ミノタウルス

TRPGの定番モンスター、ミノたんでありマッスル!

……といいつつも、忙しくて過去のマッスルイラスト引き出し中です(汗

前回までの記事
その0その1その2その3その4その4.5その5その6

制作
3.DTP作業(Word)補足
3.5.フォルダ・ファイル管理
4.DTP作業(InDesignCS5以降)

――解説――
3.DTP作業(Word)補足
Wordを使ったときの挿絵の入れ方
まず、Wordに貼り付けると画像の劣化が起きやすくなります。それを回避するために画像ファイルをそのままで管理したほうがよいでしょう。例として

 p001~005 Wordファイル
 p006~011 画像ファイル
 p012~030 Wordファイル
 p031    画像ファイル
 p032~   Wordファイル

というように、挿絵は1ページ丸ごと画像ファイルにします。印刷所への入稿時にページ台割り表(Wordと画像がどのページに入るか記入したもの)を添えて説明しておけば問題ありません。ファイルの結合等は印刷所でやってもらえます。
余談ですが、無理に1ファイルに結合すると画質の劣化が起こることがあり、印刷所から「画質保障できないけど平気?」と連絡がくる可能性があります。印刷所の中の人の立場からすれば、1つのファイルより別々の元のデータを入れてもらったほうが安心しますので。

で、ここで問題になるのが「キャラクター紹介ではイラストと文章が同じページになる」といったものです。どうしても同一ページにしたい場合はWordに画像を放り込んで配置しましょう(挿入→テキストボックス→テキストボックス内に画像を配置、でやれば位置調整が楽になります)。配置する画像はPhotoshop EPSで、Illustrator EPSは劣化が確認されたので止めたほうが……というよりIllustratorなら素直に文字配置も含めてレイアウトしましょう。


3.5.フォルダ・ファイル管理
制作を進めると、フォルダ内に様々なファイルが溜まっていきます。何がどのファイルか分からなくなるとミスの元になりますので、フォルダ・ファイル管理はしっかりとやりましょう。

管理例として

ファイル管理


タイトルフォルダ
 → LINK (本文ファイルに貼り付けたリンク画像)
   材料 (画像の下書きやテキストファイルなど)
   表紙 (表紙に使用する画像ファイル)
   本文 (本文用のWord+画像かInDesignファイル)

と、用途別にフォルダを作り、必要なファイルだけを入れるようにします。

ファイル名


そしてファイル名は見て分かりやすいようにしましょう。上記の画像では「ページ順+タイトル+内容」でファイル名をつけています。そして用途別にファイルを区切っているのも、管理できるようにしているためです。Word、InDesignのどちらにおいても、1つのファイルに詰め込みすぎると重くなりすぎてしまい、操作できなくなる可能性が出てきます。
また、蛇足ですが、飛び飛びのページを1つのファイルに収め、他のファイルと組み合わせるパズルのような管理は絶対にやらないようにしてください(1ファイル目に1、3、5ページのデータを入れ、2ファイル目に2、4ページのデータを入れるといったもの)。そのまま印刷所へ持っていくと怒られますよ(笑)


4.DTP作業(InDesignCS5以降)
InDesignCS5.5での設定方法
文章だけでは難しいので、画像を交えながら解説します。
ファイルから新規ドキュメント→マージン・段組を選びます。その際の設定をWord同様にドラゴンブック仕様でいきますと

新規ドキュメント


ページサイズ
 直入力で 幅 105mm  高さ 148mm

裁ち落とし
 デフォルトだと3mm それ以外になっていたら3mmにしてください

次に編集→環境設定を見てください。ここで単位を設定します。Wordでは文字単位がポイント(pt)でした。DTPではよく使う単位なのですが、メートル単位とのやりとりが面倒なのでここでは歯・級単位を使用します。

環境設定_単位
環境設定_単位(級)


