薄暗い窓のように見えたのは、隣室の様子をうかがう為の覗き穴であった。
覗き穴といっても、わざわざ顔を近づけなくとも室内を一望できるくらいの大きさがある。
おそらくマジックミラーになっており、隣室からこちら側は覗けないのだろう。
すぐ傍であけすけに見られているというのに、そこにはだらしなくゆるみきった男の顔があった。
男は素っ裸で、窮屈そうな細長いベッドに長々と寝そべっていた。
ベッドの脇には、若いというよりむしろ幼いという表現が似合いそうな、少しとろんとしたタレ目が可愛い少女が寄り添っている。
清楚な下着だけを身に着けたその少女は、自分は床に立ったままで、ベッドに仰向けに横たわった男の腹の上に、白いブラに包まれた小さなムネを預けるようにしてしなだれかかり、ほっそりとした腕の片方を相手の下半身に伸ばしていた。
ジョーの位置からは少女の体に遮られてよく見えないが、指先を使って男の感じるポイントにかなり大胆な刺激を加えているようであった。

他人の情事を見て悦ぶ趣味は無かったが、何か胸騒ぎのする違和感を覚えてジョーがその光景から目を離せないでいると、背後から何者かの声が囁いた。
「あのとき何故あなたを助けたか、知りたいと言ったわね。それは、あなたに生き証人になってもらいたかったからよ。」
一体いつからそこに居たのか、黒いナイトドレスに身を包んだグラマラスな美女が立っていた。
総毛だって振り向いたジョーには一瞥もくれず、彼女はマジックミラーを隔てた室内で繰り広げられている痴態を、ぞっとするほど冷めた目で見つめている。
見覚えのある白黒のふさふさした大きな尻尾がスカートの下からのぞいていた。
いつぞやかジョーの窮地を救った、スカンク娘のメルカであった。
ジョーは思わず怪訝な顔で訊き返していた。
「証人…?」
「そう。あなたを許したわけじゃないから。…覚えておくことね。」
メルカの冷たい瞳から視線を引き剥がすようにして、ジョーは再び隣室の様子に目を移した。

細腕をくねらせるエロティックな動きが、速度を増していた。
傍目には幼く見えようとも、娘のテクニックは相当なものに違いない。
男は快感に顔を引きつらせて身悶えており、もう昇天も時間の問題と思われた。
今まで見逃していたが、男の不自然な姿勢にジョーはこのとき気が付いた。
陰になっていてはっきりとしないが、どうやら彼の両手首は、寝台に固定されているらしかった。
違和感の正体はこれだったのだろう。
もしかすると両足も同じように、動かせないよう拘束されているのかも知れない。
そう考えた途端ジョーには、今までやけに幅が狭く窮屈そうなベッドだと思っていたものが、病人を乗せた担架のようにも見えてきた。

メルカが、感情のこもらない声で、ぼそりとつぶやいた。
「だらしのない顔。」
ジョーは一抹の怒りと抗議のこもった目をメルカに向けたが、彼女は一顧だにせず、隣室の光景を凝視しながら言葉を継いだ。
「ああなると男なんてもろいものね。でもそんな男たちに、あたしたちがどれだけの屈辱を強いられてきたか。」
それが自分に向けられた言葉では無かったことを悟ると、ジョーはまたミラーの向こうに視線を戻した。
男は固く目を閉じてあごをぐっと上げ、唇をひくひくと動かしていた。
もうすぐ絶頂を迎えるようだった。
その時、メルカとジョーの見守る前で、娘が素早く行動を起こした。
下半身へと伸ばした手はそのままに、娘は床を蹴ってサッとベッドの上へ飛び乗ると、男にまたがって馬乗りの格好になった。

メルカと同じように、この少女も大きな尻尾を持っていた。
もはや見紛いようも無い特徴的なその黒と白の警戒色。
スカンク娘であった。
男がその事に気が付いているのかどうか、喜悦に浸りきった表情からは何も読み取れなかった。
ただベッドに横たわって、少女のなすがままになっている。
しかし今、顔からほんの十数cmと離れていない彼の胸の上へ押し付けられている、白い下着に包まれたその尻は、猛烈な毒ガスで名高いスカンク娘の尻なのだ。
この状況が招く最悪の事態が脳裏をかすめ、ジョーは思わずごくりと喉を鳴らしていた。
ジョーはメルカの方をうかがいながら、コンッと軽く指先でミラーを小突いた。
少女がちょっと顔を上げて、ジョーの方を振り向いた。
やはり隣室からは全く見えないらしく、その視線はあさっての方角へ向けられていたが、冷然としてその様子を眺めていたメルカがちらりとジョーに鋭い視線を投げたので、ジョーはさっと青ざめた。
肝心の男は相変わらず、目をつむり顔を紅潮させて、めくるめく快楽だけに心を奪われているようであった。

