SS

シャドウ責め(突貫

 「…………!!」

 およそ戦いとは無縁とも言える幼い少女は、黄金色のおさげを揺らしながら迫り来る脅威を手にした無

骨な刃を持って斬り捨てる。小さな体からは想像もできない威力を持った一撃だったのか、斬り裂かれた

黒い物体は一閃を描き一瞬遅れて強烈な光を放ち吹き飛ばされる。

 「ふ……っ!!」

 小さく、だが鋭く息を吐き出しながら、背後から襲いかかる黒い影に剣を走らせ光を放つ。

 「は……っ……はっ…………はっ……」

 かれこれどれだけ戦ってきたか。
 少なくとも一時間程度は戦いふきとばした。そのために少女は小さくではあるが肩で呼吸をしていた。
 本来であれば、一時間戦っていようが少女は疲労を覚えるようなことはない。普通に剣を振るい、敵を

切り裂くのであれば一日だって戦い続けることは容易だろう。
 
 だというのに、少女はここまで消耗させられてしまっていた。
 その理由は敵の特性にあった。

 黒い影。

 それは実体を持たないまさしく影と言える存在だった。
 通称シャドウと身も蓋もない名で呼ばれているが、その存在はあまりにも危険なものとこの世界では認

識されている。
 実体を持たないが相手はこちらに干渉することができる。だというのにこちらから干渉するためには光

を帯び、且つ力をもった一撃でなくてはいけない。
 念入りな準備をしていれば手段を用意することはできるのだが、少女はそれらを投げ捨てて飛び出して

いた。
 
 そうしなくてはいけない理由があった。

 (はつか……)

 この世界に流れ着いた時に自分を保護してくれた女性、日下部初夏が、何者かによって捕らえられてし

まったのだ。
 最近使用方法を覚えた通信端末から一方的に入った情報で。そこから初夏の余裕のない悲鳴と、自分を

案じる言葉を聞き、少女は一も二もなく剣を手にし駆け出していた。

 そして端末が指すポイントへ到達し、シャドウとの戦闘となり、消耗の激しい技を乱発し続けた。
 着実に初夏のいる場所へと近づいてはいるのだが、シャドウの妨害は執拗だった。シャドウの特性上、

触れられることはそのまま敗北を意味する。
 触れられる前に光を帯びた力で消滅させるしかないのだが、一体どこから現れているのかといほどに倒

した端からあらわれる。
 
 (はやく……しないといけない……のに……!)

 戦闘において、心を乱すことは隙を晒すことになる。
 そんなことはわかっていた。理解できていたはずだった。
 今までの彼女ならばどこまでも冷静に剣を振るい敵を屠るだけだった。心を乱すことなどなかった。い

や、今でさえ心を乱しているといるとは思っていなかった。
 
 「ぁ……っ!?」

 だからこそ、一瞬、刹那の瞬間に生まれてしまった隙に気づけず、シャドウの接近を許してしまい――

 「――――――――っ――――っ、っ、っ――――――!?!?!?」

 ずぷり、と少女の腰部にシャドウが突き立っていた。だが、少女の体に損傷はない。実態のないシャド

ウにものを傷つける能力はないからだ。
 シャドウにできるのはただひとつ。

 「あ――――――――っあ、あ、あ、あああっ――――――――!!?!?!?!」

 触れたものの体の感覚を狂わせること。
 活力を効率よく搾取するために、感覚という感覚に干渉し無理やり快楽を生み出すのだ。
 
 本当の意味で触れられているわけではなく、実態のないシャドウだからこそ可能になるあまりにも非常

識な行為。
 そこから生み出される快楽は、未成熟な体であろうと問答無用で蹂躙する。
 
 「あ――――――――か――――――――っあ――――――――――っ」

 ずぷりずぷりとほんの少しシャドウが動くたびに、弓なりに反らされ引き攣った少女の体が大きく震え

る。合わせるように幼い秘所から甘ったるい蜜がスーツ越しに撒き散らされる。
 普段は感情の起伏が小さな瞳は、大きく見開かれ、濡れそぼっている。頬は真っ赤に染まり、可愛らし

い口を限界まで開き、あうあうと閉じられずに涎を垂れ流す。
 
 (あ……、ぅ……な……に……? 目、ま……しろ……に……)

