近頃よくラノベを読みます。というか現在の心の支えの主成分はラノベです。あとはミルキィホームズ。
現実を忘れたいんですよ。

最近読んだ中で一番の拾い物が、「土属性はダテじゃない! (一迅社文庫)」。
火風土水の四属性の精霊魔法みたいなものがある、架空の日本の魔法学園ふうの場所を舞台にして、土属性の主人公が精霊魔法によるスポーツっぽいことをしたり、精霊たちとたわむれたり、悪っぽいものと戦ったりする話。ラノベの基本としてラブコメもあるよ!

今どき四大属性魔法ってのもゲーム的すぎるな、と思いながら読み始めたけれど、意外に気になりませんでした。なにせ土魔法の儀式が相撲だったりするし。程良く力が抜けていて、ユーモアのある世界観で、軽く読むものとしては丁度良い感じ。

また主人公が無骨で良い。キャラが立っていて、なんとも男惚れする主人公っぷり。ウホッ。
「いちばんうしろの大魔王」の主人公にも感じたけれど、自分はああいう生真面目な感じの主人公に惹かれるらしい。
あといわゆるロリババアの、のづちさんが素晴らしいです。はんなりした口調と好物による個性付けと母性が組み合わさって、実に萌える。出るだけで安心できる。
メインヒロインの巨乳も個人的にはツボに入らなかったけれど、主人公の相棒として良いキャラでした。よく見かける強気な乱暴型のキャラは、ちょっと読者の性癖とズレると不快感を与えることもあるけれど、このヒロインは常識人なので、あまりそういう心配はない。少なくとも読んでいて、これもうツンデレでも何でもねえよ、ただの犯罪者だ警察呼べよ! という気分になることはない。

話の展開や細かい設定に多少の荒さを感じなくもないけれど、基本的には笑えて、最後には盛り上がって、気持ちよい読後感。
あとやっぱり、のづちさんが素晴らしかった。

そんな感じで気に入ったので、続刊も買いました。


土属性はダテじゃない!〈2〉 (一迅社文庫)
こんなに「黄色」という単語をフィーチャーした話を初めて見た。読み終えた頃には、もう黄色でいいじゃん、みたいな気分になる。

とある海辺の町おこし祭りに協力することになった主人公たちを襲う謎の事件、というお話。少しミステリーっぽいというか、がっかりクトゥルフというか、まあそんな感じ。
ドキッ! 女だらけの水泳大会! ポロリもあるよ! みたいな競技のシーンもあるんだけど、このシリーズには一巻に一回スポーツイベントを入れる、という決まりがあるのかもしれない。

この作品の主人公たちは精霊使いであり、普通の人々とは違っていて、常に精霊の味方である、という価値観の持ち主であることが強調されてるのが面白い。架空の世界に住む異質な人々の精神性を描こうとしてるという点で、ファンタジーの基本を押さえてるように感じる。

あとのづちさんが可愛い。超イケとりますけん。

土属性はダテじゃない!3 (一迅社文庫)
のづちさん回でした。素晴らしいではないですか。
それと、黄色じゃなくなってた。ああ……。あのまま黄色でも良かったのに。

読んでて作中の主人公と同じようにモヤモヤ気分になる展開も多かったけれど(寝取られを連想させるイベントとか、横暴型の姉キャラとか)、結末はよろしかったです。

ただ、一巻では相撲、二巻では黄色と、わかりやすい笑い所が用意されていたけれど、三巻ではそれがなかったのが少し不満。
主人公のパワーアップによって変にカッコイイ展開になったらどうしよう、と心配です。

それと、今回ののづちさんは嫁でした。新婚さんでした。
今月に新刊が出るっぽいので待機中。


シリーズが気に入ったので、これの作者である葉原鉄さんの他作品も読んでみようと調べたら……この人、エロ小説の人だったのか。
タイトルだけ妙に気になるものの、エロ小説あまり読まないのでスルーしてた「ツンマゾ!―ツンなお嬢様は、実はM (えすかれ美少女文庫)」の作者さんでした。

で、読んだ。

「わ、私は! 学校のトイレで、輪ゴムでクリトリスをギュッとして、電マオナニーしてイキ狂うような変態マゾ女です!」
「えへへ……ほら、言ってやったわよ。満足でしょ? よかったわね! 私の人生ここで終わったわよ! ジ・エーンド! 続編はございませーん!」
「これはアレよ! そう、興奮によって滴るたぐいのアレ! 今までの鷲尾真子は死んだ! 生まれ変わった雌奴隷、あなた好みのマコ犬をよろしく!」

ずいぶん楽しそうだな!

他のジャンルとは明らかに違う、ラノベらしいキャラクター描写でエロを書いてる。
昔読んだフランス書院のエロラノベ(熱砂の惑星とかあのへん)と、装丁や売り方なんかは基本的に同じなのに、中身は違ってる。
エロラノベの進化を感じずにはいられませんでした。