一鉄工房のブログにおこしいただき、ありがとうございます。
管理人のOIGUMO(老雲)です。

さて、現在このブログでは「淫魔戦記マリカ」の裏ミッションの
こぼれ話をさせていただいていますが、今回はその2回目です。
製品版のネタバレを含みます。閲覧にはご注意ください。

関心のある方は、以下の「続きを読む」をクリックされてください。
(続き)
続きを開いてくださり、ありがとうございます。

この作品は、2016年5月発売ですが、その1か月ほど前から体験版を公開していました。
実はこの体験版公開から発売開始までの間、管理人は不安に感じていたことがあります。
それは、裏ミッションの伏線になる、オープニング及び序盤の会話シーンについて、
矛盾点をツッコまれたらどうしよう?、どいうものです。実は想定問答集(?)まで
準備していましたが、そこまで深く見たプレイヤーはいなかったようですね(笑)。

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裏ミッションでは、序盤のストーリーと
町の構造の間にある矛盾が一つのテーマです。
この仕掛けに特段の元ネタはありません。
ゲーム中でネタばらしが発生するまでに
気付かれた人はどのくらいいるのかなあ?


まあ、当初心配していたツッコミはなくてほっとしていたのですが、
それとは別に、プレイヤーの反応が心配だった点もいくつかありました。
それは「長いオープニング」と「広い町のマップ」に対する反応です。

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この作品では、「ニューゲーム」を選んだとき、
オープニングの長さ、つまりは読む時間についての
注意喚起をさせていただきました。
エロRPGで、オープニングがここまで長い作品は
管理人にもあまり記憶がありません。


基本的にエロRPGでは、長いオープニングは禁忌だと管理人は理解しています。
プレイの目的はエロなのですから、ストーリー説明やゲームのルール解説などは
最小限にして、早く「自由に行動できる」場面に移行したいところです。
それを理解した上で、なるべく内容を省略して、あの長さになりました(笑)。

実際、ブログへのコメントやネット上でのレビューでも、「長い」という
感想を頂戴しました。製品版をプレイすると、長い会話シーンの中に多くの伏線が
埋め込まれていたことにお気づきになったかと思いますが、それ以前にプレイする
気力を失ったプレイヤーの方もいらっしゃるかもしれません。このあたり、
ゲームの展開にまだまだ勉強の余地があるなあ、と痛感しています。

制作サイドで考える「プレイヤーに必要な情報」を、どのタイミングで
伝えていくのか、それも頭を使う必要のあるポイントだと思います。

もうひとつ心配だったのは「広い町のマップ」のことです。

こちらもオープニング同様、無意味に規模が大きいものは嫌われます。
早く冒険(ゲーム)に出発したいのに、それに先立って多数のモブキャラとの
会話を強いられるのは、プレイヤーにとって手間でしかないからです。

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「淫魔戦記マリカ」では、とりあえず
町の探索を無視してゲームを進めることが
可能な設計でしたが、町を探索してみて
「なにこの広さ」とうんざりしたプレイヤーも
いらしゃるかもしれませんね。


このあたり、ゲーム設計の段階でいろいろ悩んだポイントでもあるのですが、
制作側で町にいくつかの「役割」をつけたいと考えていたので、
不評を覚悟で「広いマップ、多数のモブ」を強行することになりました。

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その役割の一つは、ミッション3の舞台となること。
つまりは町そのものが「ダンジョン」として
機能する場面があるんですね。この理由から、
ある程度の全体の広さ、路地の広さが
必要になったわけです。


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役割の2つ目は、裏ミッションの舞台となること。
エステルタウン、キース漁港には、これに関連する
10のイベントが埋め込まれています。これらの
イベントを不自然さがないよう、バラけて配置する
ために、ある程度の町の規模が必要だったわけです。


そして町にはもうひとつ、3つ目の役割がありました。
それは「世界観やストーリーを補強する役割」です。

世界観やストーリーの解説は、プレイヤーが必ず通る主要なイベントの中で
最低限、準備されていますが、町にいるモブキャラとの会話がこれを補強します。
こうした会話の中には、プレイヤーが主要イベントですでに知っている情報を
繰り返すもの(例えば「エステルタウンは交易のために作られた新しい町」等)も
ありますが、実は新規の、プレイヤーの知らない情報もありました。

このゲームの終盤、「島の住民と淫魔三姉妹の関係」が一つのテーマとして
浮上しますが、実は少なからぬモブキャラが、このことについて語っています。
そしてまた、エンディング1で発言するモブキャラのうち数名は、
エンディングだけに登場するのではなく、ゲーム当初から町のマップ上に
配置されており、エンディングに関連する発言をしています。

もちろん、重要でないことを話すモブキャラも少なからず存在します。
このあたり、興味のある方は、本筋のストーリーを思い浮かべながら
モブキャラとの会話をやり直してみると、新しい発見があるかもしれません。

・・・というわけで、今日は裏ミッションの「舞台づくり」に関するこぼれ話でした。
裏ミッションの話題については、もう1回続きます。
興味のある方は、お付き合いくださいませ。