一鉄工房のブログにおこしいただき、ありがとうございます。
管理人のOIGUMO(老雲)です。

あけましておめでとうございます。
本年も、サークル一鉄工房をよろしくお願いします。

というか、もう2018年なんだなあ、と時間の流れの速さを感じています。
結局、昨年はゲームを発表できませんでした。
ゲーム制作も、昨年の半ばには1つ構想をまとめたのですが、
その後、技術的な問題で停滞して、まだ着手できていなかったりもします。

現在は、その構想をひとまず脇に置いて、エロ方面で練り直し中です。
自分のエネルギーが欠乏しているのか、進捗は遅いのですが、
方向性がまとまり次第、またここでご報告したいと思います。

というわけで、もうしばらくは茶飲み話が続きそうです。

さて、ここしばらく「ストーリー」を話のタネに茶飲み話をさせていただいて
おりますが、今日はその中でも少し細かいお話、一人称と二人称のお話です。
いや、そんな固いお話ではないのですが。

皆様ご存知の通り、一人称は「私」「僕」など、自分自身を指す言葉のことで、
二人称は「あなた」「貴様」など、相手を指す言葉のことです。
登場人物が少ない物語では、あまり意識することもないのですが、多い場合は
ちょっと考える必要を感じた・・・、そんなこぼれ話です。

関心のある方は、以下の「続きを読む」をクリックされてください。
(続き)
続きを開いてくださり、ありがとうございます。

当サークルのゲームでは、「アリサ」「シスカ」ではあまり深く考えませんでしたが、
「マリカ」では、ゲーム設計の初期段階で結構悩んだ記憶があります。

と言いますのも、「マリカ」では、登場人物が多く、また、結構長い会話シーンが
あります。場合によっては、6人ぐらいが参加する会話イベントもあります。
その中で「これは一体誰のセリフだ?」と読み手が混乱することがあると、
読み進めるのが結構ストレスになると思ったからです。

もちろん、会話ウインドウの冒頭で「【マリカ】」というように、発言者の
名前を必ず表示していますし、ほとんどすべての台詞で、発言者の立ち絵キャラの
表情が変わるようにして対策はしたのですが(表情変えるのは手間でした・・・)、
初期のテストプレイをする中で、意外と自分自身の視線が、表情の変化ではなく
ウインドウに向いており、また、キャラの名前を読んでいないことに気付きました。

ということは、名前表示や発言者の表情変化だけでは対策が不十分ということです。
台詞本文を読んだだけで、誰のセリフか、また、そこに出てくる一人称、二人称が
誰のことを指しているのか、わかるようにする必要を感じました。また、これを
初期に固めないと、後で多くのセリフを書き直す必要が出てくるのも怖い話です。
この必要性を感じた時、思い出したのが、とある小説のあとがきでした。

その小説は田中芳樹氏の「創竜伝」という作品です。作者は他にも
「銀河英雄伝説」や「アルスラーン戦記」などの作品で知られる人気作家です。

で、「創竜伝」ですが、この作品は男四兄弟を主人公にしています。
・・・というと、読む気が失せそう(笑)ですが、面白い作品です。念のため。
で、小説はゲームと異なり、基本的に文章のみで表現されるため、兄弟の会話で
誰の発言か判断できることは、より切実な問題であるわけです。

主人公の四兄弟の名前には少し特徴があり、上から順に始(はじめ)、
続(つづく)、終(おわる)、余(あまる)と言います。
1回見ただけで、兄弟順が忘れられなくなる名前ですね(笑)。

例えば、あなたがこの小説の内容を全く知らなかったとします。
そこで、「兄さん」とか、「終」という呼びかけのセリフがあったとしたら、
たぶん、その発言者が誰であるのか、一瞬、判断に迷います。このあたり作者も
問題意識を持ち、作中の一人称、二人称をあらかじめ整理していたそうです。

長男の始は、自分のことを「俺」と言い、兄弟は続、終、余と呼びます。
次男の続は、自分のことを「僕」と言い、兄弟は兄さん、終君、余君と呼びます。
三男の終は、自分のことを「俺」と言い、兄弟は始兄貴、続兄貴、余と呼びます。
四男の余は、自分のことを「僕」と言い、兄弟は始兄さん、続兄さん、終兄さんと
呼びます。この知識があれば、先ほどのセリフの発言者が一目瞭然です。

もちろん、小説の中でわざわざこんな説明があるわけではありません。また、
お気づきかと思いますが、以上の一人称、二人称の設定には一部重複もあります。
ですが、読者が混乱するとしても、冒頭の短い時間だけで済み、ある程度
キャラの個性が把握できれば、作中の呼称で混乱することもなくなります。

「マリカ」の設計段階では、この記憶を掘り起こしながら作業を行いました。
特に頻繁に出てくる「ヒロイン3人での会話」と「淫魔三姉妹の会話」で
混乱が起きないように意識しました。

ちなみに、ヒロイン3人の会話では、
マリカは自分のことを「あたし」と言い、2人をレン、ファムと呼びます。
レンは自分のことを「ボク」と言い、2人をマリカ、ファムと呼びます。
ファムは自分のことを「私」と言い、2人をマリカさん、レンさんと呼びます。

淫魔三姉妹の会話では、
ララは自分のことを「私」と言い、2人をリオ、ルンと呼びます。
リオは自分のことを「あたい」と言い、2人を姉さん、ルーと呼びます。
ルンは自分のことを「ルン」と言い、2人をララ姉(ねえ)、リオ姉(ねえ)と
呼びます。

こうした設定と、各キャラの個性(口調)がある程度見えてくると、
台詞を読んでいる時の混乱はあまりなかったかと思います。
・・・というか、そうだったらいいなあと願っています(弱気)。

ただ、上記の設定以外は結構いいかげんで、例えばヒロインがルンを呼ぶ時に
「ルン」と言ってみたり、「ルンちゃん」と言ってみたりしています。
このあたり、管理人のZUBORAさがよく出ていますね(笑)。

・・・というわけで、今日は管理人がエロ以外のことを考えすぎて、
ゲームの制作が遅くなっているというお話でした(そんな話だったか?)。
それでは、今日はこの辺りで失礼します。