これから新作の小説「墜ちた女勇者御一行~暗示の滝壺~」を発表したいと思います。
ちなみに内容はこんな感じです。

おきのどくですが洗礼の儀式イベントが魔族にのっとられてしまい、パーティの性格がこんな風になってしまいました。

女戦士ルーザ
ごうけつ > 泣き虫の甘えん坊
女賢者リリム
せいじゅん > 淫乱の色情狂
女勇者ツバキ
ゆうかん > レズのフタナリ

性格を改竄させられたパーティ一行に、様々な羞恥イベントが迫る!

―女戦士―
戦闘中に魔物を怖がってお漏らし、触手に浣腸させられ街中で脱糞、宿屋でおねしょ、闘技場で失禁脱糞した挙げ句にお尻叩きのお仕置き、赤ちゃんのようにおっぱいを吸ってオムツカバーまで着用…

―女賢者―
触手に服を破られ裸体のまま絡まれて絶頂、卑猥な下着姿で街中を闊歩、人前で乳房を晒して、サキュバスにそそのかされて魔物化、他の仲間達と抱き合って率先して魔族の手下に…

―女勇者―
下半身にオチンチンが生えてきて、触手にしごかれて精通、仲間のお風呂を覗きながら自慰行為、仲間にフェラチオや性交を迫られて『闇の戦士』に変貌…

それではバッドエンドを目指して冒険を続けてください……

それでは第一話をお送りします…

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「……ねぇ、本当にこっちの方向で合ってるのかしら?」
「おっかしいなぁ。確かこの辺りに、滝壺があるって言う話だったんだけど……」
「神官から聞いた話だから間違いないはずだよ。あと少し周りを探ってみようよ……」

 装備を調えたまま、女勇者ツバキ、女戦士ルーザ、女賢者リリムの一行はひたすら山道を登っていく。
 魔族の討伐に挑む前に、山奥のどこかにある滝壺を目指していた……街で様々な情報を集めているうちに、特別な理力を与えてくれる場所がると言うのを神官から教えてもらっていたのだ。
 目的地へと向かって突き進んでいる間も、つい頭を捻らずにいられない。
 本当に滝壺が存在するのか、どんな理力を授かることが出来るのか、次第に期待と不安が入り混じってくる……

「……あっ。もしかしてここじゃない……?」
「やっぱり、こっちで合ってたみたいね……やだっ! この滝壺、何かおかしくない!?」
「たしかに……こんな水の色、今まで見たこともないわね?」

 険しい道のりに苦戦させられながら、三人はついに目的地へと辿り着く。
 段々と水音が聞こえてきたので近づいてみると、ついに滝壺へと到着していたのだ。
 傍に寄ろうとした矢先、思い掛けない光景が目に飛び込んでくる……普通では考えられないほど毒々しい色合いに染まっている水面に、つい驚かずにいられない。
 互いに顔を見合わせたまま、思わずその場に立ち竦んでしまう。

(本当にこんな場所で、ちゃんと洗礼が受けられるのかな……?)

 妖しい色をした滝壺を前に、女勇者ツバキは言葉を詰まらせる。
 本来なら洗礼を受けるつもりだったのに、想像を絶するような場所へと出くわしてしまったのだ。
 目の前に突きつけられた現実を前にして、つい思い悩まずにいられない。
 理力を授かるどころか、妖しい水から漂ってくる瘴気にでもやられてしまいそうな錯覚にも苛まれてしまうのだ……

「……よし、決めた! まずは私が試してみちゃうね?」

 二人がひるんでいる隙に、鎧兜だけを装備した上から肉体美を見せつけている女戦士のルーザが突然名乗りを上げる。
 いつまでも立ち止まっているわけにもいかないので、まずは自分が度胸試しに洗礼を受けることにしたのだ。
 そっと足を踏み出して、少しずつ滝壺の方へと近づいていく。
 ちゃんと洗礼が受けられるのか、そもそも他に奇妙な点がないか自らの手で確かめることにしたのだ。

「ねぇ、ルーザ……本当に近づいて大丈夫なの?」
「もしかしたら、何か毒でも混ざってるかもしれないわよ……?」

 一人で滝壺の方に向かい出すルーザに、ツバキやリリムはそっと言葉を交わす。
 あまりに無謀な行動を取り始める様子など、見ているだけで心配せずにいられなかった。
 明らかに普通では考えられない水の色をしているのに、もし近づいてしまえば何が引き起こされるかも分からない……毒か何かを吸い込んでしまったり、奇妙な現象にでも巻き込まれてしまう可能性すら秘めていたのだ。
 何度も忠告しているのに、滝壺の方へ段々と近づいていく彼女をなかなか引き留められそうになかった。