 それが快楽だと、それが絶頂だと、理解できない少女は自分に起きている状態に困惑し翻弄されるしか

出来ない。
 ただの打撃なら防御するすべを導き出すことは容易いというのに、これはどうすればいいのかまるでわ

からない。
 体が勝手に引き攣って、だというのに力が抜けてしまって。頭がふわふわしたと思えば、次の瞬間には

激しく明滅する。
 まりにも目まぐるしく起こる変化に少女は為す術もなく打ちのめされていく。

 「あ――――――――――――」

 だが、シャドウはそれだけにとどまらなかった。激しい抵抗を続けていた獲物がようやく無力化された

のだ。意思の感じられない影は、どこか喜色を表すかのように、揺れながら少女に殺到する。

 「――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――」

 すぷり、ずぷり、ずぷりずぷり……

 胸に腹部に太ももに、果てには頭にまでシャドウはその身を浸透させていく。
 
 「っ――――っ、っ――――――――――っ」

 たった一つだけでも限界を容易に超えていた感覚が、ほぼ全身を覆う勢いで発生する。
 壊れたおもちゃのように体を限界まで引きつらせ、声なき声を上げながら、何度も何度も、頂まで押し

上げられた端からまたもや押し上げられる。
 どこで絶頂してしまっているのか、そもそも切れ目などなければ幼いからだにはあまりにも常軌を逸し

た快楽で。
 ともすれば彼女のような幼い体ではとても耐えられるものではないのだが、戦いに身を起き、現実離れ

した力を有しているがために、保ててしまう。

 もっともそれは幸運なことでもなんでもなく、シャドウの生み出す快楽全てを受け止めてしまうという

ことなのだ。

 「っぁ――――――――ぁ――――――――っ、っ――――――――――」

 そんな狂った快楽が、シャドウが少女に入り込むたびにどんどん強く大きくなっていく。
 
 (は……つ…………)

 助けようと思った、恩人の名を呟く事もできず、少女の体は完全にシャドウに包まれた。





 「っあっ――――――――――あ――――――――――――ああああ――――――――――――!!」

 それからはまさしく快楽の地獄だった。
 全身に入り込んだシャドウは常に蠢き、少女の性感を余すことなく刺激する。
 女性としての器官はもとより、腕や指、果てには頭。そんなところからも快楽を覚えてしまうのだ。
 快楽を覚えた瞬間には、絶頂に押し上げられ、次の瞬間にはまた絶頂につぐ絶頂。絶頂。絶頂。
 少しでも快楽を逃がそうと体中が痙攣を起こす。が、そんなささやかな抵抗は一瞬も意味をなさずに絶

頂快楽を極めさせられてしまう。

 「っぁ――――――!! ――――――っっ!!!! ――――――――――――!!!!」

 だが、それだけではシャドウは終わらなかった。
 少女の体を侵食するものたちとは別に、シャドウたちはたった一つの器官に向けて集まっていく。
 
 快楽を得るためだけに存在する。女の体でもっとも敏感である、クリトリスに、シャドウたちは何十何

百……もしかしたら何千というほどの数が集まっていき――――

 「――――――――――――――――」

 凝縮に凝縮を重ねたシャドウからパリッとはじけた音が響いた。
 瞬間、少女の体が大きく跳ね上がった。
 
 パリッ

 「――――――――――――――――――」

 再び音がなる。
 空気を弾く甲高い音が――

 パリッ

 「――――――――――――――――――――――――――――――」

 それは凝縮しすぎたシャドウたちの強すぎる力が余剰となって弾ける音だった。
 音は徐々に感覚を縮めていく。
 力が膨れ上がっている証拠だった。

 そして――――

 「―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――」

 かつてないほどに強烈で凶悪となった生み出された快楽が少女を襲った。

 声は、聞こえない。
 体は、ソレ以上の反応は見られない。

 「――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――」
 
 ただ、ひたすらに少女は絶頂し続ける。
 快楽の暴力に晒されて、為す術もなく飲み込まれ蹂躙されていく。
 
 シャドウたちは少女がイキ続けてもその手を緩めることはしない。
 快楽を覚えられるということは、絶頂し続けるということは、活力が質を上げ続けるということなのだ

から。
 少女が真の意味で限界を迎えるその直前まで、シャドウたちは快楽を与え続ける。
 活力を吸収できるようになるその時まで。

 少女の地獄は終わらない。

 
 

