ラッキーアースラボラトリブログ

★辰波要徳とサークル「リファイア」情報★

メタル・レビュー

怒涛のメタル感想祭り 後編

ハイ・オン・ファイア『スネイクス・フォー・ザ・ディヴァイン』/ハイ・オン・ファイア
ズバリ、退屈。前作が結構良かったので期待していたのに。最大の長所である、はっちゃけた突進力が減退した印象。かといって、今回の売りらしきキャッチーさも自分としてはさほど感じない。何度聴いても印象が全く残らず、気になるバンドだけにとても残念。次に期待!
満足度:54%



T『W.E.T.』/W.E.T.
実はジェフ・スコット・ソートの歌唱がかなり好きなんです。でも彼が歌ってるアルバムは遥か昔のアクセル・ルディ・ペルの一枚しか持っていない。そこでこの機会に彼が参加したこの新プロジェクトを購入。宣伝文句から泣きに泣きまくるメロディを期待したけど、それほどでもなかった。決して悪くはないけどグッと来る引っ掛かりも少ない。いわゆるフックが足りないってやつ? 次があればそれに期待。
満足度:79%

ポイズンブラック『オヴ・ラスト・アンド・ボーンズ』/ポイズンブラック
自分にとってヴィレはセンテンストの新参者で、ジェイムズ・ヘッドフィールドの酷い物真似の頼りない新人ヴォーカル、という印象が長い間拭えなかった。センテンストの素晴らしさを形成していたのも当然ヴィレ以外のメンバーによるものだと思えていたため、このポイズンブラックにはなかなか食指が動かなかったですよ。でもたまたま気が向いて3rdを聴いてみたら、悪くない! 期待を持って聴いたこの新作は・・・もっといい! 今になってやっと、ヴィレを見直してみたり。w このナイスなギターソロも彼が弾いてるなんて。
ライナーではセンテンストの影はもう無い、みたいなことが書かれてるけど、自分としてはやっぱりセンテンストの後継者に思える。
満足度:94%

『チェンジ&チェイン』バイネックス『チェンジ&チェイン』/バイネックス
純メタルではない彼らだが、1stに比べてよりメタリックな面が増えた印象。代わりにバラード系の曲が減った。それは正に自分が求める方向性で、感激! それでいて曲のキャッチーさは変わらず、ダイタのギターも冴えている。ただ、ドラムの存在感が若干弱いのもやはり変わっていない。元シャムシェイドのドラムが加わってくれれば最高なのに・・・!
とはいえ全体的に期待以上の出来。ナイス!
もっと世間で人気が出て欲しい気もするが、変に大衆向けになって欲しくはないので、このままマニアックな支持を得ている状態(?)の方がいい気もする。
満足度:97%

アウトレイジ『アウトレイジ』/アウトレイジ
ファン待望、しかし多くのファンは可能性は無いと諦めていたであろう橋本復帰作。まさかここまで素晴らしい新作を作ってくれるとは! 正直、過去の曲の焼き直し感が強い曲がいくつかあるものの、それは聴いているうちにどうでもよくなるほどの充実度。音は激しくアグレッシブで、曲は意外にキャッチー。期待のヴォーカルは期待通りパワフル。山田雅樹がアメリカで腑抜けたヘボバンドのベーシストに成り下がっている今、日本人NO.1メタル・ヴォーカリストはこの橋本直樹に間違いない。③だけはイマイチ好きじゃないが、他の曲は全部いい! 嬉しい! 素晴らしい!!
満足度:98%

怒涛のメタル感想祭り 前編

パラダイス・ロスト2010『フェイス・ディヴァイズ・アス』/パラダイス・ロスト
ズバリ、可もなく不可もなく。しかし、あらぬ方向へ音楽的放浪をしてきた彼ら故、今、こうしてメタルをやってくれているだけで価値がある。この最新作に詰まっているのは4thアルバム頃のまさしく純正ゴシック・メタル。ミドル~スローテンポで陰鬱なメタルが全編に渡って収録されている。自ら「ゴシック・メタル」というカテゴリーを生んだあの頃に自然にトリップできる音楽性とクオリティが嬉しい。当時のファンなら買っても損は無いはず。
満足度:88%

オーバーキル2010『アイアンバウンド』/オーバーキル 
ラジオでかかった曲が割と良かったので、ちょっと迷いつつ購入。期待したほど突進系の曲が少なくて、正直肩透かしを食った気分。いい曲もあるが、退屈な曲も相変わらず少なくない。
これほどギタリスト二人の存在感が薄いスラッシュ系バンドも珍しいと思っていたが、近年は徐々に存在感をアピールし始めているらしい。喜ばしいことですな。いつのまにかチリチリカーリーヘアからオールバックでジャン・レノ風になっていたD.D.が妙にカッコいい。w
満足度:77%

レイジ2010『ストリングス・トゥ・ア・ウェブ』/レイジ
前作に続いて、全体的にレイジ的であり、いいメロディもあり、なかなかいい感じ。でもなんかこう、もう一つガツンと来るものが欲しいような・・・。これは音作り、プロデュースの問題かな? いや、問題っつーよりも「好み」か。自分としては、レイジにはもっとインパクトのある、尖った、メタル然とした音にして欲しい気がする。よーするに『ミッシング・リンク』の頃みたいにベースがゴリゴリブリブリいってた音が好きだよ、と。
ちなみに初回版付属のライブDVDを観ると、想像以上に激しくアクションしながらあの超絶技巧を披露するヴィクターに度肝を抜かれる。ピーヴィーのケリー・キング的体形&ヒゲにも改めて驚く。w
満足度:90%