 単位
 1pt = 0.3514mm
 1歯(H) = 1級(Q) = 0.25mm

なので、歯・級を使ったほうが切りが良くなります。ポイントはインチ・フィートなどとの相性が良いのですが、無理に使う必要はありません(私的に)。

マージン・段組設定
まず「表示→グリッドとガイド→レイアウトグリッド表示」で見やすいように設定します。それからページウィンドウでマスターページを見開き両方選択、「レイアウト→レイアウトグリッド設定」を開きます。ここでは次のように設定

レイアウトグリッド設定


 フォント 小塚明朝 Pr6N (InDesignCS5に付いてくるフォント、せっかくなので使いましょう)
 サイズ 11.5Q
 字間 0H
 行間 8H
 行文字数 41
 行数 17
 グリッド開始位置
   天/小口(上、外側)
   天(上) 17mm
   小口(外) 11mm

上記の設定を行うと、Wordでやったものと違う数値になります。その原因はまず、単位をポイントから歯・級に変えていることが上げられます。次にWordでは行数・文字数を決定した際に字間が詰められる等の自動調整が入ってしまい、書式を固定させ難いという理由があります。InDesign等のDTP用ソフトは全てマニュアル設定で固めるので、不確定要素が入りません。その差が数値になって表れると思ってください。ずれのある数値はこの際誤差としてしまいましょう(もちろん合わせられますが、非常に細かい数値になってしまって後作業が面倒になります)。

マスターページにフレームグリッドを配置
ツールウィンドウから縦組みグリッドツールを選択、レイアウトグリッドと同じサイズのフレームグリッドを配置します。これでページに表示されるフレームグリッドにテキストを流せるようになります。次にマスターページで「表示→エクストラ→テキスト連結を表示」に設定し、フレームグリッド同士を連結します。

グリッド配置


テキスト連結


段落スタイルにある基本段落の内容をレイアウトグリッドに合わせる
基本文字形式の「フォント(上記と同じ)」と「サイズ(上記と同じ)」、「行送り(19.5H)」と設定してしまえば、準備が終わります。ここで一旦保存しておいてください。

基本段落の設定


テキストデータを流し込む
配置(Ctr+D)の操作でテキストが入ったファイルを選び、開きます。オプションのチェックは全てはずしてください。
テキストを配置するアイコンが出るので、Shiftを押しながらフレームグリッドをクリックします。

テキスト流し込み


テキストが流し込まれ、ページも自動生成されました。
(ちなみにテキストの中身は SW2.0オリジナルサプリメント 「鋼の練筋ビルダーズ」です。)
グリッドフレームの青がうるさいのでCtr+Shift+Eで非表示にしてあります。

縦中横設定をする
基本段落 縦中横


流し込まれたテキストを見ればわかるのですが、数字が全て寝てしまっています。段落スタイルで基本段落を元にした本文段落を作り、数字を縦にする設定を行います。

本文段落に正規表現を組み込む
正規表現 PC名


段落スタイルの本文段落内に細かな設定を組み込んでいきます。その手始めに正規表現(文字パターンの検索技術、と考えてください)を組み込んで、文字スタイルを一気に適用させます。

正規表現スタイル
スタイルを適用:小塚ゴシB (文字スタイルを作成します)
テキスト^([\w]+?)(?=\s)

これでPC名のほとんどを小塚ゴシックBにすることができます。\wは任意の文字なので、それ以外の記号を含みたい場合は[ ]の中に追加します。
: ^([\w()/]+?)(?=\s)  文字に全角の括弧、スラッシュを追加

正規表現は一般的に和文未対応です(正確には文字コード上での検索など可能、でも扱いが難しいし私もわかりません)。が、InDesignの正規表現は和文に対応した「InDesign仕様の正規表現」というようなもので、Perlなどで扱われるものと若干違います。その分便利なので、必要な箇所はどんどん使っていい機能です。注意点として、全文字を常にチェックし続けるので入れすぎると重くなります。

文字組み
可読性を上げるためには、この箇所のカスタマイズは避けられません。が、非常に分かりづらい部分でもあるので、最初はデフォルトのままでやっちゃいましょう。もし慣れてきて、文字の組まれ方にこだわりたい場合は調べてみると面白いかもしれません。


というところで今日は終わりです。紙原稿の取り扱いや、扉、奥付の作り方などはまた次回。