「 乳忍・成海(にゅうにん・なるみ) 」


壱之巻


ここは東国の、とある城の地下牢。
薄暗くカビ臭い牢内に、うら若い娘が一人、両手を背の後ろで縛られた格好で押し込められていた。
娘の名は、なるみ。
彼女は、首領からの密命を受けてこの城に潜伏していた、くノ一(女忍者)であった。
まだあどけなさを残す美しい顔に、細い肩、うぶ毛の目立つうなじ。肩から上だけを見れば、頼りなさげな子供のようにも見える。
なるみは下を向き、自分の胸に目をやった。
羽二重の忍装束の前が、ぷっくりと大きく二つ、鞠のように盛り上がっている。
可憐な少女のような小柄の体には似つかわしくない程の、満々と張った乳。
ほとんど妊婦のそれのような大きさだが、これでもまだ、なるみの乳房本来のサイズではなかった。
なるみの忍装束は特別にあつらえられた物で、このように乳房を圧縮して収納できるよう、特殊な工夫がされているのである。
なぜなら・・・・・

キイーーッ!
突然、耳障りな音を立てて牢の格子が開いた。
「ふっひっひひっ」
下卑た笑い声を上げ、頭の禿げかかった牢番の小男が、手にした棘付きムチを恐ろしげに鳴らしながらやって来た。
「ひひひ・・こりゃ、ベッピンだァ。・・・牢番なんぞシケた仕事と思っとったが、こいつぁとんだ役得だぜぇ」
男はそう言うと、激しくムチを鳴らしてなるみを脅した。
「おい、女。わかっとるな?ガタガタ騒いでみやがれ。そん時ゃこのムチが、黙っちゃァいねえよ?」
ムチの棘は、赤黒く汚れていた。なるみは、牢の壁に目を走らせた。
壁には、何かが飛び散ったような黒い染みが、一面に広がっている。うっすらと香る血の匂い・・・。
この牢は、敵方の捕虜が入れば、そのまま拷問部屋としても使われるのである。
なるみがしおらしくしているのを見、男はまた、ふひっひっといやらしく笑い、にんまりと目を細めた。
「ようし・・それでいいのよ。暴れんじゃあねえぜ?おとなしくしてさえいりゃ、なァに、おめえにだってちったぁ良い夢みさせてやッからよ。楽しもうぜぇ、げひっひひひ・・」
なめ回すようになるみの体にまとわりついた男の品定めの視線が、胸のふくらみから太ももの辺りにかけてを、露骨に行き来した。
「いい体しやがって・・・ひひっ・・・・・・」

遠慮会釈もなく、男のごつごつした汚い手がなるみの乳にめり込み、揉みしだき始めた。
水のように柔らかな乳房は、その節くれ立った五本の指を、触れるそばからずぶずぶと呑み込んでいった。
「お・・おお・・」
男は、恍惚の溜息をもらした。
「こ、この感触、た、た、たまんねえ・・」
たまらず、ムチを投げ捨てて、もう一方の乳房にも手をのばす。
もはや男の視線はなるみの胸にクギづけになっており、なるみがわずかに背を反らせて、特殊な操作で忍装束の仕掛けを作動させたことなど、その時の男には知るよしもなかった。
なるみの目が、妖しく光った。

「・・はぁン、あ・・はあぁァ・・・」
なるみの唇から吐息混じりにもれる湿った嬌声が、蕩けるような乳房の感触と相まって、男の股間に強烈に作用した。
興奮した男が、鼻息を荒くして思わず胸を揉む手に力をこめたその瞬間、なるみの衣の前が、まるではじけ飛ぶようにはだけた。
ちょうど男の目の前に、白い乳肉の壁が出現した。
先程までの倍はあろうかという巨大さの、しかもたぷんたぷんに柔らかい、なるみならではの女の武器。
片方だけでも、男の頭ひとつとほぼ変わらない大きさがある。それが、すぐ目の前に、二つ。
男の視界のほとんどは、なるみの乳に塞がれてしまっていた。

なるみがわずかに体をひねると乳が左右にたゆんと揺れ、男の目は、揺れの中心にあるうす紅色の乳首へと吸い寄せられていった。
あまりにも豊かな乳肉と比べ、彼女の乳首は小さく控えめで、ふっくらと盛り上がった乳輪の中へ埋もれてしまっているように見える。
「・・・吸って・・・・」
なるみの囁きに誘われるままに男は、夢中で彼女の豊満な胸に顔を埋め、乳首にむしゃぶりついていった。
チュウチュウ、ぺチャぺチャという音、そして、なるみの甘い官能のあえぎが、しばしの間、地下牢の壁にこだましていた。

