わんダフルらいふ立春を過ぎて暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続いてますね;;
インフルエンザなども流行しているようなので予防に努めたいです。


さてさて、今回は音楽の話題です。

コチラ

アンドレ_協奏曲集ヨーゼフ・ハイドンです。
ジャケ写はモーリス・アンドレの演奏で録音された
『バロック・トランペット協奏曲集』のものです。
この曲集にはハイドン以外にも、ヴィヴァルディやヘンデルなど様々な作曲家のトランペット協奏曲が収められています。

この曲集のタイトルには「バロック」とついていますが、ハイドンは古典派の作曲家です。
ヴィヴァルディやヘンデルなどバロック時代の作曲家より幾分新しい時代の人です。
トランペットという楽器に関して、その時代による違いについて見てみると、ハイドンの時代には画期的な変化があった事が分かります。
バロック時代のトランペットには音程を変化させる仕組みが楽器本体に付いておらず、奏者が唇の加減で操作しなくてはなりませんでした。
それがハイドンの時代になって「鍵式トランペット」なるものが発明され、それまで難しかった半音階なども演奏可能になりました。
この「鍵式トランペット」というのは、現在ある「ピストンバルブ式」や「ロータリーバルブ式」とは違って、サキソフォンやクラリネットのように楽器の管の所々に穴をあけ、それを鍵盤状の棒の先に付いた蓋で開閉して音程を変えるものでした。
現在よく見かけるトランペットとは仕組みが違いますが、それでもバロック時代のトランペットに比べると「超進化」と言っても良いと思います。

そんなわけでハイドンは、その当時発明されたばかりの新しい仕組みを持ったトランペットのための協奏曲を書いた訳です。
この曲集はバロック時代に書かれた「トランペット協奏曲」と、楽器が進化した後にハイドンが書いた「トランペット協奏曲」を聴き比べることができてナカナカに面白いのです。

さてさて演奏者についてです。
クラシック音楽のトランペット奏者として第一に名前が挙がるのがこのモーリス・アンドレだと思います。
初めて彼の音を聴いたとき(録音されたものでしたが;;)は驚きと感動しかありませんでした。
トランペットの音色といえばキラキラと輝くような華やかな感じで、ともすると空気をつんざくような金属音に聴こえる事もあるかも知れません。
しかし彼の音はキラキラと輝きつつもまろやかで、とても優しく響くのです。軽やかで朗らかなのです。
トランペットは曲のジャンルや奏者によって叫んだり、むせび泣いたりする楽器ですが、モーリス・アンドレの演奏は、何というか…… 鼻歌のようなのです。
春の暖かな日差しの中で蝶々を待ちながら口ずさんでいる鼻歌みたいな感じ……
彼の演奏を聴いていると気持ちが自然と和んできます。
この曲を聴きながら、暖かい季節を心待ちにしている今日この頃なのです。
m(__)m