機械姦SS(突貫

 「あ――っ――あああああああああああああああああ!!!」

 美しいおとがいを晒しながら、辺りにはばかることなく吐出される声は、激しくも確かな艶を帯びたも

のだった。
 直前までくいしばっていた口は、今では面影もなく開け放たれ、涎を持ってだらしなく飾り立てられて

いる。
 芸術品のようなパーツで構成された体は、四肢を投げ出し無様に引きつらせていた。

 「はぁ……は……ぁ……ぁ――――あ、っあっ、――――あ! ああああああああああああ!!!」

 体中を駆け巡る甘くどこまでも深い痺れに苛まされたわわに実った双丘を激しく揺らしながら、呼吸を

何とか整えようとする。
 だがそれは叶うことなく、再び彼女は体を雷に打たれたかのように跳ね上がり――

 「あ――――――かっ――――――――は――――――――――ぁっ――――――」

 数十秒に及び、頂きを極めながら小刻みに打ち震えた。
 その姿は、どこまでも蠱惑的で。同性異性問わず魅了してしまいかねないほどに淫らだった。
 
 「これで97個目。さすがと言ったところね。神炎、日下部初夏」

 その証拠に、強化ガラスごしに、大の字に機械に拘束された初夏を見る白衣を纏った女性の頬は赤く、

本人さえ気づかない内に瞳は濡れていた。
 知らず乾いた唇を舌でなぞり女性は初夏の姿と彼女を責めたことによって得られた成果に笑みを浮かべ

た。

 (く……そ……ぉ…………)

 そんな女性に対して、初夏は心のなかで悪態をつく。
 よもや日々守っているはずの人間によって罠に嵌められ、捕らえられることになるとは思ってもみない

ことだった。
 それだけでも初夏の中では相当に衝撃的な出来事であったが、それ以上に驚かされたのは、彼女たちは

あろうことか初夏の活力を目的としていた。

 命を持つものであれば何者でももっているエネルギー、活力。だがそれは初夏のような神の力を行使す

る存在は常人とは比べ物にならない量を持ち、かつ強力な力を内包する。
 中でも初夏は飛びきりだった。
 力を持つものが百人あっても初夏一人には及ばないほどの量と質の活力を持っているのだ。
 
 だからこそ、目をつけられてしまった。

 そして活力を効率よく絞りとるには、快楽を持って対象を絶頂に押し上げることが最も効率が良い。
 日々の研究でその結果に行き着いた女性たちは、人間の体にどのようにすれば最高の快楽を与えられる

かも研究し、その成果が初夏を捕らえている機械だった。

 四肢を拘束し自由を奪うことを始め、目を覆うように取り付けられたバイザー。頭から胸、腹部、手足

の至る所に取り付けられたパルス発生器。
 快感神経に直接、不規則に強弱を使い分けるパルスが流し込まれるという行為は、耐えるなどというこ

とを許さない。
 
 「――――――――――――――――っぁ――――――――――――――」

 ほぼ全身から流される快感パルスに初夏はなすすべもなく、屈辱の絶頂痙攣を迎えてしまう。
 それだけでも相当に危険なものなのだが、追い打ちを掛けるのが目を覆うバイザーだ。これにより視覚

から無理やり脳へと、快楽を流し込まれてしまう。結果、快感に対するリミットが外れてしまう。
 どこまでもどこまでも。快楽を受ければ受けるだけ上り詰めていってしまうのだ。

