G-A-S・S・A-S-S・I-N




「こっちへこい。」
幾重にも積み上げられたクッション枕に上半身をもたれさせたイヌイ大臣は、豪奢なベッドの上から少女に向かって気だるく手まねきをした。
「来いと言うのだ。こんな時までグズでマヌケな、ネコのメイドめ。
野良同然だったお前をわざわざ雇い入れてやったのは何のためだ?
それも分からぬ程ネンネでもあるまい。さ、こい!」

大臣の恫喝に屈したか、少女はおずおずとキングサイズのベッドに歩み寄り、履物を脱ぐと、シーツの上に身を横たえた。
「来たな。もっとこっちに寄れ。もっとだ。もっと。
よしよし。そんなドレスなど早く脱げ。脱いで尻を見せろ。とびきりでかいそのケツをな。」
命じられるままに少女は、身につけた物は下着だけの半裸の姿になり、四つん這いの格好で大臣の前に豊満な尻を突き出した。
「よし、さあ俺を跨いで乗っかれ。ああ、いいぞ。いいケツだ。よだれが出そうだ」
大臣は少女の腰をつかんで強引に引き寄せ、尻たぶを長い舌でぺロリと舐め上げた。
少女はあっと言って一瞬逃れようとする仕草を見せたが、結局逃げられないのを悟ってか、すぐにしゅんと大人しくなった。

「いいか、ツメは立てるなよ。下手な真似をすればどうなるか…わかってるよな、え?」
ぺロリ。ぺロリ。ぺロ…
少女の尻を太ももの方から舐めていった大臣は、急に、んん?と言って動きを止めた。
閨の薄明かりにひるがえる少女のふさふさとした大きな尻尾が、どうにも気になるらしかった。
「お前…ネコ族にしてはやけにでかい尻尾だな。不吉だぞそれは…。お前の毛は白と黒だから余計にだ。アレに間違えられてもたまらんだろう?」
イヌイ大臣は、それが作り物か何かだとでもいうように、少女の尻尾の根元を握ってぐいぐいと引っ張った。
「痛い!や、止めて下さいッ」
少女が小さく叫ぶと、ふさふさの尻尾がピン!と伸び、白黒の戦旗のように広がった。

「…何だそれは。お下劣な種族の真似をするんじゃない。ふ、不安になるだろう…。
ハハハ。イタズラはよせ。…お前、シャムネコのプティだよな?」
「…いいえ、大臣。あなたの目は節穴です。いつも保身とあこぎなお金儲けの事しか考えていないから、使用人の女の子の区別すらろくにつかないのよ。まあおかげさまでここまで楽に近付けたんだから、その曇り切った目に少しは感謝しないといけないかしらね。」
「なっ…え!?お、お前は?」
「お気の毒だけど、ここで死んでいただきます。それも、地獄の淵で、これまでの悪行三昧をたっぷり後悔しながら、じわじわと、ね…。」

「バ…」
大臣は目を白黒させてどもりながら言った。
「バカ者。な、何を言ってるか自分で分かっているんだろうな!?
お前はクビだ。いいや、不法侵入脅迫その他諸々で即刻逮捕だな!おおい、誰か!誰か来いッ!!」
「これは暗殺よ、イヌイ大臣。抜かりは無いわ。
今は、この部屋の警備の空白の時間。それはあなた自身が作った隙なのよ、大臣。
いつもこの時間になると、こうやってオモチャをこの部屋に連れ込むんでしょう?その間は使用人まで全て遠ざけて…。その繰り返しの中で生まれた空白なのよ。
あなたの事は全て入念に調べさせてもらったわ。
己の欲得のために民衆を苦しめ続けた悪徳大臣さん。その報いを受ける時が来たのよ!」


「バカめが!」
イヌイ大臣はギラリと白い牙を剥き出した。
「なまったとはいえこのドーベルマンのイヌイ様が、小娘ごときに遅れを取るかっ!」
イヌイの大きく開いた口が今まさに、目の前の尻にくわっとかぶりつかんとしたその刹那。