「大丈夫だって。折角滝壺まで来たんだし、このまま帰っちゃうなんて勿体ないでしょ……?」
ガサガサガサッ。

 二人の言葉に耳を傾けながら、ルーザは滝壺の方へ向かうのを止めようとしない。
 街から遠く離れた山道をわざわざ歩いてきて、今さら逃げ帰るなど考えられるわけがなかった。
 草むらを踏み分けていくと、段々と滝壺が近づいてくる。
 怪しく光り輝いている水面が気になる中、さらに距離を詰めていく。

『女戦士ルーザ、よくここまで参られましたね。これから洗礼を始めますので、私の言葉にしばらく耳を傾けてもらえますか……?』

 意気揚々と滝壺に近づいてきたルーザへ、いきなり誰かが話し掛けてくる。
 声の主はルーザの名前を呼びながら、滝壺にやってくるよう言い放つ。
 わざわざ滝壺まで足を運んでくれた相手のために、これから洗礼を執り行うつもりでいたのだ。

「やだっ、おかしな声がいきなり聞こえてきちゃって……これが、もしかして洗礼ってやつなのかな?」

 いきなり耳元に飛び込んできた声に、ルーザも思わず呆気に取られてしまう。
 滝壺の前に立ち止まった途端、ツバキやリリムとも違う声が天から響いてきたのだ。
 どうやら自分のために洗礼を執り行ってくれるらしく、つい肩を張り詰めずにいられない。
 声の主が誰なのか分からないまま、そっと耳を傾けていく。

『女戦士ルーザ、あなたのことはよく存じております……普段は戦士らしく勇猛果敢に立ち振る舞っているようですが、本当のあなたはとても泣き虫で甘えん坊なのです。今後は、自分の心に素直になってみてはいかがですか?』

 滝壺へ佇んでいるルーザを相手に、声の主はおかしな言葉を口走っていく。
 きっと本人も自覚していない本性を、わざわざルーザに伝えてきたのだ……普段は豪胆そうな振る舞いをしているけど、実際は甘えん坊な本性を抱いているはずだと言い放つ。
 ついには無理に豪傑ぶった振る舞いなどをせず、胸の内に抱えていた本心をさらけ出すよう平然と言い聞かせてくる始末だった。

「や、やだっ……いきなり、何おかしなこと言ってきちゃってるの!? 勝手におかしな嘘っぱちなんて並べないでよ……!」
ヒクヒクヒクッ。



 思い掛けない洗礼の内容に、ルーザも思わずひるんでしまう。
 あまりに戦士として相応しくない事実などを、見ず知らずの相手に突きつけられてしまったのだ。
 とっさに滝壺から遠ざかっている間も、つい足元を震わせずにいられない。
 何としても相手の言い分を拒みたいあまりに、必死の思いで反論をぶつけていく。

『……』

 ルーザの悲痛な訴えに、相手は少しも応じようとしなかった。
 一方的にルーザの本性を告げ終わると、何も返事を返そうとせず延々と沈黙を続けていたのだ。
 彼女の叫び声が周囲に響き渡って、段々と周囲にかき消されていく。

(一体どう言うつもりなの……別に私、泣き虫でも甘えん坊でもないはずなのに。もしかして……これが『洗礼』だとでも言うつもりなの!?)

 先ほどぶつけられた指摘によって、ルーザはすぐに気持ちを揺さぶられてしまう。
 思いも寄らない本心などを、まさか二人のいる前で明かされてしまうなど思いもしなかった……戦士であるはずの自分が実は泣き虫で甘えん坊だったなど、決して受け入れられそうになかった。
 とんでもない洗礼の内容を振り切ろうとする間も、ひとりでに全身が火照ってくる。
 今まで一度も感じなかった、言い表しようのない恥じらいを掻き立てられていたのだ……

「る、ルーザ。大丈夫……今度は私が洗礼を受けてみるわね?」
ガサガサガサッ。

 困り果てているルーザの様子を見兼ねて、白を基調とした清楚な衣装に身を包んでいる女賢者のリリムがそっと言葉を投げ掛ける。
 思い掛けない本性を明かされてしまったルーザの代わりに、今度は自分が洗礼を受けるつもりでいたのだ。
 恐る恐る滝壺の方へと歩み寄っている間も、つい足元をこわばらせずにいられない。
 どうやら無事に洗礼を受けられるようだと分かったものの、別の懸念が発覚してしまったのだ。

(まさかルーザが甘えん坊だったなんて、さすがに考えもしなかったけど……私にはきっとまともな答えが返ってくるはずよね。賢者になるために、今までずっと勉強してきたんだから……!)

