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「淫魔戦記マリカ」のストーリーを、
キャラクターに焦点をあてて振り返る
シリーズですが、今日は淫魔三姉妹の長女、
ララについてお話をしてみたいと思います。
ゲームのネタバレ注意です。


関心のある方は、以下の「続きを読む」をクリックされてください。
(続き)
続きを開いてくださり、ありがとうございます。

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ララの初登場シーンは、ミッション1の
物見の塔、屋上でしたね。
最初は穏やかに、笑みさえ浮かべて、
訪れたマリカと談笑しています。



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その会話シーンの途中で、
「私はあなたの敵よ」と豹変しますが、
感情の抑制がしっかりとできていて、
それだけに静かな迫力を感じます。



前章(ミッション3まで)が終了した後、初めて三姉妹の会話シーンが
挿入されますが、ここで、次女と三女が、ララと良好な関係にあること、
そしてまた、ララを慕い、その指示に従って行動していることがわかります。
事件の中心にララがいる。そんな印象を持ってもらうためのシーンです。

しっかり者で、味方(姉妹)には優しく、敵(ヒロイン)には恐ろしい。
策略家で、妹たちを統率して、静かな自信に満ちている。
それが制作サイドで意図した、ゲーム序盤のララのイメージです。
最後には、このイメージは崩れ去るんですが。

全体的なストーリーとの兼ね合いの中で、ララの性格を考えていた時、
「実は彼女は、思い込みが強く、視野が狭い」という設定にしてみました。
ですがそれは、彼女の生まれつきの欠点というわけではなく、
彼女の生き方から、必然的にそこに至ってしまった、という感じです。

後日談1でルンが語っていますが、昔と今でララの性格は大きく異なります。
もともと長女として「お姉さん」気質ではあったようですが、
今のように迫力を感じさせる存在となったのは、姉妹が淫魔になってから、
つまり、過酷な状況に身を置いてからになります。

誰からの助けもなく、姉妹で孤独に陥り、生きる道が見えなくなった時、
ララは、妹たちを守ることを、自らの使命と強く考えるようになります。
生き残るための方策を考え抜き、そして行動することを自らに課します。
この決意が、彼女を変化(「成長」という表現は使いたくないです)させ、
性格が大人びるとともに、余裕が失われ、視野を狭くしてしまったのです。

徐々に変化する島の風景を危機ととらえ、ララは決断を余儀なくされます。
それを聞いたリオとルンは、驚き、戸惑いながらもそれに従います。
2人はかつてのララの変化の後、姉の指示に従う道を選んでいました。

絶望に塞ぎ込んだとき、姉がやるべきことを教えてくれた。
姉の指示に従えば、生きることができた。だから、もともと姉を慕っていた
2人には、その指示に従うことは自然な行動でした。
表現を変えれば、2人は考えることを放棄し、ララに依存していたのです。

そしてララの決意を聞き、2人は強く動揺します。でも、姉がその結論に
至った経緯は、困難の記憶を共有する2人には、すぐ理解できました。
そしてまた、別の方策を提案することもできません。こうしてリオとルンは、
不安を抱えながらも指示に従い、事件をともに引き起こします。

ララはこの道以外に選択肢がないと信じて突き進んでいる。
でも2人は心のどこかで、もっと良い方法はないか、悩んでいる。
その間隙を、マリカの「仲良くしよっ!」攻撃が容赦なく突いていく(笑)。
そして動揺した2人の矛盾した行動が、意外な大団円を引き寄せます。

ラストバトルの後、そんな妹たちの行動を知ったララの呆然とした表情は、
滑稽でもありましたが、妹たちを招き寄せ、敗北を認めた時の表情は
清々しくもありました。彼女自身、自分の過ちを一番理解していたのです。
お互いの本音を確認した時の三姉妹の表情には、安心感に溢れていました。

さて、ストーリー上でこんな役割を果たしてくれたララですが、最後に、
彼女に本音を叫んでもらいたい、そんな場面を後日談3に盛り込みました。

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姉としての役割から解放されて、
自分の努力を認めてもらいたかった。
それは一個人として、自然な感情のはず。
管理人がララに「叫んでほしかった」、
そんなセリフです。


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その後は、マリカへの想いを爆発させ、
突進していくララ(笑)。
コメディの場面ではありますが、
ララの「真っ直ぐ」さが表現された、
お気に入りのシーンです。


というわけで、今日はララのお話でした。
この辺りで失礼します。