プフ――~ゥ

少女の尻割れから気の抜けた音がし、下着の、肛門にあたる部分の布地が、ふっくらと丸く膨れ上がった。
「ア…ヒィ~~~~~~~!?」
イヌイ大臣は弾かれたようにのけぞると、涙とよだれをまき散らしながら狂ったように頭を前後左右に振り乱した。
「くっさあああいくさいッくさいーッ!くさッィィ、くさァーーーーーィッ!」
涙声で叫び、鼻をつまもうともがくが、既にその両腕は、全体重をのせた少女の両手両足によって、シーツの上に思いきりおさえつけられていた。
「お前、ややっぱりスッ、スカーッスカンクーッ!?
ひぎゃーっこっこのニオイーッ!くっ臭あぁーっ!スーッスカンクのオッオナラがァあぁ!ふぎゃァーっくせくせ、ほげェーっ!くッせーッくせえええ!うゲヘーッ!」

大臣のもがく力は、みるみる弱っていった。
イタチ族、中でもスカンク族の慢性的に便秘になりやすい体質を備えた娘の屁は、怒り狂う猛虎をも七転八倒させ奈落へ追い落とすと伝えられており、鼻のきく犬の眷属にとっては文字通り猛毒ガス同然の、あまりに恐ろし過ぎる兵器だった。
世に悪名高いその一発を、至近距離からもろに吸い込まされたのだからたまらない。
しかも下着の布地に根強く染み付いた残り香が、さらにじわじわとイヌイの鼻を苛み続けているのだ。
まるで銃口を前にしたように竦み上がり、後頭部を枕に埋めて固まった姿勢のまま、イヌイは涙を流して哀願した。
「ヒイ…ヒィ…や、やめで、もうやめてぐれ、た、たのむ!これ以上はもう、もうやめでぐれえええ!
何でもする、何でもするがらっ!こ、これがらは民衆の為に尽くすから、な?な?たのむ、もう二度と逆らわないよぉっ…
もう、もうガスはっ、それだけはああ!そ、その尻をどっかへやってええええ!」
「ダメよ。Gassassinは誰にも止められない。あなたの息の根が止まる、その時まで…。」

「ま、まてっまてーッ!お、俺をここで殺したりしたら、おおおお前だって死ぬんだぞ。死刑だ!警察からは逃げられないぞ!それでもいいのかァ!」
「あら。私は捕まったって平気よ。罪には問われないんじゃないかしら。」
「な……な!?」
「あなたは、あたしとベッドでがんばりすぎて、腹上死しちゃうの。それなら不可抗力だし、べつに犯罪とは言えないでしょ?ね、ダ~リン。」
スカンクは、イヌイの下半身を露出させた。
「単純に、狂い死にするまでオナラだけでプィプィ、スカ~ッ…ってしてあげるのも、ニオイで百面相するお顔が楽しくて捨てがたいんだけど、後始末とか言い訳がね、もうたいへん…。
うっふっふ。そんなわけで、腹上死なんてあなたにはもったいない最期だけど。あなたがよわいポイントも、ぜぇんぶ聞いて調べてあるわよ、大臣さん。覚悟してね。」

少女は、前のめりに体重を移すと、イヌイの玉袋にペロリと舌を這わせ始めた。
てろてろ、てろてろ…
袋表面から一物の脇にかけてを桃色の濡れた舌に繰り返し這い回られ、イヌイはたちまち悦楽の呻き声を上げた。
「な、やめ、やめ、ひゃあぅっ…わあっ、あぁーっ!」
舌はさらに大胆に玉袋に巻きつき、袋を絞り上げるようにヌメヌメと蠕動した。
「ああっあ!あ!」
ビュッ!
たちまちイヌイの一物が、白濁した液を吐いた。
少女は休む間もなく液の残滓で濡れた亀頭に舌を絡め、唇でズブズブとイヌイの一物を呑み込んでいった。
「な…っぁ、1度出すとそこはっ、敏感になっぐ、あーっ、ちょっやめ…ぎゃはあァンンッ!」
イヌイの制止も空しく、少女は亀頭に絡めた舌をぐるぐると回転させ始めた。