 先ほどルーザに告げられた洗礼の内容が、リリムの脳裏にもよぎってくる。
 賢者として相応しい振る舞いがこなせるよう、様々な知識や礼儀作法などを身に着けていたはずなのに、もしかしたらそのすべてを否定させられるかもしれないのだ。
 段々と滝壺が近づいてくる中、つい肩をこわばらせずにいられない。
 これからどんな言葉を告げられてしまうのか、言い表しようのない不安が徐々に押し寄せてくる……

『女賢者リリム、よくぞ参られましたね。それでは洗礼を始めさせていただきます……』

 リリムが滝壺に脚を踏み入れた途端、またしても天から声が響いてくる。
 滝壺の前に立ち尽くしているリリムを相手に、これから洗礼を執り行うつもりでいたのだ。
 緊張している相手の様子など少しも顧みず、淡々と言葉を告げていく。

(大事な洗礼なんだから、しっかり聞いておかなくっちゃ。もしかして、私にもおかしなことなんて言ったりしないわよね……?)

 どこからともなく聞こえてきた声に、リリムはそっと耳を傾ける。
 そっと目を瞑りながら、相手の言葉を待ち受けていく。
 自信満々に待ち構えている間も、なかなか思うように緊張が解れそうになかった。
 もしかしたらルーザと同じように、とんでもない内容などを告げられてしまうかも分からないのだ……

『女賢者リリム、私の言葉をしっかりお聞きください。普段のあなたは一見清楚そうに振る舞っておりますが、本心では淫らな感情を内に秘めているようです。いくら見た目だけ装ったとしても、決して私の目は誤魔化せませんよ……?』

 滝壺に佇んでいるリリムを相手に、声の主はおかしな主張を始める。
 普段は賢者らしく清純そうな素振りをしている反面、心の奥底では淫乱な本性を抱えているはずだと言い放つ。
 ついには本人の気持ちも知らず、見た目だけ取り繕っても無駄なあがきだとまで言い切る始末だった。

「そ、そんな……どうして急におかしなことなんて言ってしまうの!?」
ワナワナワナッ……



 あまりに考えられない相手に言葉に、リリムはつい耳を疑わずにいられない。
 普段から賢者として相応しい振る舞いを心掛けているはずなのに、思いも寄らない事実などを突きつけられてしまったのだ……胸の奥底で淫らな感情を抱いてしまっているなど、決して認められそうになかった。
 とっさに相手に反論をぶつけている間も、ひとりでに声が裏返ってしまう。
 予想すらつかなかった予言の内容に、すっかり茫然とさせられてしまったのだ。

(私がずっと淫らな本性を抱えていたなんて……いくら何でも絶対に考えられないはずなのに!?)

 先ほど告げられた指摘の内容が、リリムの胸に容赦なく突き刺さってくる。
 まだ誰とも一夜を共にしたことすらないのに、いやらしい感情などを胸の奥底に秘めているなど決して考えられない事態だった。
 どんなに拒もうとしても、先ほど聞かされた言葉の内容が容赦なく頭の中に響いてくる。
 自らの存在を否定させられるような事実など、あまりに屈辱的でたまらない……

「い、嫌っ! お願いだから、さっきのおかしな言葉だけは取り消してください……!」

 おかしな衝動に駆られるまま、リリムは必死の思いで言葉を張り上げる。
 声の主に何としても反論しようと、夢中になって文句をぶつけていく。
 何度も周囲を振り返っているはずなのに、どんなに頑張っても相手の姿を見つけられそうになかった。
 歯痒い思いに苛まれるあまり、さらに泣き叫んでしまうのだ。

『……』

 リリムの悲痛な訴えにもかかわらず、相手は決して応じようとしない。
 何も返事を返そうとしないまま、ただ周囲にリリムの悲鳴が響き渡るばかりだった。
 すでに洗礼の内容も言い終わった後、何も彼女に語ろうとしないのだ。

