「傲慢女上司、服従せよ。」第2話前半1をお送りします。
「第1話後半1」の続きになります…

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 「くうぅっ……!」
コツッ、コツッ、コツッ。

 私は笹本を引き連れて、得意先の会社へと向かっていた。
 何度か訪れたことのある道のりなのに、とにかく気が重たくてたまらない。
 出向の途中なのに、とんでもない行為を彼に仕向けられていたのだ。
 会社への道のりを歩いている間も、段々と憂鬱な気分にさせられる。

ギチギチギチィッ……
(まさか、こんなものを笹本が用意してきちゃうなんて……一体どこまで、私を恥ずかしい目に遭わせれば気が済むって言うのよ!?)

 腰に巻きつけられた代物の存在に、私はすぐに気を取られてしまう。
 出社する前に笹本がいきなり絡んできて、おかしなベルトを装着させられていたのだ……どうやら自分だけではズボンを脱げなくなるよう、特別な細工を施しているらしい。
 まさか彼の手によって、用を足す自由を奪われてしまうなど思いもしなかった。
 これから控えている出張を無事に乗り切れるのか、あまりに気懸かりでたまらない……

カチャカチャッ。
「ね、ねぇ……お願いだから、すぐにこのベルトを外してもらえないかしら……?」

 横断歩道に差し掛かったので、私は恐る恐る笹本に頼みごとを始める。
 すぐにでもベルトを外して欲しいと、彼に訴えていたのだ。
 彼の返事を待っている間も、気づいたら言葉を詰まらせてしまう。
 大事な出張の間におかしな目に遭っても困るはずなのに、まんまと彼の策略に嵌まってしまった自分自身の迂闊さを嘆かずにいられない。

「残念ですね、課長。もし逆らうつもりなら、得意先に課長のはしたない本性を明かしちゃっても構いませんよね? もし恥をかきたくなければ、出張の間だけでもしっかり我慢すれば良いだけじゃないですか……」

 口答えをしたのが気に入らなかったのか、笹本がおかしな言葉を口走ってくる。
 無理にでも付き従わせるつもりなのか、いきなり私を脅してきたのだ。
 もし恥をかきたくなければ気持ちを引き締めるよう、わざわざ言い張ってくる始末だった。

「そ、そんな。どこまで私を困らせればいいの……あうぅっ!?」
フラフラフラッ……

 笹本に何も言い返せないまま、私は残りの道のりを歩くしかなかった。
 気づいたら信号が青になっていたので先を急いでいる間も、つい背筋をこわばらせずにいられない。
 下半身を封じ込めているベルトの存在が、あまりに恨めしくてたまらなかった。
 このまま何も起こらず、無事に出張を切り抜けられれば良いのだけれど……

      *      *      *      *      *      *

「はい、課長。まだ準備も出来てないようですし、今のうちに休憩しちゃいましょう?」

 予定より早めに得意先の会社に着いた後、笹本はいきなり話しかけてくる。
 相手が席を外せないようなのでロビーで待っていると、いきなり自販機を弄り始めていたのだ。
 再び私の元に戻ってくると、平然とコーヒーを差し出してくる。

「ご、ごめんなさい。今はそんな気分じゃないの……」

 思い掛けない笹本の行動に戸惑いながら、私はそっと返事を返す。
 いくら薦められても、コーヒーを到底飲む気分になどなれそうになかった。
 まともに用も足せそうにないのに、わざわざコーヒーを淹れてくるなんて、本当に彼は何を考えているんだろうか?
 無事に出張を乗り切るためになるべく水分を摂らないよう、自分なりに気を配るしかなかったのだ。

「おや、課長。またオレに逆らうつもりなんですか? もし刃向かうつもりなら、業務が終わるまでベルトを巻きっ放しにでもしますか……?」

 コーヒーを飲むのを拒んだ途端、笹本はおかしな言葉を口走ってくる。
 もしコーヒーを飲まないつもりなら、業務が終わるまでベルトを外さないまま過ごさせるつもりでいるらしい。
 さらに私を困らせようとする彼の魂胆を、嫌と言うほど思い知らされる。

「わ、分かったわよ。お願いだから、そんなに急かさないで……」
コクッ、コクッ、コクッ……

 笹本に急かされるまま、私は仕方なくコーヒーを飲み込む。
 出張が終わるまではなるべく水分を控えるつもりでいたのに、ものの見事に私の考えを彼に見抜かれてしまったのだ。
 コーヒーを少しずつ喉に押し流している間も、あまりに気が気でいられない……さすがに業務が終わるまで尿意を我慢できそうになかったので、どんなに嫌でもコーヒーを飲み干すしかなかった。
 彼の言葉に屈してしまった事実など、あまりに屈辱的でたまらない。

      *      *      *      *      *      *

「いやはや、待たせて済まなかったね。ちょっと別件で時間を取られてしまって……ささ、どうぞどうぞ」

 コーヒーを飲み終えてから数分後、私は笹本とともに応接室へと脚を向ける。
 どうやら得意先も準備が整ったようなので、予定していた面談を繰り広げていたのだ。
 秘書を呼びつけると、用意したお茶を振る舞ってくる。

「そ、それではいただきます……」
コクンッ……

 相手に薦められるまま、私はお茶を口にする。
 さっきコーヒーを飲んだばかりなのに、立て続けに水分を摂る羽目になるなど思いもしなかった。
 未だに気が引けずにいられない中、さすがに手をつけないのも相手に失礼なはずだ。
 ただでさえ窮地に立たされているのに、どうして不都合な出来事ばかり降りかかってきてしまうのか……

「笹本君もこれから、お父さんの跡を継ぐことになるんだ。今のうちにしっかりしなきゃいかんよ?」
「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。オレ、これでも学生の頃はサークルの部長だってやってたんですから……?」

 面談を続けるうちに、笹本と得意先が親しげに会話を交わし始める。
 どうやら二人とも顔見知りだったらしく、他愛もない世間話を延々と繰り広げていたのだ。
 すでに用事も済んだはずなのに、なかなかこの場から抜け出せそうになかった。

「ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ……うぅっ!」
ブルブルブルッ……



 二人の様子をこっそり窺っているうちに、私は段々と別のことに神経を奪われてしまう。
 コーヒーやお茶を飲んだせいか、気づいたら尿意を催し始めてしまったのだ。
 両脚をしっかりと重ね合わせたまま懸命に堪えている間も、つい縮み上がらずにいられない……おかしな衝動に合わせて、ひとりでに全身が震え上がってくる始末だった。
 このままだと二人がいる前で、とんでもない失態を招いてしまうかもしれない……
「我慢する」「抜け出す」

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