モンペ未亡人へセイ教育的指導
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元冒険者で凄腕魔法使いのモンペ未亡人を、ブチ切れ性豪男子生徒が快楽調教! *「モンペ」とは「モンスターペアレント」の略です。
18禁ノベル画像(JPEG)体験版   


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 K王国にあるその私塾の講師は、キツイ未亡人だった。
「森の中を歩いていると、〝メイジ〟と〝ゴブリン〟が現れました。どうやら両者は協力関係にあるようです。俗に言う、魔物の群れですね。さて、どのように倒せばよいでしょうか。はい、マディさん」
「はい。まずは〝メイジ〟を狙います。身体能力は低いので、魔法にさえ気をつければ新米冒険者でも物理攻撃の一撃で仕留められます。〝ゴブリン〟は好物の干し肉でも放って注意を逸らせばよいでしょう。一対一で倒すときも同じ手法で隙だらけにすればいかようにも屠れます」
「大正解! さすがは当塾、いえ、K王国学園一の才媛ね!」
 未亡人講師はハスキーな声も高らかに絶賛する。
 しかし、褒められた女子生徒も周囲の生徒もどこか冷ややか。
 喜びや賞賛の気配はまるでない。
 講師はさらに続けた。
「では、次の問題です」
 熱っぽい彼女の声が響く。
 頬を紅潮させている講師は、三十代後半。
 純白のブラウスに、黒く照り光るタイトスカート、生白い肌が透ける黒いパンスト、レッドスライムみたいに赤く輝くヒールという出で立ちだった。
 おまけに、清潔感が漂う真ん中分けのセミショートで、知的に整った顔貌にメガネをかけているものだから、女教師のテンプレートめいている。
 さらには、スタイル抜群だった。
 静かに青く輝くブローチのついたブラウスは、今にもはち切れそうなばかりに丸く膨らんでいる。身振り手振りで問題を出す拍子に、ゆっさゆっさと悩ましく揺れ、その都度、ボタンをとめている糸が軋む位なのだ。
 若い娘みたいに細いウエストを挟んだ先には、ミッシリ肉の詰まった巨乳に負けない位に熟したヒップが飛び出ている。
 タイトスカートに窮屈に押し込められているお陰で、逆ハートの輪郭も露わであった。
「ある日、冒険者のあなたが村に立ち寄ると、魔物の脅威にさらされていました。さて、どうしますか、はい、マディさん」
「……冒険者は国家資格者であり、遵守するべき冒険者基本法の第一条には、冒険者には人々に奉仕する義務があると定められています。従って、魔物の脅威を取り除くために働きます」
「大正解! さすがは当塾、いえ、K王国学園一の才媛ね!」
 未亡人の講師はうっとりと両手を合わせた。
「では次の問題です」
 興奮した声で彼女が続けようとしたとき、男子生徒の一人が叫んだ。
 椅子が倒れるけたたましい音に負けない大声量で悪態をつく。
「いい加減にしろ、ババァ!」
 生徒達が一斉に彼を見る。
「さっきから、いや、いつもいつも問題を出してはマディばかりに答えさせやがって! 問答だけじゃない、授業中はマディ……いや、自分の娘ばかりに手をかけてるじゃねーか! オレたちだって生徒だ、月謝払って通ってる客なんだぞ! それをてめーときたらっ」
 立ち上がり、自分の机をバンバン叩いて不満をぶちまける。
「まぁ、授業妨害」
 糾弾されている講師の目が細まった。
 彼女は、側に立てかけていた【スタッフ】――子供ほども長くねじくれていて、先端にはハート型で桃色の大きい宝石が埋め込まれた、魔法使いの杖――を手にしてこう言った。
「マザーズディグニティー!」
 それは魔法だった。
 持ち主の意志に反応した杖は、即座に発動する。
 ハートの宝石から桃色の優しい波動が放たれた。
 教室中の生徒が浴びたが、効果が現れたのは大声を張り上げていた男子生徒のみ。
 ものすごい剣幕だったというのに、彼は赤子みたいに大人しくなった。
「ほわわわ……」
 ぼんやりした顔でわけのわからないうわごとを呟く口の端から、みっともなく涎が垂れた。
「マディのお勉強を邪魔する悪い子は、水の入ったバケツを持って廊下に立っていなさい!」
「はい、先生。ごめんなさい」
 彼は大人しく頭を下げた。
 おでこが机にくっつきそうなほど、それはそれは恭しく腰を折る。
 十秒もそうしたら、相変わらずぼんやりした顔で教室を出て行く。
 火災対策で廊下においてある水の張ったバケツをよいしょと持ち上げ、そのままでくの坊になってしまう。
 他の生徒は気の毒そうに彼を見た。
 当の講師は、彼のことなど忘れたみたいに、また問題を出し始める。
 まるで教室には、生徒であり実の娘であるマディしかいないかのように、彼女だけと向き合って。