「あ、あうぅっ……」
ヨロヨロヨロッ

 あまりに考えられないお告げの内容に、リリムはすぐに弱り果ててしまう。
 すごすごと滝壺から遠ざかった後も、つい縮み上がらずにいられない。
 賢者として相応しくない、とんでもない事実などを指摘させられてしまったのだ。
 まだ自覚すらしていないのに、淫らな本性などを抱いてしまっているなど決して納得できそうになかった……

「ルーザ、リリム、二人とも大丈夫? 今度はいよいよ、私の番なのよね……」

 ルーザに続けて落ち込んでしまったリリムを慰めながら、宝玉の施された剣と盾を携えている女勇者のツバキは恐る恐る滝壺へと向かい出す。
 二人に続けて、今度は自分が洗礼を受けてみるつもりでいたのだ。
 地面を踏み込んでいる間も、つい手元をこわばらせずにいられない。
 段々と滝壺が近づいてくる中、言い表しようのない不安が着々と押し寄せてくる。

ガサッ、ガサッ、ガサッ……
(いくら何でも、二人があんな本性を隠していたなんて絶対に考えられないはずなのに。もしかして私も二人みたいに、おかしなことを言われちゃうのかな……?)

 これから受けるはずの洗礼を前に、ツバキはただならぬ緊張へと苛まれてしまう。
 もしかしたら二人のように、おかしな指摘などをぶつけられてしまうかもしれなかったのだ……ずっと俯いたまま困り果てている二人の表情が脳裏に焼きついてきて、少しも振り払えそうにないのだ。
 未だにためらわずにいられない中、どうしても引き返せそうになかった。
 どれだけ不安でたまらなくても、勇者としてあるべき役目を何としても果たすつもりでいたのだ……

『女勇者ツバキよ……よくぞここまで参られました。それでは洗礼を始めさせていただきます……』

 ツバキが恐る恐る滝壺に脚を踏み入れた途端、いきなり天から声が響いてくる。
 滝壺に立ち竦んでいるツバキを相手に、すぐにでも洗礼を執り行うつもりでいたのだ。
 緊張気味に肩をこわばらせている彼女の様子も知らず、淡々と言葉を告げていく。

『女勇者ツバキよ、あなたはとても大切な秘密を隠し持っていますね? どうやらあなたは異性よりも同性を好き好んでしまう節があるようです。あまり勇者として相応しいとは思えません。すぐにでもその異常な性癖を改めるよう心掛けるべきです……』

 肩を張り詰めているツバキへと向けて、声の主はおかしな指摘を始める。
 普段は正義感に溢れて勇敢そうに振る舞っている反面、同性愛者と言う罪深い本性を隠しているはずだと口走ってきたのだ。
 同じ女性を性の対象に選んでしまう癖を抱いているようでは勇者としての務めなど到底果たせないはずだと言い放ってくる。

「や、やだっ! 一体どうして、そんなわけの分からないことを言ってくるの……!?」
フルフルフルッ……

 あまりに破廉恥なお告げの内容に、ツバキはすっかり驚かされる。
 勇者であるはずの自分が、まさか同性を好き好んでいるなど決して考えられない事実だった。
 とっさに相手に言い返している間も、あまりに気まずくてたまらない。
 先ほど告げられた言葉を何としても拒まなければいけないのに、反論をぶつけるべき相手の正体を決して掴めそうになかったのだ。

『女勇者ツバキよ、もしかして私の言葉を拒むつもりですか? まだ自覚がないようですが、紛れもない事実なのです。しっかりと現実を受け止めて、これからの冒険に励みなさい……?』

 必死に言い返してくるツバキの様子を見兼ねて、天の声はさらに主張を続ける。
 たとえ洗礼の内容が気に入らなくても、自分は真実を伝えているだけだと改めて説明してきたのだ。
 まるでツバキの気持ちを逆撫でするように、同性愛者だと事実を素直に認めるよう平然と口走ってくる。

「も、もうお願いだから変なことなんて言わないで……きゃんっ!?」
ザパンッ!



