昨日こちらで記事を掲載したユニティ・アセット・ストアの利用規約について、あの後Twitter上でユーザーの間で議論になった結果、アセットストアの公式アカウントであるUnityAssetStoreJapan (@AssetStore_JP)さんからアナウンスがあり、Unityの最終的な見解として昨日の記事とは異なる結論が出たので、情報を修正したいと思います。

今日は丸々この話ですので、昨日からのUnityの話に関心がない人は読まなくてもぜんぜんOKです。

まず最初に、時間のない人のために結論だけ言っちゃうと:

上記のツイートがUnityAssetStoreJapanさんの見解ということになります。

さて、これだけだとずいぶん曖昧な話ですし開発者としては「これに従っていれば確実なの?」という疑問が出るんじゃないかと思います。少なくとも自分はそうでした。とりわけ、昨日の記事にあるように、問い合わせの際には別の回答を得ていたのでなおさらです。そこで、一昨日受け取った上記とは矛盾する公式の回答をぶつけて、話を掘り下げてみました。重要なので先に言っておきますが、結論は上記のツイート通りで変わりませんでした。

以下、その会話の過程になります。まずは、UnityAssetStoreJapanさんに規約の真意を確認してくれたizm(@izm)さんのツイートから。

さて、この流れだけ見ると、自分が一番最後のツイートで一足飛びに納得してしまっていて、ともすると理解を投げたようにも見えますが、ここで会話を打ち切ったのには理由があります。というのも、直前の質問に対するUnityAssetStoreJapanさんの回答はゼロ回答であり、直接つながっていないからです。しかし、内容的には開発者がどうすればいいのかをきちんと過不足無く説明しています。そこからわかるのは、Unityの立場として言えることはここが限界であり、これ以上は質疑を重ねても別の言葉は出てこないということです。

UnityAssetStoreJapanさんは「抽象的なご質問には一概にはお応えしづらい」とおっしゃっているのですが、すぐ前の質問は極めて具体的です。つまり、答えられない理由はあるが、それをきちんと表現できていないんだろうと自分は考えました。そうなると、直前の質問より「抽象的でない」=「具体的」なことは何かといえば、「仮定の話ではく事実」ぐらいしか思いつきません。おそらくここで言いたかったのは、「仮定の質問には一概に回答できない」ということだと思います。これ以上は個別具体的なケースに対して実際的な法に照らした「具体論」でなければ回答できないところまで踏み込んでしまったということです。

つまり、そうした「具体的な各個別ケース」以前の話として言える限界の話が、「法律や公序良俗に反しない範囲で創作活動をしていただけたら」という制作上の指針、ガイドラインということだった――と自分は納得したわけです。

ただ、そうなってくると、結局ケースバイケースで現地法に照らして都度判断されることになり、確実にOKなラインがどこなのかわからないということになります。この点については、やはりUnityAssetStoreJapanさんに条項の解釈を確認してくれていたh.omae(@pigeon6)さんとの会話が参考になるのではないかと思います。なお、後から気づいたのですが、この方もUnityの中の人でしたw

だいたいは自分の推測になってしまうのですが、辻褄の合う解釈としてはこんなところだと思います。要は開発者の自己責任という、実に当たり前の結論に落ち着くわけです。

さて、長かったですがここまでをまとめると結論としてはだいたい以下のような感じになります。

  • Unityとして公式の見解としては、アセットストアのアセットは「各国の基準に照らして流通させられない内容のコンテンツでは使えない」ものであって、頒布先国の「法律や公序良俗に反しない範囲」でならば利用可能。

  • つまり、配信先の国の法律や公序良俗に反しない範囲でならばエロゲ制作にも利用は可能。

  • ただし、2.8条項が禁じる条件は、頒布先国の司法判断などによるため一律の基準はない。そのため規約の遵守がすなわち開発者が係争リスクを免れることを意味しない。そこは自己責任で。

最後に、注意して欲しいのは、Unityの公式見解は、UnityAssetStoreJapanさんのツイートのみであるということです。当記事のそれ以外の部分や他の方のツイートは、それぞれの解釈や推測が混ざっている可能性がありますのでお気を付け下さい。