乳忍・成海 壱之巻→http://b.dlsite.net/RG15520/archives/52330801.html



 弐之巻



なるみは、暗がりに身を隠しつつ、チャンスを待っていた。
仰々しい裃を着けた身分の高そうな侍や、きらびやかな衣をまとった女官たちが、目と鼻の先の距離をしずしずと通り過ぎて行くのを、息を殺してやり過ごすなるみ。
彼女が今いるのは、城内の奥深く、この巨大な城を縦断する長い長い廊下の入り口付近。この廊下を抜けなければ、目指す城主の間には辿り着けない。
だが、なるみの見たところこの廊下には、身を隠せそうな場所がただの1ヶ所しかなかった。
廊下は、奥へ奥へと長くまっすぐ伸びており、遥か向こうのつきあたりで右に折れている。
ちょうどそのつきあたり部分に、おそらく物置なのだろう、粗末な木戸がついているのが見える。
次は、あそこにもぐり込むしかない。しかし、そこまではあまりにも距離があった・・。廊下の半ばで誰かに発見されでもしたら、一巻の終わりである。
なるみは、焦りを感じ始めていた。
早くしなければ、地下牢で失神している牢番の男も早晩、目を覚ましてしまうだろう。そうなれば、なるみの脱獄はたちまち城中に知れわたり、さらに動きづらくなることは必定だった。
「やっぱり、殺しちゃえばよかったのかな・・・」
思わずそうつぶやいてしまってから、なるみはすぐにそれを打ち消すように首を振った。
「ううん。これで、いいのよ・・そうだよね、先生・・・」
なるみの脳裏に、懐かしい師の面影が浮かぶ。


「せんせい、せんせい、なるみ、すっごくシュリケンうまくなったよ!ほら見て!えーい!」
 「ほう。コウモリを射落としおったな・・。大した腕だ。よくぞそこまで修練を積んだな、成海・・」
「えへえ。なるみって、えらい?えらいでしょう、せんせい?」
 「・・・・・・。」
「せんせい・・・?そのコウモリ・・」
 「・・・今しがたおぬしが落としたものだ。まだわずかに息がある。成海、見るがいい。」
「い、いや!き、気持ち悪いよ・・血が、いっぱい出てるもの・・」
 「成海。よっく見ておくのだ。こやつの命が終わるのを。」
「う・・・う・・うっ・・ヒック・・!」
 「見たか・・。たった今、こやつは死んだ。おぬしの手裏剣を受けて、こやつは死んだのだ。」
「ヒック・・・グス・・コウモリさん、ごめん、なさい・・うう・・・ヒック・・・」
 「おぬしの積み上げた忍びの技とはそも、殺人の技だ。おのれの技に誇りを持ち、修練に励めば励むほど、おぬしは、優秀な殺人者になってゆく。それを、ゆめゆめ忘るるな。」
「グスッ・・なるみ、人殺しなんかしないもん・・ヒック・・絶対、ぜったいしないもん・・・」
 「泣くな、成海。わかっている。おぬしの優しい心根は・・。だが、おぬしが下忍の生まれである限りそれは避けられぬ宿命。それを早く悟れば、苦悩も少なく済むのだが・・」
「せんせい、せんせい、わたし、どうしたらいいの・・・?殺すの、嫌だ・・。殺されるのも、嫌だよう・・・!」


ぽたり。と、涙のしずくが床に落ち、そのかすかな音でなるみはハッと我にかえった。
辺りはしんと静まり返っており、人の気配は無い。
なるみは、長い廊下の先へ目をやった。
行ける。行くなら今だ。
今しかない!
なるみは、身を隠していた暗がりからおどり出て、廊下の奥へ奥へと、音もなく走り始めた。
もう少し、あとほんのちょっと、ほんのちょっと・・・
なるみは、もうほとんど廊下を渡り切っていた。物置の戸が、もう目の前に迫っている。
楽勝!
しかし、なるみがそう思った刹那、廊下の角を曲がって、一人の女官が姿を現した。
「・・・・!!」
動揺したなるみは、思わず足を止め、その場に棒立ちになってしまった。
ようやくなるみの姿に気づいた女官。その顔に、サッと緊張の色が走る。
女官は、目をなるみの方へひたと据えたまま、ぎこちなく1歩後ろに下がった。
逃げようとしている。ここで逃げられたらまずい!!
忍びとしての勘がそう、なるみに告げる。
しかし、相手との間合いは微妙に遠かった。へたに追いかけて、派手に騒がれでもしたら・・。
なるみの手は、無意識に、隠し持った手裏剣の柄を掴んでいた。


「せんせい、せんせい、わたし、どうしたらいいの・・・?殺すの、嫌だ・・。殺されるのも、嫌だよう・・・!」
 「ひとつだけ、手はある。乳の忍びと書いて、乳忍・・聞いた事は、あるか?」
「う、ううん。知らない。せ、せんせい、な、なあに、ヘンな顔して・・」
 「それでよい・・では教えよう。乳忍というものを・・・」
「え・・・・・せんせい、なに、いやっ、はう・・・・ンン・・!」
 「ふふふ、おぬしのちちは大きいな・・。柔らかさも、弾力も申しぶんない。感度も・・・」
「あっ、ああーっ、やめ、やあぁっ、せんせ、う、はうっうぅーーっ!!」
 「命を終わらせるのではない。命を守り育てる女の乳房こそ、おぬしに相応しい武器だ。そうは思わぬか。」
「だ、だめ、かか感じるやめて、ぁかかッ、感じうぅぅゥーーッ!ひあーっあァッ!だめええぇぇ!!」
 「優しい成海よ。おぬしに全て託そう。秘伝中の秘伝、乳忍の全てを!!」