突然、音が止んだ。
男は、自分が、牢の天井を見つめていたことに気がついた。いつのまにか、仰向けで地面に倒れていたのだった。
起き上がろうとしたが、手足が痺れていていうことをきかない。筋肉という筋肉に、まるで力が入らないのだ。
「な・・・なん・・・だ・・・・・・・・・?」
「お、バ、カ、さん。ウフフフ」
「うっ・・ぐっ・・・・て・・めぇぇ・・・!?」
「えへへ・・。乳首にね、しびれ薬をたぁっぷり塗っておいたの。甘ぁいお味がしたでしょ?」
男はウンウンうなって必死でもがいたが、どうしても立ち上がることができなかった。

「それにしても簡単にひっかかってくれちゃって。おまぬけさん。気分はどう?」
ムチの棘を利用して手の縛めを解くと、仰向けに倒れた男を見下ろし、勝ち誇ったようになるみは言った。
「大丈夫よ。そのしびれはね、もうじき取れるから。でもぉその前に・・・っと」
男の頭上で身を屈めて跪いたなるみは、男の胸の上に覆い被さるようにして四つん這いになると、目の前の股間に手を伸ばした。
「素敵なおもてなし、大変嬉しゅうございましたわぁ。御礼に、くノ一を侮るとどんな目にあうか、とくと教えてさしあげましょうかしら?」
衣服を掻き分けて侵入した冷たい指が白蛇のように肉棒にまとわりつくと、男は思わず、ヒッと息を呑んだ。
「あら、ウフフフ、ちっちゃぁい・・」
男の一物は、先ほどまでの威勢は何処へやら、これから何をどうされるかわからない不安と恐怖で、小さく縮み上がっていた。

なるみの指はさらに男の下腹部をまさぐり進み、金玉のふくろを探り当てると、巻き付くようにしてそれを手中に包み込んだ。
「・・・これをこのまま、ぎゅうぅっと・・・潰しちゃってもいいけれど・・・・さぁて、どうしようかな?あなたみたいな小物を尋問したところでどうせ何にも知らなさそうだしぃ・・」
額に冷たい汗をにじませ、男は目だけをせわしなくきょろきょろと動かした。
「うっ・・・う・・・だれ・・か・・たすけ・・・ころさ・・れ・・・ううっ・・・・!」
「フ、フ・・・・殺して欲しいの?・・それならそうしてあげてもいいけどぉ・・・・・・・・やめてほしい?」
「た・・・・たの・・む・・・みの・・が・・し・・・くれ・・・・」
「・・・・いいわ。た、だ、し・・・どっちみち、お仕置きはさせてもらうからねぇ・・?あなたには当分、ここでおとなしくしててもらわなきゃいけないもの。・・・・・いくわよ」
なるみは四つん這いの姿勢のまま少し後ずさり、男の顔を挟みこむような位置に両手を突くと、そのままゆっくりと肘を曲げ、男の顔面めがけて裸の胸を近づけていった。
「な・・・・・な・・・に・・・・を・・・」
「言ったでしょ?くノ一を・・・いいえ、おんなをあまくみてるとどうなるか・・ウフフ・・・・。おんなのこわさ、教えてあげるわ・・・」
揺れる巨大な乳房が眼前に迫り、ちょうど鼻先が乳首の辺りの柔肉に沈みはじめた時、ようやく男は、自分が今まさに手酷い拷問にかけられつつある事を悟った。
「くノ一忍法、『乳くるみ』・・」

男の鼻も口も、あっという間になるみの乳房の下に埋もれてしまった。
不安と焦りで荒くなっていた呼吸を急に封じられ、男はたちまち苦しみ出した。
「ほぅらぁ・・・好きなんでしょぉ?あたしのお乳。・・・たっぷり味わえ!」
なるみはさらに男の顔の上へのしかかり、全体重を少しずつ胸にあずけていった。
柔らかい両の乳房が、男の顔全体を、一ミリの隙間もなくプニュプニュと覆い尽くしていく。
耳元までなるみの乳に埋もれた頃、かろうじて男が首を振ってもがいた。しびれが取れてきたのである。
「むっ ぷむっ! うぅーっ」
しかし、もう遅すぎた。
弱々しく首を振ったところで、しっとりと吸いついたモチ肌の柔乳を引きはがすことなど出来はしなかった。

