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管理人のOIGUMO(老雲)です。

さて、管理人の予想以上に長引いている「キャラクター余禄」シリーズ
ですが、今回のネタは、三姉妹の末っ子、ルンになります。
ゲームのネタバレを含みますので、ご注意ください。

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ルンは、少し幼さを感じさせる顔立ちに、
人懐っこい言葉づかい、天然ボケの数々。
かわいらしさが前面に出てくる
キャラクターでもあります。

関心のある方は、以下の「続きを読む」をクリックされてください。
(続き)
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そんな彼女ですが、実は物語上では、非常に重要な役割を果たしています。

ゲーム開始当初、ヒロイン3人と淫魔三姉妹は敵対関係にありました。
しかし、ヒロイン側ではマリカが、「淫魔とも仲良くできる」と思い込んで
行動していたのに対し、三姉妹側では、唯一ルンが、ヒロインたちの性質を
見抜き、好意的に接してきます。つまり、ヒロイン側ではマリカが、
三姉妹側ではルンが「窓口」になり、相互の架け橋が作られていくわけです。

ルンは、その子どもっぽい言葉づかいからもわかるように、自分の考えを
頭の中で論理的に整理したり、それを他人に言葉で伝えることが苦手です。
でもその分、他人の善悪を直感で見抜く力を持っています。
子どもが持つ、鋭い直感のようなものです。

顔には出しませんが、ルンは強い不安に苦しんでいました。
ララから聞かされた「作戦」が原因です。リオは理性的に考え、姉の指示に
従う道を選びましたが、ルンは理屈では仕方ないと感じる一方で、他に出口は
ないのかと、もがいていました。そんな時、目の前にヒロインたちが現れます。

「あのおねーさん(ヒロイン)たちなら・・・」と、淡い期待を抱きますが、
一番好きなのはララ姉とリオ姉。板ばさみの中で戸惑うことになりました。
でも、ルンは落ち込んだりするのが苦手。悩みを吹っ切って、ヒロインたちと
積極的にコミュニケーションをしたり、その力を試してみることにしたのです。

その結果、ヒロインたちが悪い人ではないという確信を得ますが、
でも、そうすればなおのこと、どうしたらよいのかわかりません。

おそらくルンは、自分でもよく理由がわからぬまま、
ヒロインの手助けを始めます。ミッション7の直前、自分の隠れ場所を
知らせるようなことをしてみたり、ミッション9の直前、カリンの家に
矢文を届けたり、根城に宝箱を置いてみたり。

ルンはきっと、ニコニコしながらこれらの作業をしています。
難しいことはわからない。でも、この自分の行動が、なにか良い結果に
繋がるのではないか、そんな期待が表情に滲み出ています。

その様子を見て、作業を手伝う、ルンの使い魔である
触手の「しょーちゃん」が、ルンに問いかけます。

しょーちゃん:「マスター、イインデスカ? コンナコトヲシテ?」
    ルン:「ん? なんで?」
しょーちゃん:「オ姉サマガ、怒ルンジャナイデスカ?」
    ルン:「あっ・・・!!」
       (顔を青くして)
      :「あ、えっと、どうしよう・・・、あっ、そうだ!」
しょーちゃん:「ドウシタンデス?」
    ルン:「しょーちゃん、ダメじゃないっ!こんなことしちゃ!」
しょーちゃん:「俺ノセイカヨッ!!」

ああ、理不尽(笑)。
・・・というやり取りは、ゲーム中には登場しませんが、きっとあったに違いない。

その他にもルンは、ヒロインたちとの会話の中で、自分たちの秘密を
ポロリとこぼしたり、いろいろおしゃべりしたり、その行動の端々に、
「ヒロインたちに何かを伝えようとしている」という態度が垣間見えます。
ルンは、あの笑顔の下で、必死に考え、何かをしようと頑張っていたのでした。

・・・以上が、管理人の頭の中にある、ルンというキャラクターのイメージや
設定なのですが、ある程度ゲームが完成に近づいたところで、
ふと、こんな疑問が湧いてきました。

ルンは本当に、無意識でこんな行動をとったのだろうか?

もちろんゲーム中のシナリオは、そのイメージに基づいて文字を綴っていたのですが、
ひょっとして、ルンは「全部理解して立ち回ったんじゃないだろうか?」と
思うようになりました。まあ、結果として彼女の行動がハッピーエンドに
繋がる仕組みなので、そう感じただけかもしれませんが、彼女が無意識でも、
あるいは意識しての行動でも、シナリオの解釈は成り立ちそうです。

だとしたら、恐ろしい娘(笑)。

プレイされた皆様が、どんなふうに感じられたかはわかりませんが、
ルンは、キャラクターを制作した管理人にすら、「つかみどころがないのかも」と
思わせるキャラクターだなあ、というお話でした。

では今日は、この辺りで失礼します。