娘の動きが急に勢いを増した。
股間に顔を埋め、口でも愛撫を加え始めたらしい。
悲鳴を上げるように男が顔を歪めた。
たまらずついに絶頂を迎えた男は、体を固くして大きく身震いをした。
びゅくっ!と白濁した飛沫が飛び、娘の体に粘りついた。
男の口は半開きになり、目の焦点は定まらず揺れ動いている。
よほど強烈なエクスタシーだったのだろう、小柄とはいえ少女の体重がかかっているにも関わらず、背中が反りかえり、寝台との間にわずかに隙間さえできていた。
見ると、エビ反った彼の体の上で、娘もまた背を弓なりに反らせていた。
ふさふさと大きく広がって屹立した白と黒の尻尾が、明らかなスカンクの警告のサインを出していた。
見る者が見れば、慌てふためいてその場を逃げ出そうとしたに違いない光景である。
しかし完全に放心状態の男は、尻尾を立てたスカンク娘の純白のショーツに覆われた尻の割れ目が鼻先に迫ったその瞬間も、事態を把握できずただきょろきょろと目を泳がせていただけだった。
ジョーはとっさに、ミラーを叩いて叫んでいた。
しかし、遅すぎた。

男の鼻が薄く柔らかい布地にめり込み、ぷにゅっとした弾力のある左右の柔肉で尻の谷間に密封されると、娘が軽くふるるっと身を震わせた。
同時に、男の顔に押し付けられていた少女の尻割れの隙間から、黄色いモヤがじわりと溢れ出た。
モヤは煙のように広がる気配を見せたが、すぐにまたすぅっと元の布地へ吸い込まれていった。
男が絶頂に達し呼吸を止めたタイミングで娘の肛門から放たれたスカンクの必殺ガスが、次に男が勢いよく息を吸った際に、残らず吸引されたのである。
男性なら誰でも息を荒げてしまう射精後の隙を狙いすました、むごい仕打ちだった。
当然の反応というべきか、少女の全体重を上に乗せながらとは到底信じられない激しさで男の胴体がのたくった。
無理もない。
ただの小娘に同じ事をされたとしてもかなり苦しみそうな悪臭責めと窒息責めのあわせ技を、およそ考え得る限り最悪の相手にやられてしまったのだ。
この世で最もくさい事で知られるスカンクのオナラは、非力な彼女らが持つ唯一にして最大の武器であり、嗅ぎ続ければ強靭なウマでも気がふれてしまうという。
そんな毒ガス級の一発を、男は最も無防備な状態で吸い込んでしまったのだった。

のたうち回る男の体をベッドに押しつけるように圧し掛かっていたスカンク娘が、突如顔を赤くして、さっと身を翻した。
あらわになった男の顔は、地獄のような苦しみに悶えつつ、それでいてどことなくへらへら笑っているかのような、何とも形容しがたい表情を浮かべていた。
顔の皮膚は一面、湯気の立つような真っ黄色に覆われてしまっており、見る間にミラー越しにもにおってきそうで、ジョーは思わず鼻と口を押さえていた。
鼻をつまみながらベッドから降り立った娘は、少し怒ったような顔になっていた。
相変わらずタレ目ではあったが、今はその表情がムッという感じで微妙に険しく見える。
頬を赤く染めた娘は、片手を股間に押し当て、怪我をしたところに対してよくそうするように、その部分を守る仕草をしていた。
娘の表情が痛みというよりも激しい嫌悪感を示している事から、何かの拍子に、敏感なデリケートゾーンを刺激されてしまったのだろうとジョーは推測した。
見ていると彼女は、用心深く男の顔の傍に近寄ると、くるりと男に背中を向けて尻尾を振りかざし、小柄な体にしては一際目立つふくよかなその尻を突き出した。
どうやら、怒ったようなではなく、本当に怒っていたらしい。
娘はその姿勢のまま、黄色く染まったショーツに手をかけ、するっと腿の方まで引きおろした。
今度は布地のフィルター無しで直接、生のガスをお見舞いするつもりなのである。
当然、ニオイの濃度はさらに増す事になる。
羞恥を通り越して激しい怒りを燃やすほど、不本意に感じさせられてしまったのを根に持ったのか、もはや男が白目をむいてぴくぴくとけいれんするだけになったのをいいことに、えげつない悪臭ガスの噴射口には似つかわしくないような可憐な薄桃色をした尻の穴を、ぎりぎりまで男の鼻に寄せていった。

