簡単に雑感を。

そもそもは津田大介さんが何やら言ってるな、から始まって、片山さつきさんが、

「今日本で一番売れてる歌手の1人は明らかに初音ミクですよね? 初音ミクがある日突然引退したり亡くなったら、あしたのジョーの力石のお葬式並みになると思う。そういうアイコンが作られて、そこにどんどん若者が入ってしまったなかで、児童ポルノ的な、扇情的なものをしょっちゅう見せられて、それが犯罪に走らないと言い切れるのかどうか」(引用先→http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1307/03/news097.html )

と、言ったと知ったところからなんだけど、ミクを使用している僕としては、疑問符がついた。

初音ミクというかボーカロイドはあくまで楽器という感覚が 個人的には強く、ソフトウェアであるから、今後も制作者(ボカロPなど)次第では、ボカロ音楽は増えていくと思うし、使い方も様々だと思う。キャラクター商品化されていることを考えれば、片山さつきさんの言っている「アイコン」の部分はわかるんだが、そもそも「アイコン」という言葉は、「イコン」を起源としており、神に等しいモノでもある、という意味合いがある。僕らのTwitterなどもその「イコン」を起源としたアイコンを顔としている。確かに「初音ミク」はボーカロイドにおいては、「イコン」でもあるとも言える。

しかし、初音ミクの葬式があったら、僕らは果たして並ぶだろうか?ボカロの愛らしさは僕も承知しているし、フィギュアも持っているので、キャラクターデザインなどの魅力はわかる。だからこそ、「え?なんでミクさんが生き物として取り上げられてるの?」という大きな疑問があった。擬人化は一つの遊び方だけれど、ミクさんに人間的な魅力を感じてみんなハマってるの?という疑問もある。中にはそういう人もいるだろう。 が、果たしてミクさんが「扇情的」であるかどうか、「児童ポルノ的」であるかどうかは首を捻らざるを得ない。

使ってみればわかるが、そもそも、電子楽器であり、歌詞や楽曲は当然、人間が制作している。制作者サイドから見れば、「いや、そこまで僕ら考えてボカロ使ってないよw」と思うかもしれないし、そうでないかもしれない。これは個々の裁量によるところだし、考え方による。しかし、片山さつきさんはそう思ったのか、ニコニコ生放送だから、「わかりやすいキーワード」として 使ったのか、とも考えられる。わかりやすい表現をしようとして、ミクさんを児ポ法とをつなげたかもしれないが、性的対象・規制対象としてミクさんを観ているなら、フェミニズムの視点となって申し訳ないが、女性でボカロを「かわいい」と思っている人まで対象として、取り締まっていく法案が提出された、ということでもある。

かつて『あしたのジョー』の力石の葬式には、芸能人の楠田枝里子さんなどが参列し、話題となった。サブカルチャーの断片でもあり、そこまでアニメや漫画が、感情移入するものとして取り上げられた一例で、その感情移入が初音ミクと成人コミックに並列化されてモノを申されたとしたら、やっぱり僕は首を捻る。この辺が、児ポ法を使って漫画やアニメ、絵本などの規制強化に努めようとしている人たちの考えというか、想像力のたくましさなのかなァ、と思ったりもするわけだけれども。関連性・影響性に関して、具体的に研究している人などの声が僕は聴きたいし、それほど「オタク」って危険なのか、「ボーカロイド」って危険なのかな?と思ったりも。まあ、シンセサイザー、鈍器にもなるけれど^^;ツールは使う人による。その使い方の影響は、人それぞれだろう。初音ミクが人間っぽい生々しさを持っているとするならば、スタジオジブリのキャラクターも宮崎駿監督を代表として、「人間らしさ」を目指してアニメを作っているわけで、規制対象となっていくのではないか?そういった「?」マークが付随するものを法律で取り締まったりするのが、危険ではないかと僕は感じる。

ともあれ、電子楽器であるボーカロイドの葬式があったら、あなたは並びますか?