もはや完全に呼吸の道を絶たれ、男は身も世もなく悶えはじめた。
「むーっ! んぷぅっ んぶむぅーっ! んむぉーっ!」
男の必死の叫びも、顔全体がなるみの乳房の圧倒的なボリュームで完璧に密閉されてしまっている以上、くぐもって意味不明な、蚊の鳴くような声にしかきこえなかった。
「・・どう?くるしいでしょぉ。でもぉ、股間のこの子はかえって元気になっちゃうのよね?フフフ、ほら・・」
なるみの言葉通り、男の股ぐらでは、彼の一物が先刻とはうってかわって再び大きく膨らみだしていた。
「んんっ・・・・んむーっ・・んっ」
「ウフフフ・・・殿方の体って不思議よねぇ・・・」
少し身を捩りながらぐっと腕を伸ばすと、パンパンに張った男の股間をぎゅうっと抓り、オモチャのように突ついて弄ぶなるみ。
「こぉらっ。おまえ。こんなに元気になっちゃってぇ。でもぉ、おまえの御主人がちゃぁんと反省してくれないとぉ、今度はおまえを、うんとひどい目にあわせちゃうぞぉ?」
おかしそうに笑いながら、なるみは男の一物にむかって悪戯っぽくそう語りかけた。

「んんーっ・・・!んがっ!」
窒息の苦しみと、非力な小娘にいいように虚仮にされる怒りとで、もはや破れかぶれになった男は、大きく口を開き歯をむいて、圧迫してくる乳肉にかぶりついた。
「ウッ・・・・」
うめいたなるみの首が白い喉を見せて反り返り、つられて上体が少し浮いた。
ほんのわずか胸の谷間に隙間ができ、男はなんとか、か細い呼吸ができるようになった。
ここを先途と、男はさらに乳肉にきりきりと歯をたてた。
だがしかし、なるみの姿勢はもはやそれ以上、頑として崩れなかった。
男はしびれ薬によって、顎の力までも赤児同然にされてしまっていたのである。
その証左に、男が死力の限りを尽くして思いきり噛んだにも関わらず、乳肉からはただ一滴の出血もなかった。
おそらく、傷はおろか、小さな痣すらつけられてはいないだろう。
しびれ薬にやられた時点で既に、『乳くるみ』は完成していたのだ。

男が愕然として歯を立てるのを止めると、乳肉は何事もなかったかのように、ぷゆんと元の形を取り戻してしまった。
彼にとって幸いだったのは、それでも何とか先刻できたわずかの隙間がそのまま維持されており、しかもそれになるみの方が気付いていないらしいという事であった。
そこから細く長く呼吸を盗んでこの場をしのぎ、薬の効き目がいま少し弱まるまで、やられたふりで何とか時間を稼ぐ。そうすれば・・・・・
男は、そう考えた。それしか残された道はない。
力が戻ればこっちのものだと、男は双眸に復讐の炎をたぎらせた。
しかし、そうは問屋がおろさなかった。
一見、活路を開いたかにみえたこの抵抗の代償として、彼はあらためてくノ一のおそろしさを思い知らされることになるのである。

「ふぅっ・・・・素直に失神しちゃえば、それで済ませてあげようかなって、思ってたのに・・・・。そういうこと、する人はぁ、さあて、どうなるのかしら・・・?」
ぷっと膨れ面になったなるみは、手を伸ばし、男の股ぐらの更に奥をまさぐった。
「・・んっ・・・・っんッ!んンンンーーーーーーーッ!!!」
依然、微かに漏れ聴こえるだけに過ぎなかったが、男の叫びが確かに悲鳴に変わった。
なるみが突然、男の肛門に指を突きさし、ぬるぬると潜り込ませていったのである。
くノ一は、腹中深くに存在する精液を司るツボを刺激する術で、屈強の漢すら手玉に取る事ができるという。
なるみの細い指が根元まで入り込んだ頃、牢番の男の体がぶるぶると小刻みに震えはじめた。
「どぉ?泣いちゃうぅ?・・・・でもねぇ、今から、もっと鳴かせてあげるぅ」
もう一方の手で男のボロ衣をはだけ、怒張しきった一物を露出させると、なるみはおもむろに自分の口元に手をやり、その掌の上にたっぷりと涎を溜めていった。
「おまえの御主人、まるで反省してなかったみたいねぇ・・・。仕方がないからぁ、約束どおり、今度はおまえの番よ・・・・。覚悟してね?・・・ウフフ」
なるみは怒張した肉棒にむかってそう言うと、天に向けて竿状に突っ立ったそれへ、粘っこく糸を引く涎で濡れそぼった五本の指を、にゅるりと絡みつかせた。