 「は、ぉ――――――――――ぁ――――――――――か、は――――――――――」

 続く装置は、先ほどとは打って変わって直接的なものだった。
 スーツの股間部を引きちぎり、秘裂と菊穴にねじ込まれた初夏のためにあつらえられた襞を余すことな

くうめつくす生体ディルドー。

 「あっ――あっ――――ひっ、ぁ――ぉ――――――ひぐっ――――あ、あああ――――――」

 ほんの少し、数センチ、数ミリ。たったそれだけ動くだけで、初夏の頭を真っ白に染め上げるだけの快

楽が生まれてしまう。だというのに、ディルドーはまるで削岩機と言っても過言ではないほどの勢いで、

初夏の肉襞を陵辱する。
 生体部品であるために、常に滑った媚薬ローションで身を包むディルドーは、何の抵抗もなく、子宮口

を叩く。菊穴に至っては直腸にまで届く勢いだ。
 本来ならば痛みを覚えてもおかしくないのだが、快感パルスと媚薬。そしてもともと開発改造されてし

まっている初夏の媚肉は、激しいソレにもしっかりと体を開反応を示してしまう。

 (く……そぉ……っこん……な…………の……こん…………なっ……の……ぉ……っ)

 それでも初夏は、どれだけ体が絶頂に押し上げられても、押し上げられ続けても、心の中で必死になっ

て歯を食いしばる。
 抗いがたい快楽。ともすればあまりの気持ちよさに心地よさに、気を抜けば一瞬で飲み込まれてしまう

。そうなってしまえば、待っているのは快楽を覚え活力を提供するだけのただの玩具と成り下がってしま

う。
 それだけは、絶対に許容できるものではない。
 
 「あぅ――――! ひ、――――ぁ! ――――ぁ、が――――――! あ、あああああ!!!」

 (たえ……る……の……よ……ったえ、て……いつか……くる……ちゃんす――――――――)
 
 戦士として、人として。その尊厳を失うことを拒絶する。
 何度も何度も何度も、数えきれないほど無様な快感絶頂を極めてしまっても。体が理性を裏切り、完全

に快楽に明け渡されてしまっても。
 諦めることがなければ、いつかきっとチャンスは訪れる。
 
 諦めないこと。
 それこそが初夏の矜持であり、いついかなる時でも、できることだった。

 だがそれも所詮は一人の人間という範疇のもの。
 人の叡智が生み出した快楽を与えることに特化したマシーンを前にはどんなものでも平等に、女性であ

るただそれだけで無意味と化してしまうのだ

 「ひ――――――――――――――――――――ぁ――――――――――――――――――――」

 パチュン

 そんな音が一つ聞こえた。
 そう思った瞬間、初夏は今までに感じたことのなほど強烈な快楽に包まれ、絶頂していた。
 しかし、本来ならば上がったものは落ちるものなのだが、その快楽は一向に落ちる気配がなかった。
 絶頂を迎えるに十分すぎるほどの快楽が初夏の淫らに染まりきった体の中でずっとずっと渦巻いている

のだ。

 パチュン

 「あ――――――――――――――――――――――――――」

 再び音がなる。
 絶頂快感が残っている中でのおいうちに、初夏は意識を一瞬持って行かれてしまった。

 パチュン

 「ひぐ――――――――――――――――――――――――――――――」

 だが新たに生まれたそれに意識は一瞬で覚醒し、さらなる絶頂快楽を上塗りされた。 

 (なに……が…………おき――――――――――――――――)

 「きひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!?!?!」

 そして何度目かの音共に、悲鳴が漏れだした。
 ようやく快楽の強さに体が追いついてきたのだ。もっとも、それは決して良いコトなどではなく、天国

とも地獄とも言える時間の始まりでもあった。

 「あ――――――――ぐ! ああ、あ、あ、あ、あ――――――あああああああああああああ!!」

 パチュン
 それは、投薬によって淫らに包皮を押しあげるまでに腫れ上がった淫豆に取り付けられたパルスパイル

が放つ音だった。
 快楽を生み出すだけの、体の中でもっとも敏感な器官に打ち込まれる快感パルス。それは全身に流され

ているパルスが生易しいと思えるほどのもので。
 パイルパルスによって打ち込まれる快感は、全身に流されるそれを数倍数十倍に凝縮したものなのだ。
 ただでさえ敏感な淫豆に一点集中した濃縮パルスを打ち込まれる。
 人を超越した精神力を持つ初夏であっても、その快楽によってまともな意識を保つことは許されなかっ

た。

 (こんな……の……こ……な…………の…………たえ…………ら……れ――――――――)

 「――――――――――――――――――――――――――あああああああああああ!!!!」

 意識が混濁していく。真っ白に桃色に。
 体は痙攣しっぱなしだ。
 もはやどこもかしこもまともじゃなくて、ただひたすらに気持ちがいい。
 涎が頬を喉を汚すことも感知できず。体質とされてしまった活力母乳がまるで男性の射精のように撒き

