『脅された女教師の末路』第1-3話をお送りします。
「引き返す」の続きになります…



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 (……こんなメールを送られても、破廉恥な真似なんて絶対に出来ないんだから)

 携帯から顔を遠ざけた後、曜子はそのまま廊下から立ち去ることにした。
 自分宛てに送られた脅迫文ごと、言いつけられた命令を無視するつもりでいたのだ。
 課せられた命令を拒むため、曜子は職員室へと引き返していく。

(いくら弱味を握られても、学校の中ではしたない行為をしでかすなんて、教師として絶対に許されないんだから……)

 廊下を歩き続ける間、曜子はある考えを巡らせる。
 見ず知らずの誰かから突きつけられた脅しに屈するなど、教師として絶対に許せなかったのだ。
 まさか携帯に書かれた内容どおりに、自分の立場が貶められることもないはずだと、曜子は何度も自分に言い聞かせていた。
 いつ誰かが覗いているかも分からない、静まり返った校舎内の薄気味悪さから逃れたかった……その一心で、曜子は職員室までの道のりを引き返す。
 他の教師達もいる場所に戻れば、心細さも拭えるはずだと思っていたのだ……

      *      *      *      *      *      *

「……ヤダっ、酒崎先生じゃない」
「もしかして、まだ知らないのかな……?」

 脅迫文を受け取った日の翌日、曜子は普段どおりに学校を訪れていた。
 顔を合わせた生徒達と挨拶を交わそうとした途端、続々とざわついてくる様子に、曜子はどうしても頭を捻らずにいられない。
 曜子の顔を見かけるたびに、ろくに挨拶を交わさないどころか、小声で何かを話し合っているらしいのだ。

ガラガラッ。
「おはようございます……」

 生徒達の不穏な様子を気にしながら、曜子はついに職員室へ辿り着いていた。
 騒がしい生徒達もいない職員室の中なら、少しは落ち着けるはずだと考えていたのだ。
 自分の姿を見かけるたびに噂を立ててくる生徒達から、やっとの思いで離れられたので、曜子はほっと肩を撫で下ろす。

「あの、酒崎先生……生徒達に何か、言われませんでした?」
「申し上げにくいことなのですが……こんな画像が出回っているようなので」

 自分の席に腰掛けていた曜子へ、他の教師が不意に近づいてくる。
 どんな用事かと振り向いた直後、曜子は目の前に携帯の画面を突きつけられていた。
 曜子自身がまだ気づいてないのを不憫に感じて、学校中で引き起こされた騒ぎの原因を、教師はそっと曜子の前へ突きつける。

「こ、これは……! 一体いつ、こんなものが送られてきたんですか?!」
ワナワナワナッ……

 教師から差し出された携帯の画面に、曜子はあっけなく身を固めてしまう。
 昨日送りつけられたのと、全く同じ内容の画像を目の当たりにしていたのだ。
 控え室の中で着替えている様子や、職員用のトイレで用を足す様子を、どうして他人の携帯から見せられているのか、曜子はどうしても考えずにいられない。
 自分だけでなく他の教師達にも、さらには顔を合わせたばかりの生徒達にも、どうやら脅迫に使われた画像が出回っているようだ……

(あんな恥ずかしい命令、出来なくて当たり前じゃない! 一体どうして、こんな目に遭わないといけないの……?!)

 とんでもない状況を強いられて、曜子はあっけなくうろたえてしまう。
 決して人前では見せられない姿を、すでに学校中に知れ渡っていると言う事実に、曜子の気持ちはすっかり揺さぶられていたのだ。
 周りにいる教師達や、さらには校舎に続々と集まる生徒達が、自分に向けてどんな感情を抱いているか……考えるだけで全身が震え上がってしまう。
 痴態の数々が広まった後でも、今までどおりに気丈な振る舞いが出来るのか、どうしても考えられそうにない……





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