「はぁ……」
 一方のマディは、誰よりも憂鬱な溜息をときどきつきつつ、解答し続けた。



 数十分後。
「あのババァ! またしてもこのオレに、赤っ恥をかかせてくれやがった!」
 塾の近くにあるオープンカフェのテーブルを、ひとりの青年がバンと叩く。
 広く並べられたカットケーキもジュースも陶器の器ごと飛び跳ねただけでなく、木製のテーブルが悲鳴を上げたみたいに軋んだのに「やべっ」などと小さく口にした彼は、慌ててテーブルの下にもぐった。
 視線を走らせた限り、天板の裏も脚も無事らしい。
 彼はほっと胸をなで下ろす。
 壊して弁償するハメになるなどゾッとしない。
 こちとら小遣いの少ない貧乏学生なんだぞ。
「妙な場所に随分と長居するのね。テーブルの下の眺めは、そんなに素敵かしら? ひとりでキチンと説明できる、ぼくちゃん? 当局に」
「おいおい、痴漢扱いしてくれるなよ。テーブルを壊しちまったかどうか確認していただけなんだ。あんたの方は見てないって。通報は勘弁してくれ」
「それはそれで腹が立つわね」
 椅子に座り直した彼を、向かいに座る彼女が言葉で迎える。
 セリフの割には怒った様子のない彼女は、先ほど、熟女講師の問答をひとりでやらされていた女子生徒のマディだった。
 母親のように整った面差しで、抜群のスタイルを誇っている。
 チェックのスカートと胸に大きなリボンのついたブラウスという学生姿。
 制服も上手に着こなす才色兼備は、学園屈指の人気者だった。
 しかし、男には興味がなく、男子よりも女子、それも後輩にファンが多い。
 学園のメディア部が発表する、【バレンタインデーで同性にチョコレートをもらう女子ランキング】では、かなり昔からトップクラスでいるほどだ。
「しっかし、あのババァ……いや、今いうならあんたンとこのババァの授業はなんなんだよ。無視されてるオレらは惨めだわ学力は伸びねーわで散々だぞ」
「だったら辞めれば? 私塾はいくらでもあるじゃない。いつもいつも突っかかっては、バカみたいに廊下に立たされる。そんな、学習能力が疑われることもしなくて済むわ」
 実の母親をババァと呼ばれているのに、マディはまったく気にしない。
 生徒が減れば収入も減るという点も、頓着している様子はなかった。
 淡々と訊ねてくる彼女に男子は、
「コミュ力最低のババァだけど、配布するテキストやレジュメはちゃんとしてるんだよなぁ。真面目にやれば、座学で中の上の成績は維持できる。オレも他の奴らもそいつが惜しいから、渋々通ってるのさ」
「無視できないメリットはある、と」
「それからだな、学習能力はちゃんとあるぞ。刃向かうのはバカだからじゃない。教育上の理想と正義、それに人間のプライドの問題なんだよ」
「悪いことばかりじゃないのを自覚していても、我慢ならない?」
「当たぼうよ! 思春期の唯我独尊感を舐めるんじゃない!」
「ふーん」
「しかもあのババァ、いくら言ってもすごんでも涼しい顔しやがる。話に応じず、意見されたらすぐ催眠魔法をかけてくる。しかも、レジスト不能の必中デバフって、そんなんアリかよ!」
「あの人、塾を開く前はかなり名の知れた冒険者だったの。チートとしか言いようのないアイテムもゲットしていたみたい。例の【スタッフ】はそのひとつよ」
「完璧超人かよ! あー腹立つ! 屈服させてー!」
 男子が叫ぶと、周囲のお客が顔の方を向いた。
 ほとんどが学生客だったが、男子も女子も一様に、腐臭を放つ〝アンデッド〟でも見たようなしかめっ面で席を立つ。
 男子は気付いたが遅かった。
「くそっ! また赤っ恥かいた! あのババァのせいで!」
「今のは自業自得よ。でも、人がいなくなって都合がよかった」
「あん?」
 マディはささやき声で誘惑する。
「手込めにしちゃいなさいよ、うちのババァを」
「っ!」
 男子の目が丸くなる。
「あんた、意味わかってるのか? 手込めにするって……お前の実の母親をオレが犯すってことだぞ」
「あの人にはいいクスリになるかもね。ちょっと酷い目に遭えばいいのよ。ショックを受けて大人しくなれば、こっちも大助かり」
「はぁ?」
「さっきから聞いてると、自分達ばかりが被害者と思ってる風だけど、あたしもうんざりしてるのよ」
「…………確かに。今まで考えもしなかったが、オレがあんたの立場でもうざいと思うだろうな。あのババァ、学園にも色々と文句言ってるしな。学芸会でどうしてうちの子が主役じゃないんですか! 的に」
「あたしが一番でないと気が済まないみたい。一番であることはあたしの人生のプラスにこそなれ、マイナスにはならないからいいのだけれど、だからって、あんなことをされちゃねぇ」
