間私の口が自分で動かせるようになる。

「みんなと私を離しないさい!」


最初に私の口から出てきた言葉はそれだった。それなのに反論したのはドクターKではなかった。


「その必要はないわ。私もみんなもグランド・マスターに飼っていただけて幸せだからよ。こんなにも偉大なドクターに使っていただけるなんて光栄な事だわ」


そういった声は抑揚があって私の知っている普段の由美子の話し方だった。その喋っている内容を除けばだが。