白魚のようにほっそりとして優美な指が、上へ、下へ、くちゅくちゅと淫らな音を立てて、黒光りする男の肉棒を擦りはじめた。
「んぷッ!んんッ、んんッ、んんーッ」
たったそれだけで、たちまち男の声が哀感を帯び、切羽詰まった調子へと変化していった。
それもその筈、なるみが肉棒を千摺る動作は、自慰のとき男が自分でしごく時のような単純な反復運動とは、まるで似て非なるものであった。
裏筋の方から掌全体で包むようにして竿を逆手に持ち、親指と薬指とを巻きつけ、曲げた小指の先を亀頭にあてがい、残る中指と人差し指は、二個の睾丸を各々巻き込むようにして捕らえる。
そのまま少女の五本の指は各々複雑玄妙に蠢き、はげしい上下動との連携で、あたかも肉棒の奥から男の精を汲み上げるポンプのような働きをみせていた。
「んんーっ、んーーっ!んーーっ!」
「あらもぅいくの?いっちゃうの・・?もうダメなのかしらぁ?」
なるみはくすくす笑いながら、男の腹中に残したほうの指先で、射精を司るツボを優しく撫で上げてやった。
たちまち、薬のしびれに抗うように、弱々しくではあるが男のふくらはぎの筋肉が収縮し、足の指先が反り返りだした。
その微妙な徴候を見て取ったなるみは、男の耳に口元を寄せ、そっと息を吹きかけるようにして囁いた。
「あらあら、おしまいね。それじゃ、とどめよ・・」
「んっ、んっ、んっんっ」 
「・・ひっさぁつ・・・」

「んっっ・・!んんんぁァァーーーーーーーーーッ!!!!????」
今までとはまるで比べ物にならない、電撃のような快感が男の脳を焼いた。
ひとたまりもなかった。
「ァぁーーーーーーーーぁーーーーーぁーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
微かに聞こえる男の絶叫と共に、ブビューッという音を立てて物凄い量の白い精液が、鉄砲水のような勢いでほとばしり散っていった。
「・・・・くノ一忍法、『筒しぼり』。・・・・思い知った?」
先刻、男がいよいよ絶頂に達しようとしたその刹那、なるみは、彼の腹中にあった指を思いきり烈しく震わせ、射精のツボを猛烈な勢いで刺激してやっていた。
しかも同時に、もう一方の手の中指と人差し指を別の生き物のようにくねらせ、睾丸を袋ごと一気にひねりあげるようにして、独特のやり方できつく揉んでやっていたのである。
これが、仕掛けられた者はみな泣き叫び骨抜きになると伝えられる、くノ一の房中術(性技)の極意、『筒しぼり』であった。

「ぁーーっ・・・ぁーーーッ・・・・ァァァッ!・・・・ァァァァァ!!!・・・・」
「フフッ。まだゆるさない・・。堕ちなさい・・・!」
なおも追い討ちをかけるようにいやらしく陰茎を扱き搾るなるみの指の動きに合わせ、男の体がビクンッ、ビクンッと痙攣した。
その度に、もはや水のように透明度を増した精液が、一物の筒先からあふれ出てきた。
あまりの快感に彼の心の臓は早鐘のように打ち、息のあがった彼の喉は酸素を求めてせわしなく喘いだ。
が、もがいてもあがいても、乳房に埋もれた彼に許された呼吸は相変わらず、一息が雀の涙ほどにも満たないわずかずつのみ。
そんな事にはお構いなしに、なるみの指がくねる度、男の筒先は液を噴出させ続けた。
もはや助かる道は無かった。
この地獄極楽一体のむごい仕打ちにより、牢番の男はついに、少女の乳房の下で狂い悶えながら、どこまでも気を失っていったのであった。

男が動かなくなったのを確認すると、なるみはようやく上体を起こし、裸の胸を男の顔の上からどかしてやった。
ぴったり密着していた肌と肌が引きはがされた時の反動で、血が上りきって真っ赤になった男の顔が、力無くぐんにゃりと横を向いた。
意識が完全にあちら側に飛んでしまったようで、半笑いの表情で白目を剥き、唇の端からは涎がたれ放題になっていた。
「ウフフ・・・・当分、正気には戻れまい」
だらしなくノビた男を見下ろして、こみ上げる笑いをかみしめる。
しかし、いつまでも勝利に酔ってはいられない。
乱れた髪を整え、まろび出た乳房を元の通りに忍装束の内へ収めると、猫のような軽やかさで、なるみは城内へと続く石段を疾り登っていった。

こうして、まんまと地下牢を脱出したなるみ。
目指すは、城主の間・・・


   つづく

弐之巻
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