「あぁーっ!あわぅーっ!いぐいぃっ、イヒィーーッ!」
イヌイは全身を突っ張らせた。
「いっいいーっ…そ、そこは…あ、ぁあぁ~!」
怒涛のように押し寄せる快感の波にハァハァとあえぎ、背を仰け反らせてゆく。
しかし次の瞬間、また別種の悲鳴を上げて、イヌイはじたばたと身をよじった。
「ぎゃあぷっ、むぎゃぎゃあぁ~~~~っ!くさああっくっさいくさいくさああああいいいいいいい!!」
「…はァン…オシオキよ。思い知ったようね。
これはぁ、一応、処刑なの。あなた愉しみ過ぎ。…誤算だったわ。
遺体がニオい過ぎて後で問い詰められそうだけど、大臣さんはぁ、くさ~いオナラを嗅いで喜ぶ変態さんだったのですってことで、何とか乗り切ろっかな。
臭過ぎるオナラが出ちゃうのは、スカンクなんだししょうがないわよねぇ。だってぇ…そういうことさせるド変態なご趣味の大臣さまがいけないんですもの。」
顔を上げてそう言うと、スカンクは腹に力を入れ、少しきばった。

ス―――――――~…

ゆるいヒス音が音量を上げ、かすかに聞こえてくるようになった。
彼女は、いわゆる音無しの屁をしていたのだった。
「…これでどう?御主人さまぁ。…格別クサい、サービスですよぅ…ぁン…」
熱っぽくそう呟くとスカンクは、ゆるく放屁し続ける肛門を、イヌイの鼻にくいっと密着させた。
「はぁん…!」
「くさくさくさへがァくひゃあああアアーッ!!」
快感のために息が上がっていたイヌイには、呼吸を止める事もできなかった。
恐ろしいめまいと吐き気に襲われながらもひたすらに、毒ガスにも等しいスカンクのすかしっ屁を吸い込み続けるしかなかったのだ。
「くさューックセクセくくくさいくさいくさいくくくサァーッ、クぅッさーぁああぶごぼげェボ!!」
「…あららあ、まだまだ元気ね。じゃ遠慮なく、もっともっともっとイッてもらうわ。腹上死にふさしくね。」
少女はイヌイの一物にかぶりつき、強く押し当てるようにして舌面で亀頭全体を包みこむと、乱暴にぐるぐるとねぶりまわした。

「くひゃあァッあわーッ!ひぎゃーっガフガフ!フゲェーーー!」
イヌイの苦悶とも悦楽ともつかない悲鳴と共にドブッ!と口中に噴出してきた青臭い精液を、少女はのどを鳴らして呑み下した。
「もぉ…ダ…メ…もお…出…な……た…すけ……」
枕に埋まってぴくりとも動かなくなったイヌイの喉から、搾り出されるように声がした。
そんなイヌイを尻目に、少女は再度、亀頭を舌でギュルギュルとねぶり、イヌイに悲鳴を上げさせた。
しかも今度はそれだけではなかった。

ジュウウウ…   ッポン!

一物をくわえ込んだ唇が竿の根元からカリ先まで、締め付け絞り上げていく。
離れる時に大きくポン!と鳴るのは、それほどの吸引をしているのだ。
強烈なバキューム・フェラだった。

チュウウッ…  ッポン! ジュウウウ…   ッポン! チュウウウウッ  …ポン!

えぐい吸引は、これでもかとばかりに幾度となく繰り返された。
一物が口中にある際はもちろん、亀頭に舌が絡みつき、絶え間なく刺激を加えている。
「しぃ…しぬゥ…も…や、め……ぐる…じ…ひ……」
じわじわと下着からわき出してくる臭気の雲に押し包まれ、もはやまともな思考もままならないイヌイは、ひたすらペニスに加えられ続ける暴力的なまでの快感と、どんどん強くなる異常な臭さのオナラのニオイとに悶え狂った。
吐き気と溢れ出る涙のせいで、辺りは何もかもが黄色に染まり、ぐにゃぐにゃと歪んで見えた。
強烈なめまいに襲われ、イヌイの首がふらふらと不安定に揺れた。
ちかちかと明るくなったり暗くなったりする目の前の景色の中に、柔らかそうにふんわりとふくらんだ枕のようなものがあった。
イヌイはダウンして楽になるつもりで、ボフッとそれに顔を埋めた。

