ビルダー02

ぬんっ!


冬コミ原稿は順調ですか?
この連載の記事がお役に立てていれば幸いなこのごろです。

前回までの記事
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制作
4.DTP作業(さらに続き)
5.入稿原稿

――解説――
4.DTP作業(さらに続き)
紙原稿の扱い
 昨今は紙原稿での入稿はほとんどありません。が、絵描きさんがアナログ手法を好んでいたり、データ作成が困難な場合に使用することがあります。また、下書きで紙に描くケースはまだ多いかと。ちなみに私は下書きを紙に描いてスキャンし、Photoshop処理に入ります。

紙原稿をそのままイラストとして使用する
 この場合、その7で解説している画像部分を紙原稿として扱います。

例として
 p001~005 本文データ
 p006    イラスト(紙原稿)
 p007~030 本文データ
 p031    イラスト(紙原稿)
 p032~   本文データ

というように、データとの混合させるケースです。ただし、こういった原稿作成方法は印刷所によって対応できるか違いますので、利用予定の印刷所に確認してください。私がよく使う印刷会社ポプルスは問題なく可能です(表紙用カラー原稿はスキャン代取られるので注意)。
 サイズはできれば原寸か、比率が同じ原稿用紙を。漫画用の原稿用紙が市販されているので、それを使うと良いでしょう。描く際の注意点は漫画と同じで、その手のサイトや技術書を参照してください。あと、印刷所の注意点は必ず確認してくださいね。

印刷会社ポプルスに掲載されている紙原稿の注意点
・フルカラー原稿やB4を超える用紙(B5表紙用など)の場合、別途料金が発生します。
・紙の貼り込みの影などが再現されやすいので、貼り込みに厚い紙は不向きです。また、黒ベタにムラがありますとそのムラ通りに濃淡が再現される可能性がありますので、しっかりと黒く塗りつぶしてください。
・スクリーントーンの重なった部分が白くなる場合、やはり同じように印刷されます。

プリントしたものを紙原稿として扱う
 データ入稿が不可能な場合、一度プリントして原稿にするやり方で、Wordなどのバージョンが古い場合に使える手段です(古いWordデータはレイアウト崩れなど起きる可能性が高いので)。機会があったらやってみてください(でも私は責任負えませんのであしからず)。
 注意点として、インクジェットプリンターでプリントしたもののグレー部分がつぶれる可能性があります。できればレーザープリンターで網点状にプリントされるものが理想です。
 ああ、ついでにプリントしたものにちょっとしたイラストを貼り付けるのもありですね。

紙原稿をスキャンしてデータ原稿にする
 昨年辺りから電子書籍で注目されている「自炊」技術がこれにあたります。単に画像で取り込んでPDFなりPSDのデータファイルにしちゃうことですね。下書きをスキャンする技術も同じです。
 やり方はスキャナーに原稿を置いてスキャンするだけ……だとデータが印刷に適したものになるかというと、そうではありません。それなりにスキャン方法があります。

スキャンパラメータ例
スキャンパラメータ


画像では「白黒画像またはテキスト」のモードで「解像度600dpi」にしています。線画やスクリーントーンを使ったイラストなどはこのモードがおすすめです。グレースケールモードでは文字にアンチエイリアスが発生し、綺麗な印刷とならない可能性があります。
明るさは原稿状態に応じて調整してください。

あとの扱い方法はデータ原稿と同じです。


以上、簡単ながら紙原稿の取り扱い方です。
細かい注意点などは多岐に渡りありますが、きりがないので終わりです。
次回はそろった原稿を入稿用にする方法を紹介します。