「母親にメリットは感じてるが、我慢ならないところもあるってとこか。優等生もオレらと同じなんだな。今まで会話したこともなかったが、親近感が湧いてきたぞ」
 打ち解けた気分になるが、マディは水を差す。
 指を立てて釘を刺したのだ。
「でも、殴る蹴るの暴力はダメ。考えただけでゾッとしちゃう」
「すると」
「快楽調教」
「……………………さらっとすごいこというなあんた」
「できるでしょ? 学園きっての女たらしのあなたなら」
「な、なんだって……!」
「とぼけないで。調べは付いてるわ。ステーションとか繁華街とかで女を引っかけて、遊んで、お小遣いをもらってるのは把握済み。逆援助交際って言うのかしら」
「あ、あんた……どうしてそれを……」
「学園じゃ、平凡な男子生徒って風なのに、裏ではプチジゴロ。信じられなかったけれど、確かな筋からの情報だったから信じられたわ」
「オレをどうしようってんだ。学園に告げ口か?」
「バカ。あなたがあの人を快楽調教するって話の途中でしょ? 脅すんじゃない。腕前を見込んでいるのよ」
 男子は腕を組んで考え込む。
「快楽調教かぁ……あのモンスターペアレント……モンペババァを? うーむ」
「抱く相手としては不服?」
「性格は最悪だけど……そういう対象として見るなら…………アリ……かなぁ」
「カラダは悪くないものね。むしろ、上玉だわ」
「ま、まぁな……子供産んだ四十路前女とは思えない、エロいカラダしてる。顔も美形で声だって……日常ではかかない類いの生き恥をかかせるのは面白そうだ」
「ふふ、あなたも好きね。持ちかけた甲斐があったわ」
「けどよ、問題は他にもあるぜ?」
 彼は指を折る。
「具体的には?」
「する場所の確保。相手が逃げられない場所……中でなにが行われてるか外からはわからず、勘ぐられる心配もない場所……それから」
「絶対とは言い切れないけれど、限りなく安全な場所のアテはあるわ」
「マジかよ……あ、そうか」
「あら、分かった?」
「SM愛好者向けのホテルだな。けど、ああいうとこは高いぞ」
「……他に問題は?」
「細かいことは他にもあるが、一番の問題はアレだな」
「アレってなぁに」
「他人に気付かれずにババァを拉致監禁すること。いくら場所を確保できても、これができなきゃ意味がない。ヤったはいいがお縄なんて、真っ平ご免だ」
「当然ね」
「人目なんてどこにでもあるし、あのババァは元冒険者で魔法使い。レジスト不能の催眠魔法を使ってくる。どうしろってんだ」
「それについても勝算はあるわ」
「ほんとかっ。至れり尽くせりじゃねーか」
「あなたにできないことをあたしがする。あたしにできないことをあなたがする。そういうことよ」
「コブ付きで才色兼備の優等生だと思ってたが、マジで悪女だなあんた……マディは」
「まぁね」
 マディは、男子の呼び方が変わったことに、不快感も拒絶の意志も示さなかった。
 それどころか、形のいい唇の端を意地悪く上げてみせる。
 会心の笑みの浮かべ方は、意味は違えど母親とそっくりだ。
「母親が辱めたお詫びにケーキをおごると言ってきたときは、ババァにしてやられたことなんかこれまで何度もある上に、あんたとは今まで話しもしたことがなかったから、妙な気になったもんだが、悪巧みのフラグ立てだったんだな」
 男子も意地悪く笑う。
「よろしく頼むわよ、あなた……ユウくん……いえ、ユウ」
 テーブル一杯に並べられたケーキとジュースには手をつけずに含み笑いし合う、快楽調教の共謀者たち。
 因縁ある隠れ女たらしと、腹に一物もつ実の娘に狙われるキツイ未亡人講師は果たして。



 はっ。
 いけない。
 授業のレジュメを作っているうちに、うたた寝をしてしまったみたい。
 んっ。
 身体の節々に刺すような痛みがあるわ。
 きっと、デスクに向かう体勢で眠ってしまったからね。
 わたしったら、たるんでるわ。
 一人娘のマディを誰よりも優れた女性に育てるために、日々の糧を得るために、毎日頑張っているとはいえ、そんなものは、仕事の最中に眠りこける理由にはならない。
 あー、ダメダメ。
 こんなことでは、亡くなったあの人と儲けた可愛いマディに申し訳ないじゃない。
 あの子はわたし以上に頑張って、成績トップでいるというのに。
 ……それにしても、妙だわ。
 周りが暗すぎる。
 なんにも見えない。
 まだ冒険者だった頃、ダンジョンの深奥でカンテラが壊れ、戦いの連続で明かりを生み出す魔法力すら尽きたときも、こんな感じだったわね。
 あのとき、わたしも仲間もすっかり慌ててしまったけれど、亡くなったあの人だけは冷静で、皆を励ましてくれたわ。
 それだけでなく、あんなときに備えて拾っていた乾いた魔物の骨をたいまつ代わりにしたのよね。手にする骨たいまつの炎に照らされるあの人の顔は、本当にイケメンだった。
