そういうわけで前回に引き続き創作論を…
前回は自意識的なMとはみたいな話と、自意識放棄みたいな話をしましたね。
今回はこれまでの作品の、作者的にいまいちだったなという点を見ていきたいと思います。
文章量が増えてきて、この文章書くのにそんな時間使ってもな…みたいな気分になってきたので
書きっぱなしな感じで公開します!

古い作品は飛ばして、気弱なおじさま以降を見ていきます。

まずは気弱なおじさまですが、これはいまだに好きと言われることの多い作品ですね。
主観である先生が話を聞かされて、最後にああいう感じになって終わるっていう。
あの頃まではまだ創作者的な矜持みたいなのが残ってて、
エロ創作にそういう演出を取り入れようと頑張ってたわけです。
おじさまが落とされてくところを客観的に見る話なんですが、
それが当事者の口から語られて聞かされてるっていうとこがいいですね。

その後ネタに走って管理屋さんがでました。
これも色んな管理屋さんのプレイを見る話しなんですが、
気弱なおじさまよりもM性を煽られるシーンがあってその点はM的であったかもしれません。

このあたりでうーんって思うことがでてきます。
M創作ってだいたい毎回することが決まってて、手コキとかアナル責めとか
キャラを変えて絵にしてるだけやんけみたいな感覚に陥りました。
それを言ったらエロ創作なんてどれもセックスするだけなんですが、
そこに色んな文脈をプラスすることでエロくなるわけですよね。
管理屋さんみたいな人工的なシステムだとその文脈が薄れてしまうわけです。

その後の拘束彼女、ハエトリソウではその辺を意識してます。
ハエトリソウはゲスい女の子に落とされるって文脈で、
拘束彼女は(ざっくり言うと)ラブラブな彼女に責めてもらえる、みたいな文脈です。
プレイ描写についても拘束彼女はオムニバス的に色んなプレイシーンを描いたのに対し、
ハエトリソウはほぼワンシーンのみで構成しました。

その次の手コマニLはオムニバスでありながら、行為をするだけじゃなくて、
ナチュラルなシチュってのを意識して作ってあります。
ロリ+手コキっていう受け身のプレイ、ってのすきなんですが…あまり人気ないです。
実際Mものと言えないようなシチュが多く、追い詰めてくるようなSキャラもいたのですが
ロリっこなだけに微妙に違和感があります。

放課後管理クラブは射精管理屋さんみたいな形式をとりつつ、
バイト感覚でやってる女の子にされるって文脈を強めました。
優しく責めてくれるのはポニテの子だけです。
おさげの子はエゴM(してほしいことをしてもらう)って感じを弱めて
女の子が女の子の動機をもってしてるって感覚を出すためにああしました。
抑圧されてる女の子のストレス解消みたいな。
これは前回言った女の子主導のMものってのをやりたいと思ってやったのですが、
やってみてあんまり喜ばれないかなって思いました。
やっぱりみんなエゴマゾなんだよ!みたいな。
ポニテの子はしてほしいことをしてくれるし、三人目の踏んでくれる子は
こっちが踏まれて喜んでることを分かった上で踏んでくれるわけです。
やはりそういうののほうがいい感じ?

女性主導のMものを突き詰めてしまったのが男性レンタルです。
これすきなんですが人気はないです。
最初のほうで躾られるとことか大好きなんですが…
キャラデザをあえて地味っぽい女にしたのもアレだったかもしれません。

ヤバい彼女はまた落とされるやつです。
前半は行為と落とされるって文脈が噛み合っていい感じだったと思います。
問題は後半の展開です。
これをちょっと細かく書いてみたいと思います。

刈屋のM創作で落とされるやつって例えば「気弱な~」「ハエトリソウ」「ヤバい彼女」があります。
で、落とされるには2種類意味があると思います。
Hなこと(女性上位なプレイでも)をする関係にされることと、Mにされること。
ちょっと漢字を使い分けて前者を落とされる、後者を堕とされる、と書きましょう。
前半は「落とされ」にあたるパートになると思います。
(挙げた3作の最初のほうをイメージしてもらえばいいと思います)
で、後半どうなったかですが、
「気弱な」はそもそもSMというよりはキモチいいことをするだけの関係だったので
最後はおじさんが完全に気を許す状態になって終わりでした。
あれはあれでやはりいいですね。
「ハエトリ」はページ数の問題で後半にあたる部分はほとんどないです。
しかし彼女がいるって状態でああなってるってのは既にM感ありますね。
その点を女が煽るような描写があったかどうかあまり覚えてないですが。

で、「ヤバい彼女」ですがこれは後半パートに当たる部分があったのですが、
ここが実にいまいちだったと思ってます。
そこまで「落とす」流れできてて「堕とす」ほうに作者の意識が切り替えれなかったというか。
落とされてから奴隷みたいな感じになる流れがなんかふわっとしてたし、
その後のプレイもまあM創作で普通のプレイなんですが、
とりあえず描きました、みたいな感じで、前半ほどハマってなかったような感じがします。
「堕とされ」=「M化」ですから、その辺りの反省が、
前回言ったM性とは何かみたいな話に繋がるわけです。

ところで「男の娘×わるおね」も「落され」ものですが、「落とされ」るとこまでしか書いてありません。
今の段階ではのりちゃんは「喰われちゃった男の娘」でしかないわけです。
この後Mにされるのか…とか思うと結構ぞくぞくします!


これまでの流れを見るとやはり、管理屋さんでいったんやりかけて以降、
エゴマゾ的、自意識的なMの部分を取り入れなさすぎて、
それがいまいちな影響を及ぼしてる感じが個人的にはします。