ブッ ス―――――…ゥ

鼻先に生温かい風圧を感じたイヌイは次の瞬間、鼻の腫れ上がるような悪臭によって再び地獄へと叩き込まれた。
鼻水がとめどなく溢れたが、何の足しにもならなかった。
錯乱して尻割れ深く顔を埋め、肛門から数ミリの距離まで突っ込まれたイヌイの鼻に、スカンク娘は容赦無く、新鮮な腐れ屁ガスをお見舞いしたのである。
イヌイの鼻を包みこんだ下着はニオイを濾すフィルターとしてはあまりに役者不足だったが、代りに拷問用具としては比類無い働きを見せた。
肛門から湿り気を帯びた屁を吹き付けられてまるで蒸し器のようになった下着に埋もれ、最凶の悪臭以外を嗅げなくされたイヌイは、さらに一呼吸二呼吸するうちに、ひとたまりもなく目を回して昏倒した。

イヌイの前に、死んだはずの弟が立っていた。
「兄さん、狩りにいこうよ。巣穴を見つけたんだ。こっち!」
走り出す弟の後から、イヌイは駆け出した。
「おい…待ってくれ!おい!」
「遅いよ兄さん。こっちこっち!」
突如イヌイはぞっとする感覚に襲われた。
何もかもあの時の再現だと思った。
巣穴に着くと、弟はすでに足首まで潜り込んでいる所だった。
イヌイは狭い穴の淵に手を掛け、穴の奥へ向かって叫んだ。
「おい、これは何の穴なんだ!?何の…」
「兄さん手を貸して。体が抜けなくなっちゃったよ!つかえて動けない!」
弟は必死で体をねじり、体を元来た方へ押し出そうとしているように見えた。

「わあっ!来る、あいつが!兄さん引っ張ってよ、兄さん、早く!」
イヌイはジタバタともがく弟の足を持って思い切り引いた。
「早く!もっと早く引いて!あいつが怒ってる!あっ…!あっち行け!どっか行っちゃえ!」
イヌイがさらに力を込めて引くと、少しずつではあるが弟の泥だらけの体が穴から引き出されてきた。
「来るな、近寄るな、わっ!…おしり…!」
弟の下半身は腰まで引き出されていた。
「おしりがっ…むぷっ…!」
突然、弟の叫び声がくぐもって途絶えた。
イヌイはなおも足を引っ張りながら叫んだ。
「何があった、しっかりしろ!おしりって、何を言ってる!おい!」
イヌイは、もがく弟の股間が、少年には不相応なほどいきり立っているのに気がついた。

ぱぷっ

奇妙な音が穴から聞こえ、弟の腰がビクビクッと跳ねあがった。
名状しがたい不安に襲われ、ありったけの力を込めて引くと、ズルっと一気にヘソまでが見えてきた。
あともう一息だった。
「ぷはぁっ!く、くっさあああい!くさいよおっくさいよおっ!息ができな…むぷぅっ!」
弟の叫び声がまた聞こえ、同じようにくぐもって消えた。
そして代りに、今度ははっきり、空気の抜けるような音が聞こえた。

ぶりぶり ぶすぅ――っ

イヌイが力任せに引くと、ズボッと音を立てて弟の体が穴から抜け、イヌイは勢いでひっくり返った。
弟は、ズダ袋のように地面に投げ出されたままピクリとも動かなかった。
駆け寄ろうとしたイヌイは、鼻を突くニオイにたじろいだ。
腐敗に腐敗を繰り返して信じられないほど煮詰められたような、ものすごい悪臭がたちこめていた。
弟は、泥と涙とよだれで顔をぐしゃぐしゃにして、こときれていた。