散らされる。
 ぷしぷしと淫らな音を立てては、幾度と無く潮吹き絶頂を繰り返す。
 拘束されながらも背中は弓なりに反らされ、壊れたように引きつりを繰り返すだけ。

 心でさえ抵抗すること封じられた初夏は、もはや女性たちの研究材料でしかなかった。





 「――――――――――――――――――っ――――――――――――っ、っ――――」

 それから一体どれだけの時間が経ったのか。
 瞳から光を失い、壊れたように声なき声を上げる初夏にはわからなかった。
 ただ漠然と理解できるのは、限界を超えた快楽を未だに与えられ続けていること。

 「っ――――――――っ――――――っ、っ、っ、っ――――――――――」

 今の初夏には分からないが、この日に至るまで、機械は常にアップグレードされており、より強くより

効率的に快楽を与えられるようになっていた。

 常人ならばとっくに。戦士であっても命の保証ができないほどに狂った実験。
 それに未だにさらされ続けてなお生命活動を続ける神の戦士という名のモルモットに、研究者たちは歓

喜し狂っていく。

 初夏の地獄は終わらない。

粘液型宇宙生物

ちゅーしちゅ
その宇宙生物がいつチキュウにやってきたかは定かではない。
チキュウのものからしてみれば、突然現れたようにしか見えないほど、宇宙生物は街の中に発生した。
一体どれだけの質量をもつのか、次々に粘液で街を飲み込んでいく宇宙生物。
ウルトラハツカが現れたのは街が半分ほど呑み込まれた後だった。
混乱する人々の避難はまだ終わっておらず、思うように身動きがとれないウルトラハツカは、
これ以上生物が広がらないように、炎の壁を形成する。
果たしてその試みはうまくいき、宇宙生物は炎に遮られ街に侵食することができなくなった。
だが、そうすることによって状況はウルトラハツカにとっては不利に動く。
炎によって阻まれた侵攻だが、宇宙生物にとってその炎はただの壁に過ぎなかった。
攻撃力も備える炎であるはずなのだが、防御に特化させた結果宇宙生物を焼く熱量には至らなかったのだ。
大きな力を使っての防御はそのまま多大な隙となる。
その隙を見逃さなかったのか、あるいは偶然のタイミングなのか。
どちらにしてもウルトラハツカにとっては最悪のタイミングで宇宙生物は行動を起こした。
本体と思われる場所が沈み込んだと思ったら、足元から隆起し、ウルトラハツカに肉薄。
間髪入れずに、彼女の口へとまとわりついた。

「む、ぐぅ!?」

くぐもった声と、鈍い粘液が絡みつく音が響く。
同時に、宇宙生物が動く際に起こす音とは違った、粘質な音が上がった。

「――っんぅ!?」

ウルトラハツカの体がビクリと跳ね上がる。
口にまとわりついた気持ちの悪い粘液を振り払おうとして伸ばした腕が、何もつかむことなく宙を彷徨い、ひくついた。
抵抗を遅らせたウルトラハツカに、宇宙生物は自らの身体を彼女に絡めていく。
足を呑み込み、腰に絡め引き寄せる。
まるで愛しい人を抱きしめる腕であるかのようだが、粘液の塊である生物にそこまでの思考は存在しておらず、
その行動は、単純にこれから行う行為への潤滑油であった。

グチュリグちゅりと、粘質な音はひたすら鳴り続け、その度にウルトラハツカの喉も鳴る。
口元から緑色のグロテスクな粘液がこぼれ、喉を汚し、豊満な胸に滴っていく。
粘質な音の正体は、宇宙生物が生成した本体とは違った粘液を、ウルトラハツカに注入しているものだったのだ。

(ぁ……ぁ…………あ……たま……が……ぼ……と……して…………)

いつしか、宙をさまよっていた手がだらりと投げ出される。
払いのけるどころか、腕を上げるだけの力さえ奪われてしまっていた。
緑の粘液が喉を通る度に、体の中から得も言えぬ恍惚感が生まれて、背中がゾクゾクと悦びに打ち震えてしまう。
その衝撃が脳にまで達すると、ピリッとした一瞬の微電流が駆け抜けて、次の瞬間には桃色の霞で覆われる。
力強い光を宿してた瞳は光を失い、焦点を定めることができなくなり、気がつけばウルトラハツカは引き寄せられたままに宇宙生物へと体を預ける形となってしまった。