 ぽっ。
 あー、ダメダメ。
 わたしったら、なにを思い出に耽っているのよ。
 ここは自宅。きっと、魔法の明かりの効力が切れたのね。早く灯し直して、仕事をしなくちゃ。
「目が覚めたようだな、ババァ……いや、ルミフ先生よォ」
 そのとき、目の前から若い男の子の声がしたの。
 イヤに剣呑なそれの直後、周りがぼうっと明るくなったわ。
 わたしを中心に、人の歩幅一歩か二歩分位の範囲が、見えるようになったのよ。
 といっても、うすぼんやり。
 昼間の太陽ではなく、晴れた夜空の月のような、淡い明るさなの。
 手を伸ばせば触れられる場所にいた声の持ち主は、娘と同じ位の年頃に見えた。
 黒く照り光るビキニパンツ一枚の彼は、お世辞にもハンサムとは言えない平凡な顔立ちだけれど、身体付きはすごかったわ。
 かなりムキムキ。
 肌は赤銅色で、大柄で筋骨隆々で威圧感のある肉体を、なかなかセクシーに見せている。
 でもそれは、飽くまで客観的な評価。
 亡くなった旦那様は細身だったけれど、わたしは断然、そちら派よ。
「あなたはどなた?」
「っ!」
 どういうわけかしら、彼の目が点になったわ。
 でも次の瞬間、顔を真っ赤にして、ツバを飛ばして怒鳴り散らしたの。
 いやね、汚い。ちょっと顔にかかったじゃないのよ。
「オレはあんたの塾の生徒のユウだ! 今日、いや前から頻繁に、催眠魔法で廊下に立たせてくれてるだろうが!」
「あぁ、塾生だったの。ご免なさい。マディ以外はよく覚えていなくて」
「それでも教育者かよ」
「ところで、塾生がなんのご用? アポはとってないわよね。講師の自宅にアポなしで上がり込むなんて、非常識じゃないの。非常識と言えば、その格好もなに? 海水浴やプールならともかく、他の場所でビキニパンツ一枚だなんて、通報されても文句は言えないわよ?」
 すると、彼は呆れた顔で、
「あんた、自分の置かれてる状況がわかってないのか?」
「え?」
「自分の身体を見ろよ」
「なにを言って……きゃぁああああああああああ!」
 いわれたとおりにして、わたしはようやく気がついた。
 非常識という点では、わたしも負けていなかったの。
 なにせわたしは、拘束されていたのだから。
 わたしの家に限らず、どこのご家庭にもありそうな、ありふれた椅子に、なんとくくりつけられていたわ!
 両手は背もたれのうしろに回され、両手首をロープで縛られている。
 両足は、極めてはしたなく、それこそ、日常では絶対にしない位に広げられて、椅子の脚に縛り付けられていたわ。だから身体が痛むのね。
 おまけに、うぅ……さらに悪いことに……その……ほ、ほとんど裸でいさせられてる。
 身につけている物と言えば、ハート型で中央に長いスリットが入ったブラジャーだけ。ブラと言っても、軽薄な若い娘がビーチで、男をいやらしく挑発するために着けているとしか思えないような、マイクロビキニ。
 こんな頭の悪い物を着させられるだなんて、とんでもない恥辱だわ!
 それ以前に、わたしの服を下着まで脱がせたり、こんな破廉恥な布きれを着せたりもしたのね!
 薄暗く、天井が高く、ガランとしていて、だから、普通なら温かみのあるフローリングの床も冷たいこんな場所で椅子に拘束されてるのも許せない!
 わたしはすっかり頭にきて叫んだ。
「今すぐわたしを解放しなさい! あなたがしてることは犯罪よ!」
 唾を飛ばして怒鳴りつけても、彼は涼しい顔をしている。
 それどころか、嘲笑を浮かべたじゃないの!
「解放したら通報するんだろ? 自分の身が危うくなることをするバカがいるかよ」
「なんて悪たれなのかしら! 悪いことをしたら罰を受けて贖罪するのは当然のことなのに、逃れようとするだなんて! こんなおぞましい人間が塾生だったなんて……可愛いマディと同じ空気を吸っていただなんて、最悪だわ!」
 わたしは侮蔑と憎しみを込めて言ってやった。
「あなたなんて人間のクズよ! 冒険者の名誉を貶める害虫だわ!」
「……ほんと気の強いババァだぜ。オレの意志ひとつでどうにでもなっちまう状況だってのに、噛みついてきやがる」
 仁王立ちしていた彼は腕組みを解くと、ゆっくりわたしの背後に回った。
「さて、モチベーションが上がってきたところで始めるか」
「なにをしようというの! 反省して、縄を解く気になったのかしら!」
「これからあんたを陵辱する」
「っ!」
「あんたは方々で恨みを買いすぎた。このままじゃ皆がウザくてたまらない。だから、快楽調教してやるんだ。オレに逆らえないドスケベに生まれ変わらせてやるよ」
「馬鹿げてる!」
 わたしは、背筋が寒くなってきた。
 空恐ろしさを感じ始めている。
 快楽調教? 女を陵辱してペットみたいに仕立て上げようというの?
