「中野! 歯を食い縛れ!」
 私は中野梓の左頬を平手で打った。スナップを効かせ、返す刀で右頬も打ち払う。
 中野梓の顔はビンタに合わせて右へ左へと揺さぶられた。
 クラスで一・二を争う美少女も、こうして両頬を腫らしていたら形無しだ。学生時代からモテるタイプではなかった私からすれば、とても良い眺めだった。
 しかしそれだけで私の気は済まない。
 私は「連帯責任!」と言って、他の4人にもビンタしていった。中野梓には往復ビンタをしたが、他の4人には片方のビンタを張るだけで許してやった。
 もし中野梓がこれでもパンツを下ろさなかったなら、その時は改めて全員に往復ビンタを叩き込むことになる。

「中野! 脱ぐのか脱がないのか、どっちだ!?」
 私が問い詰めると、中野梓もさすがに観念したらしく、泣き声で「脱ぎます……」と言った。
 中野梓は、震える手でパンツを掴み、膝の辺りまで引き下ろしていった。

 彼女の股間には、しっかりと陰毛が生え揃っていた。速水よりも濃いくらいである。
 もしかしたら、下の毛を見られるのが恥ずかしくて、なかなか脱げなかったのかもしれない。
 だとしても、同情する必要は全くないし、その気もない。
 私は中野梓に再びビンタして、「ほら、できるだろ! 最初からやれ!」と怒鳴った。
 中野梓は、今にも泣き出しそうになっていた。目元がわずかに痙攣しているし、頬も引き攣っている。唇を強く噛んでギリギリのところで堪えているようだった。

 パンツ丸出しで済ませてやるつもりだったのに、速水のせいで、全員の股間を丸出しにさせることになってしまったが、それはともかく、これでやっと準備が整った。
「恥ずかしいのが嫌なんだったら、しっかり歌え! 歌えた者から着衣を許可していくからな! 一番の歌詞から、始め!」
 私がそう言うと、女子5人は歌い始めた。
 しかし、彼女らの声は、いつにも増して小さい。
 あまりにも恥ずかしい格好を強制されているせいで、普段よりもむしろ歌えなくなっているらしい。
「ちゃんとしろ! パンツ履きたくないのか!」
 煽り立てているうちに、だんだん声が出るようになってきた。
 神宮司も例外ではないが、それでもまだ普通の子に劣る程度だ。
 せっかく尻に火をつけてやったというのに、なおも歌うことを恥ずかしがっているというのか。
 本当にこいつらは、入れ替わり立ち替わり、あの手この手を使って、私の神経を逆撫でしてくれる。
 特に、神宮司。そっちがその気なら、とことんまで絞り上げてやる。
 歌っている5人を無言で睨み付けながら、私は密かに決意した。