「んぅ……ん……ぐ…………こく…………ん……むぅ……」

ビクッビクッと、粘液が注ぎ込まれる度に震える紅のスーツに包まれた肢体が震える。
そんな彼女を征服せんとするかのように、宇宙生物は直結している口とも言える部位を大きく脈動させる。

「んぶ……っお、ん……むぅっ……ん、ん、んんっん、ふぅ……!」

音の質がよりねばついたものへと変わる。
合わせるようにウルトラハツカの口からもれるのはつややかな色をもつ嬌声だった。
もし宇宙生物が人の形を保っていたのならば、この状況は熱烈な口吻にみることもできたのであろう。
実際、今起きている状況は宇宙生物によるディープキスにほかならないのだろうが、
姿形によって起こる視覚情報では、宇宙生物がウルトラハツカの口内を蹂躙しているようにしか見ることは出来ない。
もはや抵抗することなどできない状態にまで貶められたウルトラハツカにこれをどうにかすることなどできるはずもなく、より激しく体をひくつかせることしか許されていなかった。

(これ……いじょ………………は……ぁぁぁ……)

既に危機的状況なのは変わらない。
ならばこそ、これ以上は取り返しがつかなくなってしまう。
わかっている。そう、わかっているのだ。
だが、人々を守るためにと力を使い致命的な隙を晒してしまった光の巨人は勝つための道筋を次から次へと塞がれていく。
完全に閉ざされる前に、何か一つでもいい。打開する何かを見つけることができれば……
唯一許された、しかし、使うことができる時間を加速度的に奪われていく思考を無理矢理に回転させて、勝機を探る。

だが――

「――――っ!? ん、むぅぅうううううううううううう!?!?!?」

そんなことはさせないと言わんばかりに、宇宙生物はさらなる行動を開始した。
あるいは、単純にウルトラハツカの体が行動を移すにいい塩梅となったためなのか。何にせよ彼女にとっては最悪であることにはかわりはなく、為す術もなくウルトラハツカは悲鳴のような艶がかった声をあげ、背中を反らし痙攣した。

(は――ぁ――あぁぁぁぁぁ……っ、っ、っ――ち、ちか、ら……が…………ぬけ…………)

頭の中が一瞬何もかもが真っ白に染まっていた。
すさまじい虚脱感だった。
いわゆるエネルギードレインであろうことは、上り詰めたことで一瞬冷静になった思考の一部が追い詰められた光の巨人に情報をもたらした。
まずい――
そう思えたのは奇跡的であっただろう。どろどろに溶かされていた使命をほんの少しだけ奮い立たせることができたのだから。
だが、それが仇となるとは誰もが考えもしなかっただろう。
数瞬取り戻した使命、理性によって生み出された感覚は、虚脱感とともに生み出された感覚をダイレクトに受け止めてしまうことになったのだ。

「――――――――っ――――っん――――ぉ――――――――ぉ――――――――は――ぁ――――ぁぁぁぁぁ――――――」

ギクリと、背中を思い切り反らし、可能な限りおとがいを反らしながら、ウルトラハツカは全身を緊張させる。
ガクガクと小刻みに震える体は、前触れ無く終わりを迎え、反動と言うように一気に弛緩させた。
むき出しのため息のような熱っぽい、聞いたものの理性を蕩けさせてしまうようなため息が漏れた。

(い……ま…………の…………は…………)

突如として生み出され体中を駆け巡り蹂躙したそれは、紛うことなき快感というものだった。
それは以前味わったことのある暴力的なものではない。
包み込まれてしまうような、それを享受させられてしまいそうな優しさを持っていながら、抗うことなど許さない暇など与えてもらえないほど強引な身勝手な感覚。
戦士としての体裁を押さえつけられ、無理やり女という、雌という体であることを思い出させるような行為。
かつて様々な宇宙生物、怪獣たちと戦い、今と同じように人々を守るために、あるいは圧倒的な力の前に屈し、その末に待っていた餌として、玩具として、コレクションとして、奴隷として、自分の体を自分以外のものとして扱われた日々。
それでも、どれだけ穢されても、どれだけ開発されても、ハツカは再起し、人々のために戦ってきた。
体の奥底に刻み込まれたそれを引きずりながら、戦ってきた。
決して逃れることの出来ない傷痕は、一度触れられてしまうと過去の記憶とともにハツカの体を蝕み、雁字搦めにする。

