Imagination Love
【Imagination Love】
琉李という少年と、桐生というおっさんのオリジナルBL小説です。
オリジナルで本編執筆中ではありますが、とくにそっち読んでおかねばならないとかそういう事前知識いりません。濡れ場のみなのでさっくり読める内容です。
言葉攻めで妄想させられながら、妄想をなぞるみたいにエッチするという内容。
妙に生々しいと好評でした。

≪本文サンプル≫
「…いいね。そのまま続けようか。キスを。
 ああ、体の力は抜いててね。そのほうが集中できるはずだから。
 …いや、勝手に力抜けちゃうんだよね、君は。キスだけで、いつも、支えてやらないといけないくらいになっちゃうもんね…」
 その通りだった。体の力はすっかり抜けていた。手足の指先まですっかり弛緩して、特に力の抜けきった指先は動かすことすら出来ないほどで、軽い痺れを感じるほどだった。
「ほら、続けるよ。キスしようか」
 言葉に操られるように、再度想像する。また男の顔が近づいてきて、一度離れた唇を、再度重ねた。力が抜け切って軽く開いたままの唇を、簡単に男の舌が割って入り込む。口を開いていたことでこちらの舌は少し冷えていて、絡んできた男の舌をいつもより熱く感じる。必要以上に多く分泌された唾液が溢れて零れ落ちそうになるのを、ごくりと音を立ててのどの奥に流し込む。
「…君は好きだろ。前歯の裏側を舐められるの。僕は知ってる。全部バレてるよ」
 想像する。自分の舌と重なっていた相手のそれが、自分の口腔で一番弱い、歯列の裏側を撫でる。ひくり、と自分の背中が揺れるのを感じる。前歯の裏を、確かめるように舐めまわされる。舌はそのまま動いて、歯茎まで届く。それは波紋のように上あごを伝わって、自分の頭蓋骨の中まで快楽で痺れさせた。
「きりゅ…さ…」
「君はいつも気持ちよくなるとそうやって僕の名前呼ぶよね。可愛い。
 …キスをしたまま髪を撫でられるの好きだよね、君は」
 想像する。口の中に入り込んできた舌が生き物のように動いて、彼の口の中を自由に泳いでは快感を与えてくる。そしてそれをやめないままに、男の腕が上がって、髪をくしゃりと撫でてくる。髪を掻き回すようにくしゃくしゃと撫でたあとに、指で髪を掻き分けて頭皮までをも愛撫する。
 舌が舌に絡んで、舌の上を撫でたかと思えば、舌の裏に入り込んで、敏感な根元に沈み込むように動く。指先は頭皮を確かめるのをやめて、手のひら全体を頭に乗せて、滑るように髪を撫でている。それは子供のようにあやされているようで、甘やかされているようでどこか癪だが、ひどく落ち着くのだった。
「ふぁッ…」
 想像上の男の唇が、自分の唇を塞いでいることで、少し息苦しくて、彼は一度首を振ってその唇から逃れた。息継ぎのために大きく呼吸をすれば、甘い声が自然と漏れ出してしまう。
「ごめんね、息、苦しかったか…。じゃあ、そのままキスはやめようか。…ああ、食いつきたいほどに可愛いのどだね」
 男の言葉に、自分が大きく首を仰け反らせて、のどを露出させていることを、ぼんやりと自覚する。
 想像する。男の口が開いて、自分の首筋に噛り付いてくる。軽く、自分ののどぼとけを食む。硬い歯列が、首の表面に当たる。まるでそのまま食いちぎられてしまいそうだ。わずかに怖いが、だけど信頼している相手だからいくらでもそれを許してしまう。
 何度も、角度を変え、甘噛みを繰り返される。一瞬、相手のあごが離れたかと思うと、また食いついてくる。軽く歯を立てたままで、歯列の間から伸びてきた舌が、ぺろり、と少年ののどぼとけをなぞった。
「ひ、う…」
 びくん、と体が跳ねる。