ガンマ・レイ2010『トゥ・ザ・メタル』/ガンマ・レイ
久々に買ってみた前作が結構良かったので今回も買ってみた。結果はイマイチかな・・・。ダメッつーほどじゃないけど、聴いた後に印象が残らない。曲をちょっと複雑に弄り過ぎてる感じ。わざわざ高い歌唱力が要求されるような歌メロを作って自爆気味なのは相変わらず。このバンドの曲を聴く時、カイの強烈過ぎるエゴと自己顕示欲をビシビシ感じざるを得ないので、そのマイナス分を越える楽曲のクオリティがないと気持ち良く聴いていられない。基本的に好きなタイプの曲を作ってくれるバンドだけに、どうももどかしい後味。
フレーズのパ・・・オマージュが多いのも毎度のことだが、⑤のサビはストラトヴァリウスの「ブラックダイアモンド」にしか聴こえない。
満足度:76%

ドリーム・シアター2010『ブラック・クラウズ&シルヴァー・ライニングズ』/ドリーム・シアター
彼らは決してファンの期待を裏切らない。そこにまず感心する。必ずプログレッシブで、必ずメロディアスで、必ず過剰に技巧的で、そして必ずメタル。ワンパターンなのではなく、自らのアイデンティティを明確に理解しているからだと思う。確かに新鮮味は低いかもしれないが、聴くほどに引き込まれる。①のブラストビートのサービスにウホッとしつつ⑤を歌詞を読みながらうっかり気持ちを入れて聴いていたら、涙が出た。⑥の最後のコーラスはジェイムズと一緒に声を張り上げずにいられない。10分以上の曲ばかりでトータル80分になるのに、いつもあっという間に聴き終えてしまう気がするのは、それだけ楽曲の出来が良いからに違いない。
3枚組スペシャル・エディションでお腹一杯。彼らに期待するものは全て高いレベルで披露してくれた印象。素晴らしい!!
満足度:100%


メタル・レビュー■メガデス

metal090911『エンドゲーム』/メガデス

これがメガデスのアルバムでなかったなら、「ナイスなアルバムを見つけた!」と大喜びしていたかもしれない。しかしメガデス・・・いやムステインのアルバムだからこそこう言わせてもらいたい。
「メロディが弱い」と。

発売前にWEBで公開された2曲、「ヘッド・クラッシャー」と「1,320」は確かに強烈なアグレッションが漲っていて、前作の『ユナイテッド・アボミネイションズ』がイマイチだと感じていた自分としては、はっちゃけたメガデスが聴けると思って新作に大いに期待したものだった。実際、1~2曲目への流れを聴いた時点ではかなりエキサイトした。
んが! 続く3曲目はせっかくの盛り上がりに水を差すスローな曲。しかも今ひとつキャッチーじゃない。
これまでのメガデスにもスローな曲は多かったが、スローでも非常にノリが良く、エッヂが利いていたりキャッチーだったりで大好きな曲がいくつもある。それらに比べるとこの「44ミニッツ」という曲は、わざわざこの位置に置くほど出来が良い様には思えない。

一度トーンダウンした気分は、アグレッションが漲る4曲目、「1,320」に突入しても再び盛り上がるのは難しい。それどころか、最初にこの曲を聴いた時はアグレッシブな姿勢に免じて敢えてスルーしていた問題が浮き彫りになってしまう。即ち、メロディの弱さ。
いや、「1,320」もアルバム全体としても、決して「つまらない」と言い切ってしまいたくなるような弱さではないと思う。が、これまでのメガデスの数々の強烈な曲を思えば、今回のアルバムは聴き終えた時にハートに残るメロディがあまりに少ないと感じるのだ。歌メロ、ギターソロ共に。
それはつまり、強烈なキラー・チューンが無いという意味に繋がる。

私にとって「強烈な1曲」が無いメガデスのアルバムは、過去最悪の出来だと思う『リスク』以外は無い。
アルバムとしてイマイチだと思う前作には、それでも「ワシントン・イズ・ネクスト!」という素晴らしい曲があった。そのまた前作には「キック・ザ・チェア」という最高の曲があった。物議を醸した『ユースアネイジア』はスローでも面白い曲ばかりだった。バンド崩壊同然で作った『ワールド・ニーズ・ア・ヒーロー』でさえ辛うじて「リターン・トゥ・ハンガー」があった。
でも、今回は・・・?
やはり「ヘッド・クラッシャー」ということになるだろうが、この曲のメロディの物足りなさは誰もが感じることではないだろうか。

全体的にアグレッシブ。それは素晴らしい。でも印象に残るメロディはほとんど無い。一番グッと来るのはボーナストラックの「ワシントン・イズ・ネクスト!」(LIVE)だという事実は、メガデスのアルバムとしてあるまじき状況だと思う。
今回のアグレッシブな姿勢は、数々の素晴らしいメロディ、リフ、ソロを産んできたムステインのインスピレーションの衰えを誤魔化すものであったとしたら・・・なんてことを考えると恐ろしい。
自分には到底、今のムステインが「調子に乗っている」などとは思えない。
でもまあ、人間誰にでも好、不調はある。さすがのムステインも今回はギラリと輝く曲を作れなかったかもしれないが、どうか、また2年後には「さすがムス大佐!!」と跪きたくなるほどの楽曲を俺の頭に食らわして欲しい。

今回の新作には満足できなかったけど、これまでのメガデスには概ね満足しているから、自分はまだ彼らの許を離れたりはしないよ。

満足度:89%
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