(ぁ――――――――――――――)

子宮から生み出され、背筋を駆け抜ける恍惚感が生まれると、ウルトラハツカの思考はまたもや白く塗りつぶされた。

「ん――――――――――――――――――――――――むぅううううううううううううううううう
――――――――――――んぅううううう――――――――――――」

何も考えることを許さない、無慈悲な捕食。
力が奪われる虚脱感が襲いかかってきたかと思えば、間髪入れずに無防備になった体をもてあそぶかのように暴れ出す激悦。
抗うこともできないまま、背中を思い切りそらして痙攣する体を好き勝手に蹂躙される。

「――――――――っ! ――――――――――――っ、っ!!!」

幾度と無く明滅する白い光。
数えきれないほど責め立てられた女性の中心部が恍惚を覚え戦慄き、緊張する全身をトロトロに蕩けさせていく。
せめて抗おうとしている最後の防壁も問答無用で飲み込んでしまう圧倒的な快感。
体中の感覚が塗り替えられた、気がつけば快感しか残してもらえない。

「んぉぉ――――――ぉぉお――――――――――――――――――――!!!??????!?!!?」

唇を塞がれているためだが、どこか獣じみた嬌声が上がる。
立て続けに行われるエネルギードレイン。
粘液型であるために、バキュームに際限がない。それ故に吸収にも際限がなく、つまり、快楽にも際限がないのだ。
途切れることなく襲い掛かってくる快感は、自らを重ねてより強くより高みへと上り詰めていく。
普通であれば脳が焼き切れてしまいかねないほどの超快感となり、それでも留まらないバキューム快感。
たとえ脳が耐えることができたとしても、体がまともでいられるわけがない。

(――――――――イク――――――――――――
イ――ク――――――――――――――――――――――――――――――――)

白が弾ける。
弾ける。
弾ける。
弾ける。

(イ――――――――――――――――――――――――く
――――――――――――――――――――――イ、ク――――――――――――――)

弾ける。
止まらない。
何度も、何度も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も――


(イ―――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――)

体が跳ねる。
痙攣する。
引き攣る。


(――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――)

(―――――――――――――――――――――――――
―――――――――)



(――――――)




それから、一体どれだけの時間が経っただろうか。
嬌声さえもあげられる力もなくなり、ただただ絶頂痙攣を繰り返すだけの餌となり下がったウルトラハツカの口から、
不意に宇宙生物が口を放した。
支えを失ったウルトラハツカは、完全に脱力しきった体を宇宙生物へと投げ出した。
グジュリという音とともに、ウルトラハツカの体が宇宙生物の身体の中に沈み込む。
そんな彼女を、宇宙生物は自らの体を使い、包み込み始めた。
その光景は抱きしめる、と言うよりはやはり呑み込んだ、という方が正しいのだろう。
さして時間を必要とせず、ウルトラハツカは宇宙生物の中へ完全に包まれてしまった。
最後の最後まで、食料である光の力を捕食するつもりなのか、保存食として捕獲したのか。
どちらにせよ、宇宙生物は地上からズブズブと姿を消していった。

勝利はなかった。
だが、人々は宇宙生物の脅威から救われた。

それから数年経った今も、ウルトラハツカの姿をチキュウではみてはいない。
















お返事は後日に必ず……!

快楽吸収責め

ぎりぎり間に合いました。
シャドウSSじゃないですが、容量だけなら同じくらいじゃないかなと思います。
でも多いだけでエロくないかもです。
無心で読み始めていただければもしかしたらエロく感じるかも……|ω・)テフェ






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くりせめます

クリスマスネタ?
突発です!
エロくないかもしれないのは毎度のこと!
楽しんでいただけたら幸いです……
お返事は申し訳ありませんが次回にさせていただきます|ω・)



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