娘が目測を誤ったのか、発作的に男が顔を動かしたのか、正確なところははっきりしない。
急に娘の顔が思い切りひきつったかと思うと、彼女は慌てた様子で尻を引っ込めた。
位置の関係で、出っ張った男の鼻か耳あたりが、またしても彼女が一番感じる部分をダイレクトに刺激してしまったらしかった。
おっとりとして見えた娘のタレ目が、怒りのあまり少し吊り上がったように見えた。
彼女はもう一度尻を突き出すと、むき出しの肛門を再度男の鼻に近付けていき、今度は鼻から10cmほど離れた辺りでぴたりと動きを止めた。
今回は、ちょうどミラーの方へ向けて尻が突き出されていたので、男の顔を挟んで対極に位置していたジョーは、ほぼ真正面からそれを見る事になった。
娘が背を反らすと、ぴんと張った尻尾にびくっと震えが走った。
ただでさえ目を引く桃色の肛門が急速に、さらに大きく、輪のように膨らんだ。
そして次の瞬間、そのエロティックな桃色の輪の中央が黄色くぼやけ、黄色はたちまち蒸気のように溢れ出した。
娘はそのまま腰を左右にひねって、内圧で柔らかく噴出する彼女の肛門ガスを、成すすべも無い男の顔の上へまんべんなく浴びせかけた。
ミラーを隔てたこの部屋には、隣室の物音までは伝わらなかったが、この見るからに臭すぎる一発がほぼ無音だったに違いない事だけはジョーにもわかった。
ショーツの布地を通らない生のオナラは先程よりも断然濃さと量を増しているように見え、男の顔はすっぽりと黄色いモヤに包まれてしまっていた。
まるで肌の奥まで沁み込んでいきそうな、ねっとりと粘りつくようなガスだった。

どこにそんな力が残っていたのか、ビンッと男の体がまた跳ね上がり、ガス雲を振り払うように首を振りたて始めた。
イヤイヤをするように首を振りながら、男は断末魔の叫び声を上げているようだった。
”ぐざああひ!ぐっざああっ!ぐざあああ!”
陸に上げられた魚のようにぱくぱく動く男の口が、時折激しく咳き込みながら、そう繰り返していた。
娘は鼻をつまみながら、タレ目をきゅうっと細めてそれを見物していたが、ふと何かに気付いたように、男の下半身に再び手を伸ばした。
嫌悪感と好奇心がないまぜになった表情が娘の顔に浮かぶと、娘は伸ばした手を勢い良く動かし始めた。
あっという間もなく、白濁した粘液の塊が男の胸の上に飛んでびちゃっと汚らしく爆ぜた。
娘がけらけらと笑った。
笑いながら、二言三言、男に向かって何か言っていた。
おそらくは嘲りの言葉だろうが、それがどんな種類のものであれ、もはや今の彼にまともな反応が返せるはずもなかった。
男の体はカクカクと小刻みに痙攣し始めた。
喉仏がせわしなく上下し、口の端からは黄色く染まった泡がぶくぶくと溢れ、もうほとんどまともに呼吸ができなくなっているようだった。
意地悪そうな、それでいてどこかコケティッシュな微笑を浮かべながら、娘はマッサージをするように自分の下腹を撫で回すと、両手でぎゅうっぎゅうっと押さえつけた。
そして娘は再度背を見せ、動きの鈍った男の鼻先に肛門を寄せると、ことさらに少しずつ、新鮮なスカンクガスを噴射した。
ゆっくりと噴きつけられた真っ黄色な気体が顔面にまとわりつき、ふわりと綺麗に盛り上がったその様はまるで、顔という皿に乗せられた大きなプリンのようにも見えた。
男の呼吸に合わせて、プリンの型がふわふわと崩れていく。
しかし見る間に型崩れの勢いは弱まっていき、ついにガスのプリンはそれ以上崩れなくなってしまった。