「かわいそうに、スカンクにやられたんだ…。」
弟の墓の前で、参列者の誰かがポツリとつぶやいた。
その言葉でイヌイはようやく、穴から聞こえてきた音が何だったのかに思い至った。
イタチ族…中でもスカンク族の娘らがひり放つオナラガスの悪臭は世界一の強烈さを誇り、彼女らの排便を密かに覗いていた不心得者が漂い流れてきたガスを吸って発狂した例もある程で、非力な彼女らにとっての唯一にして最大の武器なのだと風の噂に聞いていた。
あの時、住処を侵され怒ったスカンクは穴の中で弟に迫ると、後ろを向いて尻肉を弟の顔面に押しつけ、無防備な鼻の穴に向かって放屁したのだ。
イヌイが引っ張ったので一度は尻がはずれたものの、スカンクは執念深く弟の顔を追いかけて尻を押しつけ、とどめにあの腐ったような猛烈ガスを浴びせかけたのだった。
汚れを拭いてやった後の弟の死に顔が、舌を出し目をへの字にして、まるで悦楽の最中に逝ったかのようにだらしない笑顔に見えたのが、自責の念に苛まれるイヌイにとっては唯一の救いだった。
弟は死の間際に、何を感じていたのだろうか…。

目の前が白くまばゆくなりはじめ、イヌイは思わず目を閉じた。
次に目を開けると、弟の墓も、葬儀の列も消え失せていた。
かわりに目の前いっぱいに広がっていたのは、大きく瑞々しく、むちむちと匂い立つような、若い女の尻だった。
イヌイが意識を飛ばしていたのは時間にすればわずか十数秒の間だったが、彼の朦朧とした頭は、目の前の美味そうなそれがスカンク娘の危険な尻だと思い出すのに、たっぷり1分を要した。

その間に少女は、完全に処刑の準備を整えていた。
イヌイの顔前に尻を突き出しふさふさの尻尾をピンと伸ばしたスカンク娘は、便器に座る前の要領で、腰に手を伸ばすと、下着に指を掛けた。
そして思わせぶりな所作で、それを太ももの方へするすると脱いでいった。
イヌイの目の前に、ひくひくと震える裸の肛門と、淫液でしっとり濡れた会陰部があらわれた。

脳裏に弟の死に様が浮かび、イヌイは目を見開いた。
武器と呼ぶに似つかわしくない程美しい桃色をしたスカンクの肛門の輪が、見る見るうちに倍々にまで大きくまるく膨らんでいった。
少女の切なげな悲鳴が小さく聞こえ、女陰から透明な淫液がツゥッとあふれ出た。
愉しんでる…こいつドSだ。
瞬間そんな言葉が頭にひらめくとイヌイは、自分が激しく勃起している事に気がついた。

プ…ブフッ ッスプウゥ――――――――――~ィ

まるで膨らみきった風船の口を開いたような勢いで、露出した肛門からイヌイの突き出た鼻めがけてシューッとばかりにふきかけられたスカンク娘の生ガスは、よくもここまでの腐りようという他ない猛烈極まりない悪臭でイヌイの顔一面を汚染しながら、喉や鼻腔の粘膜深くにまで染みていった。
もう何があろうと当分の間スカンクの臭気がイヌイの鼻から消え去る事は無く、もはや助かる手立ては無かった。
イヌイのだらしなく開かれた口元からはぶくぶくと泡がふきこぼれ、乱れた呼吸音だけがしばらく聴こえていたが、それも次第に弱まっていった。
天を指して伸びていた白黒の大きな尻尾がふさっと降ろされ、動かなくなったイヌイの顔をくすぐった。
イヌイは、何の声も立てなくなってしまっていた。
しかし少女が亀頭を擦って刺激してやると、かすかに足を突っ張らせるような動きを見せた事から、まだ死亡どころか、かろうじて気を失ってさえもいない事がうかがい知れた。
それはつまり今こうしている間にも彼が、あまりの刺激の強さに失神すら許されず、死んだ方がどれほどましか知れない恐るべき屁臭地獄の底で独り、声も無くのた打ち回り続けている事を示していた。

華奢な手の平が亀頭を優しく擦り続けると、ピュウウッ!っと、水にも似た透明な精液が、噴水のように噴き出してきた。
スカンク娘は微笑んで、まだ萎え切っていないイヌイの一物にその小さく艶かしい唇を寄せつつ、明日はとても忙しい日になりそうと思った。
明日の朝迎えに来るだろう執事の前で、どんな悲劇のヒロインを演じてやろうかと、少女は考えていた。



   FIN.