女官が、また1歩後退した。その足音で、なるみは我にかえった。
なるみは、握りしめていた手裏剣を離し、そのかわりに、ゆっくりと、忍装束の衿に両手をかけた。
バッ!
窮屈な胸の前を一気にはだけ、なるみは、波うつように揺れる二つの巨大な膨らみを、相手に見せつけた。
一瞬、女官の動きが、止まった。
なるみは、その瞬間を見逃さなかった。
相手の凝視している物体を少しずつ、左右に揺らしていくと、相手の目はつい、その動きを追ってしまう。
なるみは、独特の動きで乳房を揺らしていった。今や女官の目は、なるみの胸へ釘付けにされていた。
乳房の揺れは段々と大きくなり、なるみの体の振りは、幻想的なダンスの様になっていった。
それを呆然と眺めているうちに、急なめまいに襲われ、女官はへなへなと床に膝をついた。
「今!」
なるみは巨大な猫のように一気に女官に飛びかかり、その体を背後から羽交い締めにして、そのままつきあたりの物置へと飛びこんだ。

「ふう・・・」
なるみの唇から、安堵の溜息がもれる。木戸のわずかな破れ目から外を見ると、幾人かの侍がちょうど、廊下の向こう側からこちらへ、しずしずとやって来るところだった。
あと数秒遅ければ、どういう事態になっていたかわからない。
「あぶなかった・・・・・。きゃっ!?」
一難去ってまた一難。なるみの術が解け、正気を取り戻した例の女官が、暴れ出し始めたのだった。
非力な女官とはいえ、必死で逃れようともがくので、忍びとして鍛えたなるみの力でも、押さえつけるには限界があった。
大声で叫ぼうとする口はとっさに手で塞いだものの、このままではいずれ、やって来た侍たちに気づかれてしまう。
なるみは羽交い締めを解き、女官の衣の衿からするりと手を差し入れ、その奥に女官のやや小ぶりな乳房を探り当てた。
全て、一瞬の間の早技だった。
女官がハッと気づいた時には、すでになるみの両手は女官の両の乳首の上へ、ふわりと押し当てられていた。
「乳忍、奥義・・」
そう、なるみがつぶやくのと、女官の体がいきなり硬直し、弓なりにのけ反ったのとは、ほぼ同時だった。
女官の目は皿のように大きく見開かれ、口元は身分のある女性に似合つかわしくないほど、だらしなく開け放されていた。
なるみは、大きくエビ反った女官のその顔を、待ってましたとばかりに、片方がスイカ程もある巨大な乳房ではさみこみ、プニャリ、プニャリと覆いつくしていく。
「ウフフ・・さっきの、すごく気持ち良かったでしょう?でも今度は、あんなものじゃ済まさないわ。ほ、ら、ね・・」
衣の下でなるみの指が妖しくうごめきだすと、女官はひとたまりもなく、さらに体をのけ反らせ、顔をなるみのムネの谷間深く埋めた。
こうして女官の身も世も無い官能の叫びも、たぷたぷの乳房の間に埋もれてしまい、せいぜい口の辺りに押し当てられた乳肉が震わせられたくらいで、物置の外にまで漏れ聴こえる事はついになかった。
爆乳に顔を挿まれて呼吸ができず、すでに窒息寸前だったが、女官には、それを退けることができなかった。
それどころか、未知の激しい快感のショックに全身をつらぬかれ、筋肉がこわばって、身じろぎ一つさえままならないのである。
なるみの手はさらに勢いを増して、女官の乳を、揉み、つねり、撫で、こね、つまみ、押しつけ、震わせ、刺激して、徹底的に責めたてた。
「ほおら、ほおら。気持ちいいでしょ?いっそ死んじゃいたいくらい、気持ちいいはずよ。どう・・?」

突然、女官の体から力が抜けた。倒れ込むように、なるみに全体重をあずけ、もたれかかってくる。
乳忍に乳房を責められる快感に耐えかねたか、柔乳の間で窒息したか。いずれにせよ、女官は、完全にノビてしまっていた。
なるみが戸の破れ目から外をうかがうと、木戸を隔てたすぐそこの場所を、あの侍の一団が通り過ぎて行くところだった。
全身に武者震いを感じ、なるみは深く静かな溜息をついた。
そして、耳を澄ます。動くものの気配は、今はなかった。
女官の体をそっと物置の奥に寝かせると、なるみは、慎重に木戸を開いた。


こうして、どうにか危機を乗り越えた、乳のくノ一・なるみ。
しかし、密命を帯びた彼女は、さらに危険な城の奥地へと潜入してゆかねばならない。
目指すは、城主の間・・・