わんダフルらいふかなり涼しくなってきました。
朝夕は肌寒さを感じたりします。
風邪ひかないように気をつけましょうね。



さてさて、今回は音楽の話題です。
コチラ

グールド_バッハ2ヨハン・セバスティアン・バッハです。
ジャケ写はグレン・グールドのバッハ全集から2セット目のものです。
このセットは4枚組になっていて、Disc1とDisc2が『平均律クラヴィーア曲集』の第1巻、Disc3とDisc4が第2巻となっています。
第1巻、第2巻ともに24の全ての調によって書かれた前奏曲とフーガで構成されています。
第1巻1曲目の前奏曲はグノーが『アヴェ・マリア』の伴奏として使ったことで知られています。
このバッハが作曲した『平均律クラヴィーア曲集』は、鍵盤楽器のために書かれた曲の中でも最も重要なものと位置付けられているようです。

演奏者のグレン・グールドは一種風変わりな人物として伝えられたりしています。
演奏時に使用する椅子は父親手製のもので、その椅子が極端に低いものなので演奏姿勢も独特に見えます。
演奏会で用意された椅子の高さが気に入らず、それの調整のために開演時間を大幅に遅らせた事もあったそうです。
とにかく自分の理想とする音楽の追及に妥協はなかったようです。

そして、そんなグールドは1964年に演奏会から引退してしまいます。31歳か32歳かの事です。
「演奏のアラさがしをする連中の前で演奏するのはウンザリ……」
みたいなことを言っていたようです。
その後グールドは録音スタジオで理想の音楽の実現に没頭します。
『平均律クラヴィーア曲集』は演奏会から引退する以前の1962年から録音が開始され、1965年に第1巻の録音が終了し、第2巻の録音が終了したのは1971年の事でした。

他の曲の演奏でも言われることですが、この『平均律クラヴィーア曲集』についても、グールドの演奏は他の有名な演奏家たちと比べてかなり違って聴こえてきます。しかしそれがとても心地良いのです。
他の演奏家の同曲の演奏にも立派なものは多々あるのですが、それでもグールドの演奏は特別だと言って良いような気がします。

色んなことで思い悩んだり、複雑に思える事をジッと考え込んで答えが出ない状態のときなどにこのグールドの演奏を聴くと気分が落ち着いたりします。
悩みが解決したり考え事の答えが出たりするわけではありませんが、不思議と気分が澄み渡ってきて
「もう一度最初から整理しなおしてみよう」
と思えたりするのです。

余談になりますが、グールドが50歳で亡くなった時、その枕元に夏目漱石の『草枕』があったそうです。
グールドと『草枕』というのは、なかなか頷ける取り合わせだと思います。
『草枕』は、少しでも創作に携わる人が読めば感銘を受けるのではないでしょうか。
自分の立ち位置を見失いそうになった時、冒頭の数ページを読むだけでハッと我に返ることもあるかもしれません。
読書の秋ですので私ももう一度読み返してみようかと思っているところです。
m(__)m