ヌルつく筆が鬼灯の脚の付け根を通り、際どい部分を通過してゆく。それだけで腰が細かく痙攣し、もうすでに快感を押しとどめられなくなっている。

「そう言えば、ここまにはまだ触れていなかったね」

男の不安な声が耳に飛び込むと、下半身の性感帯に甘美な感覚が走り、鬼灯は大きく腰を上げてしまう。

「ううっ・・・!」

「はは、凄い反応だねえ。タマでもそんなに感じるかい?」

そう笑いながら、男は筆の動きを止めず、鬼灯の陰嚢を筆で撫で回しづつける。
自身ほどではないがれっきとした性感帯を責められる。しかもそれが焦らされた挙句の暴挙だったため、鬼灯は構えることもできず、無様にも快楽の反応を返してしまった。

「本当に綺麗なタマだねえ・・・。しかし、少し張りすぎじゃないかね?」

もう一本陰嚢をくすぐる筆が増え、鬼灯を快感で追い詰めてゆく。
両胸を責めている筆も健在で、上半身と下半身で感じる焦悦に、どんどん身体は追い込まれてゆく。

「ふふ、本当はチンポから精液を出したくてたまらないんだろう?ここはもうパンパンだ・・・。筆越しでもわかるよ、淫乱だなあ・・・」

『淫乱』と言われ、鬼灯は一瞬理性を取り戻した。
これまで自分を凌辱してきた男たちに何度投げかけられた言葉だろうか。その言葉を耳にするたび、鬼灯は屈辱感と羞恥心で胸がはりさけそうになり、それはいいようのない悲しみにむかう。

(こんな身体になったのは、自分のせいではないのに・・・)

しかし、そうなることを見越してはるか昔に神々の精を受ける儀式を受けたのだ。その後遺症は想像以上だったが、そんな自分を擁護するたびに胸が同時に痛む。

しかし鬼灯のそんな複雑な心情など知るはずもなく、筆はどんどん鬼灯を追い詰めてゆく。
さわさわとした感触が脇腹をなぞり、首筋を通って、ぞくぞくと隠しようのない愉悦がこみ上げてくる。

「そろそろ、ここにも欲しいんじゃないかね・・・?」

そう言って筆の底で、反応しきって先走りを零している鬼灯自身を軽く突く。

「んぐ・・・っ」

それだけで腰の奥にまで快楽の痺れが伝播し、鬼灯は下半身を震わせる。

「さあ、今君の身体をはい回っているのは何かね?答えれば、これで思う存分撫で回してあげるよ?」

「ローションを付けて、八本で一斉にね・・・」

(い、一斉に・・・?)

そう言われ、鬼灯の胸の奥がゾクンと脈動した。
しかしすぐにそんな自分を否定し、目隠しの裏から男たちを睨みつける。

「こんなっ・・・薬を使って・・・縛って・・・卑怯・・・極まりないです・・・」

快楽で熱い吐息を零しながら罵倒の言葉を放っても、説得力などまるでない。ここまでの状況に追い込まれていまさらな言葉を吐く事しか、鬼灯の頭脳は回らなかった。