「君は首が弱いね。だけど耳はもっと弱い…。…ああ、表情が少し変わったね。そんなに、耳、弄られたい?」
 想像する。のどぼとけを舐めあげた舌が、ちろちろと動く。ゆっくりとそのまま、男は舌を移動させる。のどぼとけから首筋に、舌が移動する。小刻みに揺れながら、ゆっくりと、少年の弱点である耳へと近づいてくる。
 首筋の大事な血管のあるあたりを、確かめるかのようにぺろぺろと舐め上げながら、そのまま徐々に、舌は這い上がってくる。ぞくり、ぞくり、と、体が震える。
 自分の耳を、まずは男の前髪がくすぐる。少年はそれだけで、びくん、と大きく体を跳ねさせた。ここで、焦らすように、男の舌は動きをさらにゆっくりにさせて、まるでカタツムリのようにのろのろと舌を動かす。じれったい、と思ったとたんに、男の舌は急に首筋から離れて、突然、耳にむしゃぶりつく。
「ッ…! は…ァ…!」
 体が、大きく跳ね上がった。
「耳、そんなに好き?」
「…ッん!」
 声が、やたらと耳元で響いた。声とともに、異常なほどに熱い息も、耳に届く。自分の想像の中の姿と同じように、男が自分の耳元に、顔を近づけていた。
「耳たぶを舐られるのが好きだよね。食まれるのも好きだ。耳の中まで舌を伸ばされるのも」
 想像する。言葉に導かれるままに、耳たぶを大きく食まれることを想像した。体の中でも特に体温の低い部位を口に含まれる。温度差を熱いほどに感じる。舌が、耳たぶの形を確かめるように動く。熱い。熱くて、そのまま耳が溶けて行ってしまいそうだ。
「ぃりゅ…さ…」
 ろれつの回らない声が漏れる。
 触れられてもいないのに、想像だけで、妄想だけで、こんなに体が熱い。それがあまりにも恥ずかしくて、つらくて、琉生は熱を振り払うように首を振った。
「ひ…うぅ…さ、きりゅ……さん…、いや、いやです…、もう、はずし…、はずして」
「駄目」
 男の言葉はにべもない。琉生の必死の訴えも、まるで意に介さない様子で、桐生は続けた。
「駄目だよ。…琉生君、想像するの、止めちゃ駄目。――仕方ない子だな」
 言いながら、桐生は琉生の襟元に触れた。
「きッ…りゅ…さぁん! いやだ、やだぁ!」
 裏返った声が上がる。
 ぷつん、ぷつん、と、胸元で音がする。抵抗できない琉生の胸元のボタンを、男が外していく。
「ひぐ…」
 あっという間に、琉生の胸元は露出させられていた。手を頭上で縛り付けられているために、胸を逸らしたような格好になってしまっていて、まるで肌蹴た胸元を誇示しているかのようだ。それがたまらなく恥ずかしく、琉生は、男の気配とは逆に方向に、首を向けた。
 ずっと服の内側だった肌に外気が触れ、少し寒さを感じていた。
 …いや、それは、肌が火照っているから、そう感じるだけなのだろうか。
「き…桐生さん、いやです。嫌だ」
 もう許して欲しかった。恥ずかしいし、つらかった。手首のリボンも、アイマスクも外して欲しい。恥ずかしさから涙が出てくる。アイマスクの薄い布に吸い込まれた涙は、けれども、すぐに吸いきれなくなり溢れ出して、アイマスクの表面に滲み出し、零れては頬を濡らした。
「駄目。…想像するの止めちゃったから、お仕置き。それに、これでもっと、君は過激な妄想が出来るだろ?」
 いたずらっぽい笑い声。まだ許してはもらえないみたいだ。
 みしりとベッドが鳴って、桐生の気配が離れる。
「…また想像してみてごらんよ。…君を僕は脱がしたよ。君の想像の中の僕はどうするんだろうね」
 嫌だと、もう嫌だと、そう思いつつも、自分の頭のどこかの部分は、勝手に記憶をなぞり、想像を始める。想像してしまう。

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