 あまりに納得できないお告げの内容に困り果てていた矢先、ツバキはさらなる事態を引き起こしてしまう。
 おかしな妄言を繰り返す相手を探そうと周囲を歩き回っていた矢先に脚を踏み外して、滝壺に飛び込んでしまったのだ。
 段々と下半身が沈に込んでいく様子に、つい慌てずにいられない。
 すぐにでも抜け出さなければいけないのに、どんなにもがき続けても身体を引き上げられそうになかったのだ。

ゴポゴポゴポッ……
「……うぐっ!?」

 なかなか滝壺から出られないうちに、水面が胸の辺りまで押し寄せてくる。
 想像していたより深いせいか、どんなに脚を動かしてもなかなか水底に脚が届きそうになかったのだ。
 何とかして泳ごうとしてもがき続けるうちに、ついには顔の方にまで水面が近づいてくる。
 まるで吸い寄せられるかのように、全身が水の中へと沈み込んでいく。

(やだ、もしかして私の身体……何かに引きずり込まれちゃってるの? このままじゃ溺れちゃって、息が出来なくなっちゃうかもしれないのに……!?)

 水中に潜り込んだまま、ツバキはさらなる窮地へと追いやられてしまう。
 もがき続けるたびに底の方へと身体が沈み込んで、なかなか思うように抜け出せそうになかったのだ。
 少しも身動きが取れそうにない中、段々と息が苦しくなってくる。
 すぐにでも呼吸を取り戻さなければいけないのに、どんなに頑張っても滝壺から脱せられそうになかったのだ……

「どうしよう、ツバキが滝壺の中に飛び込んじゃったみたいだよ!?」
「とりあえず、すぐにツバキを助けてあげなくっちゃ……ほら、これに掴まって!」

 溺れかかっているツバキの様子に気づいて、ルーザはリリムとともに慌てて滝壺へと向かい出す。
 どうやら水流に邪魔されて浮かび上がれないようだと気づいて、何とかしてツバキを引き上げるつもりでいたのだ。
 とっさに剣を取り出すと鞘ごと水面に突っ込んで、すぐに掴まるようツバキへと言い放つ。

グイッ。
「ふ、ふぐぅっ……! あ、ありがとう。おうぅっ……」

 二人の手を借りながら、ツバキは何とか滝壺から抜け出していく。
 目の前に差し出された鞘を慌てて掴むと、二人掛かりで滝壺から引き上げてくれたのだ。
 岸辺にしがみついたまま、つい息を切らさずにいられない。
 まさか洗礼の途中でおかしな事実を突きつけられるうちに滝壺に飛び込んで、溺れる羽目になってしまうなどさすがに思いもしなかった。

モゾモゾモゾッ……
(何とか滝壺から出られたみたいだけど。水の中に潜り込んでる間に何かがしつこく絡みついてきて……さっきのは一体、何だったの?)

 呼吸を取り戻している間も、ツバキは思わず頭を捻ってしまう。
 滝壺に沈み込んだ時、何かが身体に絡みついて水底に引きずり込もうとする、妙な感覚に襲われていたのだ。
 何とか岸辺まで辿り着いた後も、下半身に押し寄せてくる違和感をどうしても拭えそうになかった。
 ただならぬ不安に苛まれる中、滝壺に落ちないよう気を配りながら身体を少しずつ引き上げていく……

「と、とりあえず……街にでも戻りましょう?」
「そ、そうだね……ツバキ、ちゃんと歩けそう?」
「だいぶ息も戻ってきたみたいだし、そんなに気を遣わなくても大丈夫だから……」

 やっとの思いでツバキを救い出した後、三人はそそくさとその場から遠ざかっていく。
 未だに弱り果てているツバキの様子を心配しながら、なるべく早く滝壺から離れるつもりでいたのだ。
 身支度を済ませて元の道を歩き出す間も、たどたどしい足取りを取らずにいられない。
 ただでさえ全身が疲れ切っている上、段々と別のことに気を取られてしまうのだ。

(……もしかして、あんなのが『洗礼』だったとでも言うつもりなの? みんなのいる前なのに、あんな恥ずかしいことなんて聞かされちゃって。このまま、まともに冒険なんて出来っこないよ……)

 街に引き返している間も互いに顔を逸らしたまま、何も言葉を交わせそうになかった。
 先ほど告げられた洗礼の内容に、三人とも唖然とさせられていたのだ……思い掛けない拍子に自らのあらぬ本性を暴かれてしまい、あまりに気まずくてたまらない。
 仲間達への指摘が真実なのか否か気になる反面、おかしな指摘を受けるのを恐れるあまり、すぐに言葉を詰まらせてしまう。
 各々に突きつけられた指摘の凄まじさを、嫌と言うほど思い知らされてしまったのだ……

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