 そんなことはありえない。
 頭の弱い男の妄想じゃないの。
 でも、そんな男が背後にいるのよ、現実に。
 わたしは逃れようと暴れたけれど、椅子はまるで、根を張ったみたいに動かないし、ロープは緩みもしない。
「誰か! 誰か助けて!」
 自力で抜け出せないのなら、助けを求めるしかない。
 わたしは声の限りに叫んだのに、なんの反応もなかった。
「無駄無駄。この部屋は完全防音。監禁者が助けを呼ばれることを考えないわけないだろ」
「くっ」
「忌々しい【スタッフ】も取り上げてるから、魔法は使えない。つまり、抵抗のしようもないわけだ」
「最低! どこまでクズなのあなたは!」
「へっへっへ、そのクズの慈悲なしではいられないカラダにしてやるよ」
 彼の太くてゴツゴツした両手が伸びてきた。
 背もたれを迂回して突き出された大きな手は、おもむろにわたしの乳房を掴む。
 鷲づかみだった。
「ふぅむ……こうして近くからじっくり見ると、ほんとにデカイオッパイだぜ。裸でも垂れてない。むしろ突き出てる。だから、ブラウスで閉じ込めてる普段よりもデカく見えるんだろうな」
「遠慮なくズケズケとっ」
「サイズはいくつだ? 生徒が質問してるんだ。教えてくれよ、ルミフ先生」
「変質者に教えるわけないでしょ!」
「ちぇっ…………なーんてな」
「なによ」
「部屋着だけでなく、ブラも脱がせたのは、果たして誰かな?」
「ッ!」
「ミルクみてーな体臭が染みこんだブラのタグは、見せてもらったよ。九十五のGカップとか、そこいらの踊り子顔負けの巨乳だぜ」
 わたしの頬は瞬時に熱くなった。顔から火が出る思いとは、このことよ。
 ブラジャーのサイズ……いえ、乳房の大きさなんて、女性にしてみれば、誰にも知られたくないもの。亡くなった旦那様だって、当時のわたしのサイズを知らなかった。それなのに!
「サイズだけじゃない。キレイな釣り鐘型で、肌つやもピンク色の先っぽも、思春期の子供がいるとは思えない煌めきぶりだ。しかも、若さにあぐらをかいてる小娘には真似できない、熟女の色気がある。こんな上玉、見たことねーぜ」
「目を逸らしなさい!」
「んじゃ、貴重な熟れ熟れ巨乳……いや、爆乳を揉ませてもらうぜ?」
 彼の節くれ立った両手に力がこもる。
 それぞれがわたしの倍も太い指が、生白い裸の乳房に食い込んできた。
「い、いたいっ……!」
 その瞬間、鈍い痛みが乳房を襲って、思わず叫んでしまう。
「へへ、やわらけー。でも、弾力も十分ある。スプリングの効いたソファーみてーだ」
 変質者はお構いなしに揉み続ける。
 指を食い込ませてはふっと力を抜くだけの動作だったけれど、その都度、肉も肌も引っ張られ、潰されるから堪らなかった。
 乳輪と乳首までヒリついてきて、胸も不快に詰まって、涙が浮かんでくる。
 傍から見ても分かるくらい涙目になった頃、乱暴な胸揉みは終わったわ。
 優しさの欠片もない伸縮を受けた乳房は、真っ赤に腫れ上がってる。
 わたしは痛苦を吐き捨てる心地で言ってやった。
「下手くそ!」
 けれど、彼は動じない。
「上手くやって欲しかったのかよ」
「そんなわけないでしょ!」
「色っぽくおねだりしたら、考えてやらないでもない」
「ほんっとバカなんだから!」
「ま、今の痛みを覚えていてくれよ、ルミフ先生」
 彼は意味深に告げたの。
 その両手が、また動き始めたわ。
 今度は、そっとしてきた。
 適当に十指を広げて、触れるか触れないかというタッチで鷲づかみにしてきたのよ。
 そうして、ゆっくり丁寧に乳房を撫でる。
 娘がまだ小さかった頃いつもしていたし、他の母親もするみたいに、子供にいいこいいこする風に、九十五センチGカップの双乳を撫で回してくる。
「しかし、ほんといいデカパイだぜ」
 彼は愛撫の手を止めず、美容院の美容師が世間話する風に話しかけてくる。
「塾の男子の中には、ブラウスに包まれてるコレを見るのが楽しみで通ってるヤツもいるんだよなぁ」
「不純な動機だわ。冒険者志望としては失格ね」
「それだけ魅力的なんだよ。亡くなった旦那様だって、似たようなものだったんだろ? コイツを揉みながら、後にマディになる精子を中出ししたんだ」
「なんですって? なにも知らない癖に、あの人を侮辱しないで!」
「あん?」
「あの人は、あなたたちみたいなゲスとは違うわ。乳房に特に欲情するような下劣さは、少しもなかったのよ!」
「……まじかよ。揉むどころか、触れもしなかったのか?」
「それは……少しは触れたけれど、わたしがぜんぜん気持ちよくないとわかると、それきりよしてくれたわ」
「そういう男もいるのか……けど、彼氏は揉んでるんだろ?」
「はい? 彼氏? わたしの?」
「そういう話の流れだろ」
「わたしには彼氏なんていないわ!」
「えっ」
「当たり前じゃない。愛するあの人との愛の結晶……マディを誰よりも優れた人間に育てるのに忙しいし、そもそも、興味を惹かれた異性なんていないもの」
「……言い寄る男くらいいただろ。この器量でオッパイなんだから」
「さぁ。覚えてないわ…………あぁ、けれど……振り返れば……言い寄られたことは……あったかも知れないわね……あれと……あれと……あれもかしら……あれもかも」
「このババア……モテモテの老嬢だったのか」
「物事は正確におっしゃい! わたしは既婚者で子供もいるわ! 老嬢ではなく未亡人よ!」
「生娘同然の癖に、一人前の大人ですって顔してやがったのか」
「だからわたし…………え…………んん……」
「へへ、効いてきたか」
 彼がいやらしく口角を上げる。
 わたしのカラダには異変が起こっていたの。
 他愛ない会話をしていたときも、機械みたいに正確かつ丹念に撫で回されていた両方の乳房の体温が上がっている。
