「ふーっ、ふーっ・・・んんっ!」

同時に自身も掌で上下に擦られ、上でも下でも快感が暴発する。
上でされる舌の感覚が下でされることを想像してしまい、獄卒に激しい尺八をされているような感覚に囚われ、鬼灯の身体は勝手にゾクゾクと燃え上がる。
そんなことを考えてしまう自分自体がおかしいのだが、今の鬼灯はそのことに気づけないほど、快楽に流されかかっていた。

獄卒の手の動きが早くなり、鬼灯が感じる快楽が一気に跳ね上がる。
クチュクチュと淫らな水音を個室に響かせ、二人の体温で厠の一か所だけが異様な熱を立ち込めさせる。
ゾクゾクとした愉悦が体中をはい回り、獄卒の手に動きに連れて腰が淫らに動いてしまう。
普段の鬼灯ならば自分の体の動きに気づいて恥じらうところだが、今の鬼灯は快楽で理性に霞がかかり、自らの淫猥な動きに気づけない。
ふっ、ふっ、と鬼灯の息遣いも荒くなり、ここが公衆の場の一角だと忘れてしまったかのように乱れ、目の前の獄卒の劣情に油を注いでいた。

(だ、ダメだ、出る、出てしまう・・・!)

「んんっ!んっ!んんっ!」

鬼灯の反応が激しくなり、汗を飛び散らせて上半身をのけぞらせる。その直後、鬼灯自身の先端から白液がどっとあふれ、射出されようとしていたが、相手の獄卒が掌で自身の先端を覆い、手の中に収めて周囲が汚れるのを防いだ。

「んっ・・・ふ・・・んん・・・」

胸を激しく上下に動かし、大きな息をつきながら鬼灯が達精の快感に陶酔する。
いつも吊り上がった切れ長の瞳はか弱く垂れ下がり、目端に涙を湛えている。この姿を見せられて、我慢ができる雄などいるものかと言わんばかりの露骨な色香を醸し出しているが、鬼灯は無自覚のまま荒い息を吐きづつけている。
さらに猿轡をかまされ、両手を拘束されているという被虐美に満ちた姿だ。
獄卒は明らかに興奮した様子で鬼灯の着物の衿を掴んで一気に引き下ろし、雪のように白い肌を露出させた。

鬼灯の素肌が露見すると、獄卒は狂ったようにその美肌を撫でまわし、舌を這わせ、好き放題に凌辱する。
一方の鬼灯は、嫌なのに、嫌なはずなのに、身体で感じる感覚が甘美で、完全に快楽に流されていた。

「んんっ・・・!ふ、んぐうぅっ!」

獄卒の指が桃色の突起にかかった瞬間、電流が流れたような激しい快楽が鬼灯を襲った。縛られた身体は縦にガクガクと揺れ、あまりの快感に目を見開き、涙を跳ね飛ばす。

鬼灯の弱点を察知した獄卒は、その突起にさらに指を絡め、円を描くようにしてこね回し始める。

ビクビクと鬼灯の身体が何度も跳ね上がり、鬼灯は目を見開いたり目をつぶったり、首をのけぞらせたり俯いたりして、拘束されていない部位を懸命に動かして快楽の反応を示した。

(感じすぎるっ・・・!こんなの我慢できません!)

普段の愛撫ではありえない異常な快感の中で、鬼灯は必死に快楽に抗おうとして失敗し、それでもなお、理性は失わずに耐えきっていた。

反応の良い突起を抓み、引っ張ってぬるりと抜ける瞬間、鬼灯の中で快楽の爆竹が弾ける。

「んんんんっ!」

体中がゾクゾクして、その感覚が脊髄を通って脳天にまで突き上げてくる。
拘束されているのが焦れったくなるぐらい、激しく暴れまわりたいほどの衝動に駆られるが、いくら力を込めても布がいたずらに引き延ばされるだけで、拘束は解けなかった。
普段の鬼灯ならば、紙のように簡単に引きちぎっているというのに、今は帯一本も自由にできない。

鬼灯が過剰な反応を返すのを面白がって、獄卒は何度も同じ責め方をし、鬼灯の体を悩ましくくねらせた。
しかし、受け手の鬼灯からすれば、蓄積された快感が徐々に頂点に向かって上がり始め、胸の刺激だけで絶頂しそうにまで追い込まれている。

「んっ!んっ!んんんーーーーっ!」

両の突起を親指と人差し指で抓まれ、円を描くようにクリクリと擦られて、連続した刺激に鬼灯の呻き声があがる。
その愛撫はかなりしつこく、性感神経が焼き切れそうなほどに高まった鬼灯の身体には媚毒で、否応なく絶頂へと引きずりあげられてしまう。

「んっ、んっ、んーーーーーーっ!」

じゅわあ・・・と灼けるほどの熱が胸全体に広がり、絶頂の凄まじい快感に鬼灯が涙を跳ね飛ばしながら首を激しく左右に振る。
しかし、胸絶頂は触られている限り絶頂から降りられない。
それを知ってか知らずか、獄卒は鬼灯を絶頂に至らせた愛撫をしつこく続け、絶頂を引き延ばしにかかる。

「っっ!んっ!ぅっ!ううーーーっ!」

(やめろ、やめろ!頭が焦げる!おかしく、なるっ・・・!)

快楽の飽和状態に狂いそうな理性をなんとか保ち続けようとしたが、二分ほど絶頂を続けられ、ガクガクと激しく縦に揺れていた鬼灯の身体は、急にフッと力が抜け、そのままガクリと首を垂れてしまった。