「あらあら、かわいそうに。あの子、ああ見えて、意外とキツいんだから。」
そう言って鼻で笑うと、メルカはもう見飽きた光景といった感じでミラーに背を向けた。
「でも最期の時に夢のような思いができただけ、ありがたいと思うのね。スカンクのニオイでふらふらになりながらイクのは、地獄に堕ちてもいい程の快感だというわ。実際、噂を聞きつけて一度経験してみたいって男も少なくないの。でもまともに耐えきれた男なんてまだひとりも……フフフッ。…大事な大事な武器なんだから。耐えられちゃ困るもの。いざとなったらみんなを呼んでかわりばんこに、どんな男でもあっち側にイッちゃうまで何度も何度もいつまでもだって……ね?残された財産は大事に役立てさせてもらうんだし。」
「…狂ってる……お、お前たちは…」
「なあに…?あなたもそうされたいの?」
そう言うとメルカは尻尾をふさりと上げ、くるりと踵を返して、豊満なヒップをジョーに見せつけた。
尻尾に押し上げられる格好でめくれ上がったスカートの下には、何も身に着けていなかった。
「反抗的な態度には、くさい毒ガスがお似合いよ。よっぽど酷い目にあいたいのかしら。空気のかわりにあたしたちのガスだけで呼吸してみたい?」
「うう…」
「スカンクは用心深いの。本当はとても臆病で、か弱いからよ。でもそんなあたしたちを甘く見て、いけない事を企むようなやつにはね…きちんと報いを受けさせてあげないと。」
メルカは恋人のようにジョーの腰に腕を回すと、甘い吐息をジョーの耳に吹きかけるようにして囁いた。
「そんなやつには、さっきの男みたいにたっぷりとサービスしてあげる。身動きもできないまま、うんとくさくてみじめな思いをすればいいのよ。ふふ、でも簡単に気絶なんてさせてあげない。そうやって少しいじめたら、あたしの悩殺テクでいたぶってあげてもいいわ。目の前が真っ白になるほどよがらせてあげる。呼吸をめちゃくちゃにしてあげる。気が変になりそうなほどくさいオナラを顔にふきかけられてるのに、それを自分からヒイヒイ吸い込むしかなくなっちゃうの。
お尻の下でみっともなく転げ悶えて、恥ずかしい屈服のしるしを搾り取られて、何度も繰り返し目を回し続けるうちに、あたしたちに逆らうことなんて二度とできなくなっちゃうよ。」

熱っぽい迫力に気圧されてよろよろと腰砕けになったジョーの体を、もたれかかった勢いでそのまま床に押し倒したメルカは、素早く身を反転させると、銃を構えるように自分の尻をジョーの眼前に突きつけた。
「…こんなにあそこを大きくして。そんなに、これがお望み?あたし便秘気味だから、今ならガスのお味はまた格別でしょうね。」
「ち、ちがっあぐ、あーっ!やめろ!!やめ、ちがう、きいてくれーッ!!」
「やめろ…?んふふ、あたしに命令?……いいわ、立場をきちんとわからせてあげるわね……ンッ」
ジョーの叫びもむなしく、まくれ上がったスカートの下からのぞくピンク色をした肛門が、ジョーの眼前で膨れ、ぷぷぅっと小さく放屁した。
ミラーの向こうに見たのと同じ黄色いガスが、あっと思う間に自分の鼻に吸い込まれていくその光景は、ジョーにとってはまるでスローモーションのように見えた。
スローモーションは、急激に襲い掛かってきた破壊的で圧倒的なオナラ臭によって破られた。
「がぼ、ぷぎっ、グギャヒーーッ!!」
「ふぅ……。で、何が、ちがうんですって?あの子のお仕置きを、何だかうらやましそうに見てたじゃない。ほぅらどーぉ、味わえて嬉しぃ?それともよぉく後悔したかしら。うっふふ、何なら一生そのにおいしか嗅げなくしてあげましょうか?スカンクはこわいのよ。わかった…?」
「ハヒハヒ!!あががっ!!ハヒャ、ハヒャああ!!」
「わかったら言いなさい、スカンクに負けました…って。これからは、みんなにそう言って回るのよ。ほら大きな声で言うの。言わないなら、こう。」
メルカの尻の穴が再び小さくぷーぅと黄色いため息をついた。
「あがっげっげーっ、くさ、クサへええええぶぶぶああ!!!」
ジョーは半狂乱になって喘ぎ悶えながら、必死で叫んだ。
「スっスかーっ負げまっゲーッ、ぎゅぴっぶ!!ゲピーッ!ゲッホーッゲホ!!フゲーッ!!」
ジョーは叫びながらむせ返り、内臓まで吐き出してしまいかねないほど激しく咳き込み始めた。
言葉の途中でメルカに、それまで小出しにして溜め置かれていたオナラを、ンブスゥーッ!と口の中へ一気にお見舞いされたためであった。
気も狂わんばかりにくさいメルカの排泄ガスのにおいを肺の中まで一杯に充満させられ、ジョーはごぼげぼと喉を鳴らしてひきつけを起こした。