 火照って、乱暴に揉まれたときについた赤い手形が目立たないくらいに、赤みが差してきたの。
 しかも、うぅ……ゾクゾクくる快感……性感も起こってるじゃないの。
 それら全部は、ぜんぜん収まらない。
 火照りは発汗を呼び、性感は徐々に濃密になる一方。
 ああっ、広く無骨な男の手の中で、恥ずかしい鳥肌が立ってしまってる。
 四十年近く生きてきて、こんなことは、生まれて初めてよ。
 この初体験は紛れもなく、わたしを陵辱するクズ男にもたらされているのだ。
「なんなのこれは……ああ……わたしのカラダ……おかしくなっているわ……」
「気持ちよくなってきたか? こいつがオッパイの快感、乳悦だ。序の口だけどな」
「あなた、なにか卑劣なクスリを盛ったのね……んあああ……」
「媚薬の類いは使ってない。ウブな……まぁ、予想以上の生娘ぶりだったが、そんなババアを堕とすのに、道具を使うほど落ちぶれちゃいない。素顔を見せて犯してるのだって、絶対に堕とす自身と矜持の表明なんだから」
「クズがなにを偉そうに……くぅ……乳輪が……乳首が……火が点いたように熱くなって……しかも……ああ……うそ……先っぽって、充血するとこんなに重くなるものなの?」
「先っぽが疼くか? そりゃそうだ」
「どういう意味? ……はあ……はあ……」
「九十五センチGカップのパツンパツンおっぱいに、オレの指先の脂をたっぷり塗りつけてはきたが、乳輪も乳首も触れなかった」
「それでなの……?」
「けど、側の皮膚は微細に引っ張って、刺激し続けた。ブラの裏は粗めのコットン生地でな、こいつの擦過感も意地が悪い」
「あ、あなたは……!」
「要するに、焦らし責めだ。気持ちいいけど、それだけじゃ満足できない底意地の悪い性感を与えて、ウブな女体に自分が何者かっていう自覚を、じわじわ持たせてやったわけさ」
「戯言にしか聞こえないけれど……うぅ……先っぽは実際に、このクズの言うような具合になってるわ……」
「乳輪も乳首も切ないだろ? ルミフ先生よォ。生徒のオレが、乳悦の奥深さを教えてやるよ」
 彼の両手の指先が、ブラの中央のスリットに伸びる。
 おもむろに摘まんだのは、恥ずかしいほど充血したわたしの……乳首だった。
「なんとまぁ。ブラのワレメから思い切り飛び出してら。チンポと見まごうばかりの勃起ぶりじゃねーか。チンポはチンポでもガキのチンポだけどな」
 感心してるとも侮蔑してるともつかないことを言いながら力を込める。
 認めたくないけれど……絶妙な力加減だったわ。
 それというのも、ぜんぜん痛みがなかったからなの。
 最初に胸を乱暴に揉んで、痛がらせてくれた男とは思えない……その……すごく上手なやり方で、尖った先っぽを押し潰すんだから。
「ひあぁぁぁぁ~~~~~!」
 わたしは絶叫してしまった。
 あんなに声を上げたのは、生まれて初めてかも知れない。
 声を抑えようという気持ちも起こらないほど刹那のできごとで、反射的な反応だったわ。
「はああ……ち、ちくび……ちくびがぁっ……!」
 まるで雷に打たれたみたいな衝撃が迸って、勝手に言葉が出てしまう。
 押されたから叫ぶという、一種のロンリみたいに自然にそうなったの。
「乳首、気持ちいいか?」
 したり顔で彼が言ってくる。
 悔しいけど、その通りだった。
 四十年近く付き合っている自分のカラダなのに、こんなに性感を享受する……悦べてしまえるなんて、知らなかった。
 目の前は白く濁り、頭の中で何度も光がスパークするの。
 撫で回された九十五センチGカップからは、どっと粘い汗が噴き出して、乳房が淫靡な輝きに包まれたわ。
 きゅっ……きゅっ……。
 彼はしきりに「乳首気持ちいいか?」を繰り返しながら、ゆっくり素早く、強く弱くと、変化を付けて乳首を潰す。
 痛くて辛いときもあったけれど、そんなやり方は二度としなかった。
 自分が思った以上に昂ぶり疼いていた部分に、カラダが欲しがってた刺激を受けて、悩乱するのに忙しいから気付かなかったのだけれど、はしたなく眉根を寄せた赤面顔も、乳首の微細な脈動も、注意深く観察されていたのね。
 だから、なにがイヤか看破されていた。
 欲しい物ばかりを与えられる乳首は、どんどん貪欲になっていったの。
 より敏感になって悦びが濃くなる一方、同じ刺激では不満を覚えやすくなって、いつの間にか、胸を揺すってしまっていたわ。
 身体が勝手に動いちゃうのよ。おねだりのジェスチャー以外の何ものでもないというのに、意志の力では止められなかった。
 考えてみればそれは、わたしがもう、淫らに堕ち始めていた印だったと思う。
「オッパイを揺すっちまうほどいいのかよ」
「くっ……どうしてこんな……うあぁああっ……またち、ちくびに……ちくびにっ」
「もっと気持ちよくしてやろうか。乳悦の奥深さを、もっと教えてやってもいい」
「な、なにを……」
「やり方はダメだが、娘のために頑張る母親は、体調管理に気を遣ってるんだろうな」
「あたりまえよ、はぅ……健康でなければ、娘を育てるなんてできないもの……くぅ」
「だから経験がほぼ皆無でも、こんなにあっさり悦べたんだ。女たらしのオレもびっくりさ。けど、それだけに、こんなんじゃ満足できないはずだぜ?」
「っ……」
 憎たらしい断言に、わたしの心は揺れた。
 このとき、初めて意識したわ。
 心の奥底に、得体の知れない猛獣じみた存在がいるのを。
 それが暴れているとしか思えない情動が、胸の奥を無視できないほど揺すぶってる。
 端的に言えば、誘いに乗りたがってる。
 もっと気持ちよくなれるのなら、気持ちよくなりたいと。
「わ、わたしは……べつに……んん……」
 けれど、まだ理性が勝っていた。
 縁のある女性を拉致監禁し、好き勝手に乱暴する男なんかに、しかも子供なんかに、屈服するわけにはいかないでしょ?
