トイレに行こうと席を立った円華は、その途中で……。

円華の運命や如何に。

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(おむつ、交換してこないと)

 授業が終わった昼休み。
 ツンと澄ました顔でさりげなく席を立ったのは円華だった。
 だけど澄ました顔をしていても、お尻を包み込んでいる紙おむつはおしっこで重たくなっていて、今にも落ちそうになっているほどだった。
 だけどミニにしているスカートはしっかりおむつでおもらしをしたときのことを計算した丈にしてあるから『オムちら』ということはないはずだ。

 円華が通っているつぼみ学園は、学食派と弁当派、そして持ち込み派に分かれている。
 円華はいつも登校するときにパンを買って食べることにしているけど、その前に濡れてしまったおむつを交換しておきたかった。

(おトイレで交換しよ)

 おむつとパンが入っているカバンを手に取ると、気怠げに教室を出て行き――、
 だが、教室のドアを出ようとした、そのときだった。
 その前に男子生徒が現れると、ドンッ!

「きゃっ」

 円華は勢いよくその男子とぶつかってしまったのだ。
 ただでさえおむつに気を取られていたから、円華は無防備にもM字に脚を開いて尻餅をついてしまっていた。
 スカートが捲れ上がり、鮮やかなレモン色に染まった紙おむつがご開帳されてしまう。

 グジュッ!

 円華のおしっこを吸いきってブヨブヨになっている紙おむつが、お尻と床に潰れる。
 尻餅の振動に、円華の貧弱な尿道が耐えられるはずがなかった。

 しょわわわわわ~。

 おむつにどんなに尿意を放ったといっても、それでもどこか躊躇いがあったのだろう。
 膀胱に溜まっていた残尿が漏れ出してきて、股間がジンワリと生温かくなる。

「あっ! あっ! あっ!」

 引き攣るような悲鳴を上げる円華。
 しかし今までたくさんの円華のおしっこを吸収しきった紙おむつは、ついに力尽きてしまう。

 しゅいいいいい……。

 くぐもった水音とともに、おむつの足口から横漏れしてきてしまったのだ。
 少量とはいえ、レモン色の恥水が教室の床に広がっていく。
 だけど、円華自身は尻餅をついた痛みのあまり、M字に脚を開いておむつを晒していることも、おしっこが横漏れしていることにも気づいていない。
 無防備に、おむつを晒し続けている。
 ……目の前に立っている男子……長政の視線が、おむつに釘付けになっていることも知らずに。

「えっ? 委員長……、それって、おむつ!?」
「ふぇ? あっ、ちょっ、これは……!!」

 慌ててスカートでおむつを隠すも、もはや手遅れ。
 長政にばっちりおむつを見られてしまっている。しかも鮮やかなレモン色に染まっていて、おしっこが横漏れしているところも。

「あ、あの、これは、その……!」

 頬から出そうなくらい熱くなって、この場から逃げようと立ち上がろうとするも、あまりの羞恥心に腰が抜けてしまったのだろう。
 立ち上がることさえもできなかった。

「あの、これは、これは、これは……!」

 こうなってしまうと、円華は壊れたラジカセのように何度も同じ言葉を繰り返すことしかできなくなる。
 それでも、恥ずかしい状況が終わってくれるはずはなく――。

「きゅう~~~」

 尻餅をついたまま円華はついにオーバーヒートしてしまう。
 目を回し、後ろに倒れ込み……そうなったところを、咄嗟に長政に抱きかかえられて、頭を打つことはなかったけど。
 それでもただでさえ落ち着きのない昼休みの教室は、ちょっとした騒ぎになってしまった。

『どうしたんだ?』
『なに? 委員長、倒れたの?』
『体調でも悪かったのか?』
『御影のやつ、ちゃっかり委員長に抱きついてるぞ。やつが諸悪の根源か?』

 長政にとっては事故もいいところだった。
 だけど幸いなことに円華の紙おむつに気づいている生徒は誰もいないらしい。

(ここは委員長の尊厳を守らなければ……!)

 困っている人を見ると、放っておけないのが長政だった。
 咄嗟に円華を抱きかかえ、ついでに円華のカバンを持つと、教室を飛び出していた。

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教室でおむつをご開帳して、更には漏らしてしまった円華。
長政にバレてしまった円華の運命や如何に。

しつけて委員長9につづく!


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