ジョーの股間の一物は、そんな状況にも関わらず、天を衝くほどにいきりたっていた。
メルカはその一物に指を絡め、優雅に二、三度大きくしごき上げながら言った。
「ね、どう…?これも、してほしいんでしょう?でもすぐ、さっきの男みたいな目にあわせてあげるね。我慢しようとしたって絶対ムダなんだから。…だけど、もし…もしも、ね。……メルカのこと好きって、…一生尽くします…って誓ったら、ね?……許してあげようかな。スカンクは、ほんとはやさしいの。」
腰を浮かせ、スカートの裾をまくり上げ直すと、メルカは肩越しにジョーを見つめ、悪戯っぽく催促した。
「あたしのオナラ、すごくくさい…?ごめんね、苦しいよね。しゃべらなくてもいいよ。うんって頷いてみせてくれる?ジョーはメルカのものだよって、認めたしるしに。」
どうやら先ほどの光景をジョーが目撃するよう仕向けたのも、これが狙いだったようである。
しかし当のジョーは、既にふらふらのグロッキー状態にも関わらず、首を縦に振らなかった。
「ほら、うんって…できるでしょ。」
メルカは困り顔でジョーの頭にさりげなく手をやり、揺さぶったが、その首は頑として縦には動かなかった。
「どうしたの。女のコにここまで言わせておいて、それがあなたの答え…?」
「もがっ…ひゅーっ!ちゅくーっ、クッツ、むぷーっぅぅ!!」
「……ばかな男!」
メルカはもがくジョーの顔を尻の谷間に埋めて押さえ込むと、柔肌で探り当てた片方の鼻の穴に素早く菊座を密着させ、あまりのくささに猛獣も七転八倒するという猛烈なスカンク娘の肛門ガス、それも特に強烈な便秘時のくされ屁臭を、容赦無くぷすシューッと注入した。
そして思い切り強く握り締めたジョーの一物を、カリ首から根元にかけて強引に一コキしごき上げると、さっと腰を上げた。
つんと口を尖らせて振り向きもせず歩き出したメルカの背後で、床の上をのたうち回る物音と、息も絶えだえのか細い悲鳴が響き渡った。
鼻から口から薄黄色いモヤを立ちのぼらせたジョーは、精液を撒き散らしながら狂ったように悶え転げたあげく、徐々に動かなくなっていった。
メルカは、ニオイが染みついてもう着られなくなってしまった、とっておきの彼女のナイトドレスを脱ぎ捨てながら、ちらりと背後に流し目を送り、つぶやいた。
「殺さないわよ。楽になんてさせてあげないわ。ふんっ、いい気味……。
く…悔しくなんてないんだから。これで予定通りなんだからね。あなたにチャンスをあげただけなの!それなのにほんと……ばか。
そこでそのままじっくり苦しんでなさい。後でオオカミ村のほとりに捨ててあげる。あたしたちに手出ししたら、きっちりこういう目にあっちゃうって、その無様な姿で連中によろしく伝えるのね。チャオ。そのうちまた会いましょ。
それまでにはちゃんと自分の立場、よく考えときなさい。…じゃないと承知しないから。」