 もしも相手が愛する亡夫だったら、悦んで乳房を差し出したでしょうけど、クズなんかにおもねるなんて、考えられない!
「ほぅ」
 彼の目が鋭く細くなった。
「日常じゃ出さないメス声を出してる癖に、まだ理性が勝つのか。面白い」
 手の形が変わった。
 といっても、〝スライム〟みたいな形のない魔物が変形する風じゃなく、指を伸ばし、その腹で乳首を摘まんでいたのをやめて、開いた手のひらで乳房を支えながら、親指とひさし指の先で乳首を挟むポーズになったの。
「おねだりはしなくていいぜ。なんの対価も払わずに、オッパイでイクといい」
「ぇ……あっ…………くひっ……うあっ……うあああああ!」
 彼は激しく責め始めた。
 探り当てたばかりの大好きな力加減とリズムで乳首を扱きながら、手のひらで包んだ乳房を揉むのよ。
 ときどき乳輪も扱きながらする、先端と土台への同時快楽責めは、信じられない快美だった。
「ひああっ、ち、ちくびがぁ、んんんお、おお、おっぱいもぉっ……!」
 コリコリにしこった先端を扱かれる度に背中が仰け反ってしまう。
  強調する風に突き出してしまったオッパイのお肉を、フリーの三本の指と手のひらが押し潰す。
 ほとんど同時に行われ、暴力的なまでに激烈な乳悦を味わわせる愛撫は、言うことを聞かない家畜を鞭で打つ様子を連想させたわ。
 わたしはこのとき、自分が本当に、快楽を餌に調教されているのだと意識した。
 戯言としか思えなかった予告が、正確な予言ではないかと思い始めたの。
 だとしたら、このまま流されるのはマズイ。
「いい声だぜ」
「っぅ!」
「真面目なことを言ってる口から、こんなメス啼きを搾り出せるのは、男冥利ってもんだ。快楽調教が順調だとも感じさせる。自信とヤル気がモリモリ湧いてくるぜ」
「わ、わたしはっ……はあ、はあ……こんなの……どうってことは……んああぁあっ!」
「教師の癖に、嘘を吐くのかよ。悪い大人だぜ。けど、それもいい」
「はあ……はあ……え……?」
「気持ちよくなってるのを誤魔化そうとしてるのは、追い詰められてるのを自覚してる証拠だ」
「ッ!」
「因縁のモンペばばあに命乞いされたみたいで気分もいい」
 彼の愛撫が激しさを増した。
 これまでよりもさらに素早く、力強く、乳房全体を責め立てる。
「ああっ……あああアア~~~、ああ、ダメ、そんなに激しくされたら、ンあぁあっ」
「覚えてるか? オッパイの揉み方は、ルミフ先生が痛いと泣いたのよりも荒っぽいんだぜ? でも、今は痛みなんかない。ひたすら気持ちいい。そうだろ?」
 自信たっぷりに断言する。
 なにを偉そうに。
 見破るのは簡単でしょうよ。
 だって、わたしの乳房は汗みずく。暑い日に運動した後みたいにグッショリ濡れ、汗と甘い体臭をふりまきながら、淫靡に照り光ってしまっていたの。
 乳首なんか、見た目は朝露に濡れたイチゴみたい。でも、軽薄で頭の悪いブラのスリットから乳輪すらも飛び出して、乳肌よりも濃い匂いと熱気を放ってる。
 誰が見ても、思い切り発情してるオッパイだった。
 思い切り発情しているということは、感度もすごいということ。
 その難物を苦もなく、しかも、こんなにも感じさせているのよ。
 わたしの娘と同じ歳のクズは。
 大人になっても童貞の男性がいるというのに、このクズはこの若さで、きっと何人もの女性と何度も関係を持ってきたに違いないわ。なんてふしだらなの!
 でも、そんなクズの毒牙に、わたしもかかってしまって……こんなにも乱されてる。
「うあああ……だ、ダメ……乳房が……破裂するぅ……!」
 胸の中心から放たれてるみたいな情動が、強烈な切迫感を帯びるのに、わたしは危機感に駆られたわ。
 こんな感覚、娘を産んで母乳が出るようになった頃以来。
 けれど、朝方の、一番母乳が溜まっているときすらも、比べものにならない膨満感なものだから、胸が張り裂けるんじゃないかと思えて仕方ない。
 彼は妙な顔をしたものの、すぐにしたり顔になった。
「心配するなよルミフ先生。そいつは、イキかけてる感覚だ。言い換えれば絶頂だな」
「ぜ、絶頂……? まさか……乳房だけで絶頂するものなの?」
「性欲を溜め込んでたな先生。初回からオッパイだけでイカせられるなんて、オレもびっくりだ」
「そんな……わたし……乳房でイクの? ……い……いやっ……ダメ……ダメよぉ」
「なんでだよ。気持ちよくなりたいだろ? 気持ちいいのは好きだろ? 約束通り、おねだりしなくてもイカせてやるよ」
 わたしはぶんぶん首を振る。
 とても大人とは思えない、髪を振り乱すはすっぱな仕草は、子供と同じだった。
「いらないっ……うあああ……い、イカせないで……ああああ……ほんとにダメぇっ」
 これ以上、気持ちいい思いをさせられるわけにはいかない。
 もっと気持ちいいことを教えられた、それも覚えてしまうじゃないの。
 普段自分が意識するとしても、重たくて大きくて生活の邪魔ね、位しか思わないものが、実はとんでもない宝物だったことを、思い知ってしまう。
 でも、宝物が宝物になるには、クズと罵るこの男の子がカギなの。
 この子に可愛がってもらうことが必須なのよ。
 もしも亡夫なら望むところだけれど、相手は娘と同じ歳の教え子であり、人間のクズ。
 対決の意志表示をハッキリ示した相手方。
 交わるのが許されない異性なのだから、このままでは非常にマズイ……。
「どうやら、オレの言ったことを真に受け始めたようだな」
 彼はニタニタ笑う。
 追い詰めた獲物の無駄な抵抗をあざ笑う魔物じみている。
「逃がさねーぜ。さぁ、オレに与えられる女冥利に、少しの間溺れるといい」
 彼は機械みたいに正確に責め立てる。
 やることは変わらない。
 わたし啼かせの乳首扱きと、乳房揉みを繰り返す。
 そうして、わたしの抵抗心と忍耐力は、どんどんすり減っていた。
「あー! あ~~~!」
 わたしはますます声高に叫ぶ。
 蕩けた目から法悦の涙をボロボロ落とす。
 周囲には、普段の倍は膨れあがった乳房と乳首から滴る汗の匂いと、体臭と、熱気に包まれていた。
「イクのかルミフ。娘と同じ歳の男の手で……クズと詰った卑劣なオレの手で、オッパイだけでイクのか?」
「い、イクっ! あああああ、イク! イクッ!」
 前後不覚に陥ったわたしは、言葉遣いを彼に合わせてしまう。
「亡くなってからも愛する旦那が教えてくれなかったオッパイ絶頂を、オレに教わり、味を占めながらイクんだなルミフ」
「イクっ! ルミフ、オッパイだけでイッちゃうっ!」
 立場も年の差も覆し、まるで情婦にでも呼びかける風に、ふてぶてしく呼び捨てにし始めたクズ男に操られる風に、今まで頭に浮かべたことすらない、はしたない告白をしてしまう。
 なすすべなく追い込まれてるのを全身で白状するわたしを、彼は自信満々に愛撫し続け、ほどなくわたしは……みっともないことに……飛んでしまったの。
「ひぁああぁああ~~~~~! オッパイだけでイク~~~~!」
 自分をいいようにした男の子に擦り込まれた言葉を放ちながら、絶頂したのよ。
 完全にクズのペースだった。
 亡夫にも見せたことのない、恥ずかしいほど目尻の下がった赤い顔で――。
 裸よりもいやらしい、乳首の尖りぶりがハッキリ見えるブラを着けただけのカラダを汗みずくにさせ、発情した体臭を撒き散らして――。
 誰も知らない恥ずかしい絶叫を響かせながら――。
 娘と同じ年頃の……二十歳も年下の筋骨隆々のオスの腕の中で、ビクンビクン震えたわ。
 このとき、女の絶頂が長続きするという俗説が、本当なのを教わった。
 だって、あの人との夫婦の営みで味わえた幸せ感覚とはかけ離れた、野卑で魂すらもヒリつく快楽が、いつまでも抜けなかったから。
 オンナに目覚めさせた乳房がイッて痙攣する間も、彼は延々と愛撫したけれど、イカせるというよりも余韻をよくする風な具合だった。
 あまり言いたくないけれど……これもすごく上手かった。
 なぜって、わたしはちょっと……いえ……正直に言うとかなり、夢見心地だったもの。
 はしたなく昂ぶらせる類いの慰撫をされてるわけでもないのに、頬の緩みを止められないほどの後戯の悦びは、永遠とも思える時間続いたの。
 もしかしたら、ほんの少しの間だったかもしれない。
 でも、時間は関係ないってことがすぐにわかった。
 カラダは既に、とんでもないことになっていたのだから。
 わたしは彼の手で、どんどん堕ちているのだと、すぐに見せつけられたのよ!



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